ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.7.29 エンハーツ投与後2週間 採血後腫瘍内科診察

2020-07-29 21:10:21 | 治療日記

 昨日は在宅勤務。いつも通り、夕方新聞を取りに行くまで一歩も外に出なかった。ここのところロキソニンとコデインの重ね飲みで落ち着いていた胸痛がぶり返して嫌な感じ。感染者数の動向や、自分の体調を考えるとまた行けなくなる日が近いかも・・・、と夜のリラックスヨガのクラスに出席。

 クラス開始前、シャヴァーサナをしていたら、頭の上を平気でドスンドスン歩き、鼻息荒く準備運動を始める男性に囲まれてしまった。逃げるタイミングを逸して最悪。男性4人、女性7人の11名と決して多すぎる人数ではなかったのに。

 シャワーを済ませ夫と合流して夕食。その後、通院前泊のため病院の近くにあるホテルに向かった。それにしてもよく降る雨だ。  

 行きの車内は一人置きに空席もあった。伊岡瞬さんの「祈り」(文春文庫)を読み始めた。物語は2014年の冴えないサラリーマンと1988年不思議な力を持つ小学生の話を交互に進む。ひとまず1章ずつ読み終わったところで病院最寄り駅に到着する。雨が小止みになっていた。

 泊まるのはここ何回か続けて同じホテル。今回はこれまでなかったこめかみでの体温測定があった。部屋に入って少しNHKのドキュメンタリーを視る。既にシャワーを浴びていたので、お風呂で温まるだけ温まってベッドに入って早めに寝た。夜中に何度か目覚めたが、お手洗いに起きることもなくモーニングコールまで断続的に眠った。

 昨日、一昨日とやや便秘気味だったが、今朝は普通にお通じがあったのでほっとする。足湯を済ませ、身支度を整え、レストランに降りる。今朝も空いている。先着は1人。途中で2,3人が入れ替わったけれど相変わらず静か。今日は午後から雨だとのこと、まだ曇天だ。

 朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトしよう、と部屋に戻って身支度を整えようとすると腹痛。下痢が止まらなくなった。テレビどころではなく、また脂汗でお手洗いに籠る羽目に。このままでは病院に辿り着かないとロペミンを飲む。少し落ち着いたところで、チェックアウトして病院へ向かった。

 そんなわけで、いつもより病院到着は遅くなってしまった。IDカードを通す列で少し並んで採血受付へ移動。それほど待っていないな、と番号を確かめると、もう採血室へどうぞ、に自分の番号が出ていた。慌てて中に入る。
 採血担当は、初めての男性だった。検査技師のMさん。今日は2本だ。注射式ではなくチューブ式だといいな、と思ったらそちらを選んでくれたのでほっとする。殆ど痛まず無事終了。お礼を言って席を立った。

 止血をしたまま向かいの腫瘍内科へ向かう。今日は久しぶりに定位置の待合い席が確保出来た。先日のクラークAさんだったので、「先日はありがとうございました。帰りに(患者さんの声を)書いて帰りました。」と言ったところ、「はい、ありがとうございました。届いていました。」とのこと。席に戻って、昨日の続きの読書。

 小一時間待ったところで、化学療法室のKwさんが見える。「(具合が悪い、との)電話がなかったので、皆で大丈夫かなあと言っていたんですよ、どうでしたか?」と聴きながらパルスオキシメーターで酸素飽和度を測る。97%。体温は7度1分、やや高めである。血圧は122-83。こちらも私にしてはやや高めか。自分のノートを見ながら体調を説明する。

 痛みはほぼコントロール出来たこと、元気だったのは投与当日だけで翌日、翌々日と吐き気も酷くなり夕方、午後休暇を頂いて家で寝たこと、週末はほぼ寝たきりだったこと、週を明けてもだるさ、気持ち悪さは軽減せずだったこと、先週末には下痢が酷かったこと、そして今朝も下痢でロペミンを飲んでいることをお話しする。Kwさんは「そうでしたか、大丈夫というわけではなかったんですね、先生に伝えますね。」と中待合いに入っていった。

 それから20分ほどして中待合いに移動し、10分ほど待ったところで先生がお顔を出された。相変わらず腹痛で、知らず知らずのうちに前かがみの姿勢になる。
 ご挨拶して席に着くと、先生が「いや~まあまあ、あれやこれやでしたか。」と仰る。既にKwさんから話が伝わっているので手短に状況をご報告。

 「これまで水曜日に投与すれば、翌週の月曜日にはほぼ復調していたのですが、今回は長いです・・・。」と言ったところ、先生が「採血結果ですが、白血球、問題ないです。肝機能も、まあ栄養が摂れていなかったのはちょっと出ていますが。」とのこと。驚くべきことに白血球は前回より多い。なんと5,900もある。それに伴って好中球も1,800程。次週治療をするのに何の問題点もないという。

