goo blog サービス終了のお知らせ 

ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.10.15 母退院、ショートステイへ

2019-10-15 22:33:35 | 日記

 昨夜は帰宅後、入浴してすぐにベッドに入ったものの、頭の中で第九のメロディが鳴り響き、疲れたのか気圧のせいなのか胸骨痛が強く出てしまって、なかなか寝付けずじまいだった。
 今日は夫が夕食不要の宴会で、いつものようにライナーを予約代行した。夫を送り出した後はマイペースで自分のミッションに集中だ。

 いよいよ今日は母の退院日。まずは実家に立ち寄り、母から追加リクエストがあった小物を持ち、約束の時間より少し前に病院到着した。
 病室入り口の名札を見ると、また1人退院された模様で、母と奥の方と2人だけになっていた。母はロッカー周りの荷物だけ自分でざっとまとめたものの、まだ寝間着のまま横になっていた。ナースステーションで担当看護師Tさんを見つけたので、お世話になったご挨拶をし、もう着替えて準備を始めて良いか確認する。

 当初、外科の直腸がん経過観察の予約が明後日に入っていたのでショートステイ先に外出届を提出し、通院する準備をしていた。それが今朝になって調整してくださったようで、予約が月末に変更になったこと、それとは別に来週末ショートステイから自宅に戻ってすぐの週明け月曜日に、泌尿器科の入院後初の経過観察診察が入っていること等を伺い、暫し病室で待つようにと言われた。

 ほどなくして薬剤師さんが見えて、入院時に預けていた薬を返してくださるとともに、外科診察が半月伸びたことで不足となる薬2週間分を届けてくださり、院内処方が出来ない薬については院外処方の処方箋も頂いた。
 続いて「入院費の計算準備が出来ました」と事務員さんが書類を届けてくださり、1階に降りて会計。3連休明けでどこもかしこも大混雑、廊下をまっすぐ歩けないほどである。かなり待ってから入院保証金を相殺してお支払いを済ませ、再び病棟に上がって書類を事務員さんに提出し、無罪放免、無事退院となる。担当看護師のTさんからは看護サマリー等ショートステイ先に提出する書類等も届けて頂いた。

 母からはお見舞いに来てくださったお友達に「無事退院して施設に移ります。」と電話で連絡。私も代わってお礼のご挨拶。1階に降りて、パジャマレンタルの支払いを済ませてから、ショートステイ先にお迎えをお願いする連絡。
 ほどなくして施設からお迎えの方が到着し、母と2人で車に乗り込む。なんやかんやで荷物が多くなったし、母も3週間ぶりの外出で、まだ足取りが覚束ない感じもあり、近距離とはいえ、とても助かった。

 施設に到着すると担当のNさんが笑顔でお迎えくださる。
 エレベーターに乗ってショートステイユニットへ。まずはソファに座って介護士さんや看護師さんと面談。母は大分緊張した様子。丁度いいタイミングでケアマネSさんも到着し、同席してくださる。
 昨日の契約書等で母の印鑑が必要な書類を完成させ、簡単な体調や食事等のインタビューを受ける。お薬手帳や保険証をお預けし、コピーを取って頂く。病院から返された手持ちの薬をチェックするが、入院中に不安だったので、という理由で普段は飲まない眠剤やら痛み止めを飲んでいた模様。

 とてもショートステイ中には足りなそうなので実家に戻って薬を探し、届けることになった。さらに保険証一式の中に入っている筈の介護保険証も見当たらず。本人に訊いてもわからないという。これまた家探しする必要があるかどうか・・・本人がわからないというものを私が探せるのかどうか、途方に暮れる。
 部屋は角部屋の個室だ。まだオープンから半年足らずの新築なので本当に綺麗だ。この階では12人がステイ出来るそうだが、休み明けでかなり余裕があるようだ。

 持ち物を全て写真に撮るので、出来ればベッドの上に並べてほしいというリクエストがあり、母がお茶を頂いている間、私はそちらに注力する。腰を曲げ、下を向いて作業を続けていると腰痛になりそう。介護職の方たちの仕事のハードさを実感する。
 持ち物チェックが終わった頃を見計らって、病院で処方された院外薬局分について近所の薬局に出向くつもりでいたら、ケアマネさんが「私がひとっ走り行きましょう」と代行してくださった。ポンコツ娘としては本当に有難いことである。

 完了したところで、母にも自分の眼で再度不要なものをチェックしてもらおうとすると、「今はお食事を召し上がっています。」とのこと。ダイニングテーブルを見ると、車椅子の方でご自身で食事をされている方が2人、介護を受けながらお食事を召し上がっている方が1人、杖なしで歩き、自立して食事をされているのが母を含めて2人。アイランドキッチンの脇で広々としている。
 母が昼食を終え、お手洗いも済ませ、手荷物撮影とチェックが済み、ひとまずミッション完了。「それでは一旦失礼します」とご挨拶したのは施設に到着してから2時間以上してからのこと。思いのほか時間がかかってすっかり空腹でクラクラする。

 不要な荷物を抱え、施設から一番近いフレンチとイタリアンのレストランに行ってみるも、あいにくクローズ。ついてないな、と思ったところでケアマネさんから電話が鳴る。「介護保険証のコピーがデイサービスでお世話になっている施設から入手できたので、ショートステイ先にはファックスしておきますから、ご自宅で探さなくて大丈夫です。」とのこと。ああ、天の助けである。施設から近いところにいたので、再び戻って事務室に顔を出し、到着したファックスをその場で確認して頂けた。
 暫しランチ場所を探して彷徨ったが、結局病院近くまで戻ることになった。

 再び実家に寄り、仏壇の父に、母の退院とショートステイ入所を報告。病院から持ち帰った不要なものをあらかた片付ける。不足している薬を探し、幸い見つけることが出来たので、三度施設へ戻って届け、ようやく御役御免。この間色々心配してくれた従姉妹2人にあれこれLINEで報告。気づけば申し訳なくもついつい愚痴っている。
 雲行きが怪しいと思ったら雨がポツポツし始めて、ちょっとしょぼくれた気分になった。それにしてもよく歩いた。足の裏がジンジンビリビリ。

 自宅に戻れたのは夕方になってから。結局、本日もフルタイムのお勤めとなった。お天気が悪いせいもあるだろうが、辺りは既に真っ暗。本当に気づけばつるべ落としのごとく日が短くなった。
 ともあれ、こうして母が車椅子に乗ることもなく、二本の足で歩いて退院出来たことは喜ばしいことだ。主治医の先生からも「退院おめでとうございます。外出もOK、創部を清潔に保ち、これまでの生活に戻していきましょう。」というお墨付きのコメントを頂いたのだから、本当にひと段落だ。

 まあ、母としてはまたしても慣れない環境に放り込まれたわけで、住み慣れたマイペースの自宅とは勝手が違うから、それなりにストレスであるには違いない。けれど、個室でゆっくり休めばだんだん体力も回復して元気になっていくことだろう。別途オプション契約をしたドリンクバーで珈琲を頂くのが楽しみとのことだった。

 ということで、明日からまたお仕事開始。金曜日午後から休暇が続いてしまったので、明日出勤するのがちょっと怖い。
 週末には仕事を終えてから息子が久々に帰省するという。こちらに帰ってくるのを迎えるのはいつ以来だろうか。6月に先輩の結婚式で帰省した時は夫と私は不在だったので。
 せっかくなので土曜日は母のご機嫌伺いをし、日曜日はホームカミングデーの合唱を聴いてから帰阪してもらうことにした。夫は今から息子の帰宅を首を長くして待っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする