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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.10.27 祝・ブログ開設10周年!継続出来たことに感謝

2019-10-27 19:54:09 | 日記

 自分で「祝!」もないものだが・・・、の書き出しで例年書いてきた10月27日の記事。今日は記念すべき10周年である。

 一口に10年といっても開設からの日数を見れば3,657日である。文字通り私がこれまで10年間生き永らえてきた証である。その間、毎日とはいえなくとも2,711の記事を書き続けてきた。今日で2,712番目の記事、思えば遠くに来たものだ、である。

 今年は、再発後1年目に最初で最後のつもり(結果として恒例の・・・になってしまったが)で参加を始めた校友会音楽祭と、同日に行われるアリーナ竣工記念の第九演奏会があり、身の程知らずにも参加表明してしまった。母の左腎がんの摘出手術とこれらの練習が重なりながら、今では記憶があちこち途切れ途切れになるほど、とんでもないハードな1か月間を過ごした。
 その母が10日間のショートステイを経て、無事帰宅して再び一人暮らしを始めたのはまさに昨日の記事に書いた通りである。

 今朝電話をしてみたら、昨夜は入浴後10時半にはベッドに入り、朝6時過ぎまで一度も目覚めることなく熟睡出来たそうだ。ゆっくり起きて、自分で洗濯も干したとのこと。焦らずのんびりしてくれればよいのだけれど、自宅に戻れたということが元気とやる気を後押ししているのは間違いなさそうだ。

 私はこれまでの疲れを来週に持ち越さないために、今朝は久しぶりに目覚ましを掛けずに寝坊を決め込んだ。昼からボディバランスのヨガクラスに参加してたっぷり汗を流し、カフェで夫と遅いランチを摂った後は買い物と掃除・洗濯をするだけのごくごく普通の一日になった。駅前ではハロウィンのパレードに参加する可愛らしいちびっこたちの仮想に目を細めさせてもらった。
 
 ヨガについては、育休中だったSさんが9月末でスタジオを一旦クローズされたので、都心のスタジオに定期的に通うことがなくなってしまった。9月、10月とM先生のインテンシヴコースに2回、聴講生としての参加を許されたが、別の新しいスタジオに行く気力は今のところ、ちょっとまだ湧いてこない。平日、仕事を終えてから都心に出向くほどの元気も体力もない。
 このところの仕事、母のケア、合唱のスケジュールをこなすだけで精一杯、地元のヨガスタジオにすら殆ど通えていなかった。もちろん行けば気持ち良いのは間違いないし、スッキリするのも分かっているのだけれど、身体もさることながら気持ちがついていかなかった。

 街路樹は赤に黄色に染まり、落ち葉を踏んで歩く季節になった。日暮れは更に早くなり、定時で職場を出ても真っ暗。冷え込みも厳しく冷たい雨が降ったりして気圧が変動すればしつこい痛みもあるし、一旦帰宅してから再び出かけるハードルは一層高くなっている。

 さて、昨年の記事によると、9年間で記事の数は2,462だったので、この1年で書いた記事は250ということになる。更新ペースは相変わらず3日で2つ程度だ。特別なネタもない、平々凡々で淡々としたアラ還女性の生活を考えれば、十分だろうと思う。

 11年半にわたる通院化学療法を続けながら、仕事も趣味も諦めることもなく、私にとってごく普通の生活を送ることが出来ている。その体力と環境に、そして、家族、友人、職場の方たちを含めた沢山の方たちに支えられてこれまで生き永らえてこられたことに、今年も素直に感謝したい。毎年、平凡でも同じことを繰り返していけることがどれだけ奇跡に満ちて幸せなことかを改めて噛み締めている。

 繰り返しになるが、振り返ればブログを綴ってきたこの10年の治療期間には、言葉には尽くせないことが多々あった。冷静に考えれば、使える薬がどんどん減り、後がなくなってきている。けれど、再発治療を始めた頃のような「何が何でも今は死ねない」的な切羽詰まった悲壮感はなくなっている。これもヨーガの智慧、そして、私なりに私らしく日々精一杯生き切れていると体感出来ているからだろう。心は不思議なほど穏やかで、凪いだ海のようである。

 今、自分が出来ることを精一杯やったら、後は世界に委ねる。あらゆることはなるべくしてなる、そして、それはきっと最善の結果になる、と信じるだけで良いのだ。

 ともあれ、今年もこうしてこの日が迎えられたことの喜びを改めて思う。10周年。正直ここまで続けてこられるとは思わなかった。同じ病の友人たちを何人見送ったことか。
 10年一区切りとすれば、明日から2度目の1年目が始まる。頑張りすぎずに頑張って、ゆっくりとでもその歩みを止めないで丑年らしく我慢強く地道に生きていきたいと心に誓うとともに、全てのことに感謝する今日の日である。
 
コメント
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