 こちらはすっかり数値が悪くてグランの注射をして帰ることを考えていた。減量をするとか、3週置きにハーセプチンだけの回を挟むとか、など捕らぬ狸の皮算用レベルの妄想を膨らませていたのだけれど、先生は「そんなこと思いもしませんでした。」とのこと。がっくり。なんと体感と数値がかけ離れていることよ。自分では元気なつもりが、好中球が下がって治療中止になったこともあったが、本当にわからないものである。

 その場で先生が採血結果をプリントアウトしてくださった。Lの数値はRBC(赤血球)、HGB(ヘモグロビン)、HCT(ヘマトクリット)とALB(アルブミン)。HはASTとALTだが、これはもう治療を始めてずっと高値安定である。貧血気味で栄養不足ということだが、他はノーマーク。

 下痢止めのアドソルビンを処方してくださった。ロペミンは腸の動きを止めてしまうけれど、こちらは胃及び腸管内における異常有害物質、過剰の水分または粘液などを吸着し、除去するとのことで、合わせて飲んでも問題ないという。ひとまずロペミンは頓服でアドソルビンを1週間定期的に飲んでみてください、とのこと。
 吐き気止めも次回はイメンドにステロイドを追加しましょう、とのことだった。点滴でもデキサートを入れているが、以前も飲んだデカドロンが2,3日出るようだ。ステロイドハイで乗り切れるだろうか。

 次回は予定通り8月5日に治療となった。ああ、副作用を思うとちょっと微妙。9月半ばまで化学療法室の予約を入れて頂き、ご挨拶して席を立った。
 化学療法室でひとまずご挨拶だけしていくことに。看護師さんたちは皆さんお忙しそうなので、ちょっと待って気づいてくださったKrさんとMさんと立ち話。やはり「電話が来ないけれど、大丈夫かなと言っていたんですよ。」とのこと。「とりあえず今日は早く帰って休みます。」とご挨拶して部屋を後にした。

 そのまま会計へ。さすがに大混雑で、待合い椅子を1つ置きにするというと全く座るところがない。普段は午後遅くになってからこちらに来るわけで、午前中に会計が出来ることなど珍しいので、びっくりだ。少し並んで頂いた会計番号もなんと2桁。いつもは大抵400番台なので、これもびっくり。

 今日も処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して、医療情報提供のペーパーも合わせて送付。
 30分ほどで番号が出て、自動支払機へ。採血と診察だけなので1,000円ちょっと。現金で良かったのだけれど、小銭がなかったのでカードで。

 病院を出ると、曇天で今にも降り出しそうな空だ。薬局で「病院から処方箋を送りました。」と言って番号札を頂く。3,4人の方が待っている。
 20分ほど待って番号を呼ばれた。「この薬は吸着するので、他の薬と少し時間を空けた方がよいかもしれない、特にクラビットを飲むときには最低2時間以上は空けて・・・。」というアドバイスを頂いた。どんどん薬の数が増えているので、管理するのもなかなか大変である。数百円を現金でお支払い。
 本日の病院と薬局の滞在時間は合計で3時間弱。昼前に駅に到着するなど普段はないことなので、ちょっと調子が狂ってしまう。

 ロペミンのおかげで下痢は止まっているものの、相変わらず腹痛だし、頭痛も始まり、一刻も早く帰宅したい。とはいえお腹を思うと快速は怖いので各駅停車に乗った。
 荷物を整理し、洗濯機を廻し始めたところで呼び鈴が鳴った。生協のお届けが来たのでもろもろ取り込んで収納を終え、昨日のウエア等を干してから遅いお昼をもそもそと。点滴をしてきたわけでもないけれど、腹痛でぐったりしてまたソファと一体化である。

 ウトウトしながら本の残りを読み終わった。舞台となっている街に土地勘があり、リアリティをもって読み進めた。2人の主人公が少しずつ絡み合い、その人生が都会で交錯していく様に引き込まれた。500頁弱は決して長さを感じさせなかった。

 そうこうしているうちに夕方になり、あまり気が進まなかったけれど、食事の支度をして夫の帰りを待った。アドソルビンは飲んだけれど、腹痛は依然として残り、食欲はイマイチである。
 
 新型コロナウィルス感染者、東京は250人、大阪もとうとう220人だという。全国で1,000人超え。このままただただ指をくわえてGoToキャンペーンを続けていくのだろうか。

 明日は3日ぶりの出勤。もう少し体調がアップしていますように。

コメント
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