ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.6.29-7.1 投与後の体調のこと、父一周忌法要無事終了

2017-07-01 21:07:42 | 日記
 水曜日にジェムザールを投与し、木曜日から風邪が悪化の一途。体調良好で投与しても具合が悪くなるのだから、最初から風邪気味で元気でいられるわけがない。咳止めと痰切りの薬を飲んでも症状はそれほど収まらず。頭は痛いし、怠いし、当然気持ちが悪く食欲はないし、である。

 そして、昨日の金曜日。朝、頭痛と怠さと熱っぽさが加わって、念のため熱を測ってみると8度3分。これは困った。とはいえ、午後に一周忌法要等の準備で休暇を申請していたので、いきなり朝から終日休暇に変更するわけにもいかず、ひとまず出勤。
 蒸し暑い筈なのに、熱があるせいか全く汗をかかない。ひたすら体内に籠る感じ。なんとか午前中をやり過ごし、7月異動になった人たちへの挨拶を済ませて、一目散に家路につく。

 息子が翌日の法事のために帰省する。昼前に新幹線に乗ったと連絡があったので、帰ってくる時にはせめて起きていてやりたい。だらだらと翌日の支度をしながらやり過ごす。食欲は殆どないが、なんとか食べられそうなスープやゼリーという類のものだけお腹に入れる。

 そうこうしているうちに息子が元気に帰宅する。息子はおやつで一服してから、春に申請したままで受け取りがまだだったパスポートの受領に出向いた。久しぶりに家で3人の夕餉を囲みたかったが、とてもではないが、夕食の支度は無理。ということで、夫と待ち合わせて外で済ませてもらうようにお願いした。

 夕方からベッドに入ってとろとろと眠り、夕食も摂らぬ間に、気づけば9時半近く。2人が帰ってきたのはちょうどその頃。またしても2人で焼肉パーティをしてきた模様だ。
 相変わらずの頭痛だ。薬を飲むために適当な夕食を摂って入浴後、早々に就寝。

 そして今朝。朝からやることが目白押しだ。いつもより若干遅めに目覚ましをかけて、タイマー予約した洗濯物を干すつもりだったが、早々に目覚めた夫が既に干し始めてくれていた。

 心配な空模様だ。当初は30度超えで熱中症が心配される予報だったが、蓋を開けてみれば今にも降りそうな雲行きだ。汗ばむようになり、熱は下がったようだが、まだ頭痛が取れない。本調子とは程遠い。それでも気合で今日だけは乗り切りたい。

 朝から飲んだ薬は昨日の発熱後から始めたクラビット、ドンペリドン、痺れ止めの漢方2種、葛根湯、ロキソニン、マグラックス、デノタス、痰切り薬と全部で10種類。薬だけでお腹一杯だ。電車の移動は諦めてタクシーで実家に向かうことにした。

 自宅を出る時、雨がパラパラし始めたと思ったら、乗っているうちに土砂降りに。ああ、どうしたものか。遠くから来てくれる従姉夫妻や、高齢の伯母と従妹の足元が心配だ。
 供花を予約していた実家近くのショッピングモール内のお花屋さんで御花を受け取り、供物の果物などを買い求め、お店を出ようとするとこれまた雨脚が一層強くなっている。諦めてまたタクシーを呼んで実家に移動する。

 実家に到着すると、母が傘を差しながら出てきた。遺影を外し、遺骨や過去帳等々、必要なものを整えて、一服してから今度は再びタクシーで墓地の管理事務所へ向かう。従姉夫妻や伯母と従妹は途中で同じ電車になった模様だ。
 管理事務所に到着したのは予定通り開式1時間ほど前。諸手続きを終えて、シャトルバスで到着した4人をお迎えした。

 定刻通り住職がお見えになって、礼拝堂で一周忌法要。住職の声が素晴らしく響く。もう1年なのかまだ1年なのか、ちょっと不思議な気分になりながら、南無阿弥陀仏の声を聴く。仏様のけじめの式は、遺された皆が一同に会して、穏やかに長生きをしようと誓う日であるという言葉に励まされる。

 焼香を終えて、墓地へ移動。既に墓石の蓋が空いており、係の方がテキパキと骨壺を収めてくださる。母が選んだ、父の生まれ月に因んだ新緑色の骨壺だ。終の棲家にようやく落ち着けたわけである。

 開眼供養も終え、皆で焼香も終え、式は滞りなく終了した。心配したお天気だったが、外に出る間は雨がやんでくれて有難かった。母曰く、最後に「家から離れたくないよ」と父が駄々をこねていたのではないか、と。そして、もう観念してくれたのではないかと、なるほどそうかもしれないなと思う。

 今度はタクシーに分乗してホテルまで移動。和食のレストランで、皆で遅い昼食を頂いた。
 私から簡単にお礼のご挨拶をした後、夫が献杯をしてくれる。1年近く自宅にいて、遺された母の様子を見ながら今日の日を迎えられた父は幸せだったのではないかと。本当にそうである。有難いことだ。
 そして、体調イマイチでホストとしてはとても口数が足りない私の代わりに、息子が皆の話題を提供してくれる。有難いことだ。

 お料理を楽しんでいるうちに2時間はあっという間に過ぎる。息子は父の陰膳まで頂いた。夫と息子が、4人を駅まで見送りに行ってくれて、母と私はロビーで待ってから、再びタクシーで実家に戻った。

 ホテルから頂いたアレンジメントのお花を飾ったり、遺影を元に戻したりして、さすがに皆疲れた模様で、お茶を飲む間もなく、夫も息子もウトウトし始めていた。
 とにかく、今日の法事が終わるまで、と気を張ってきた。このイベントがなくこの体調だったら、間違いなく今日は一日ダラダラと寝たり起きたりだったと思う。

 初めてのことで、色々足りないことは多かったかもしれないけれど、とりあえずけじめの儀式が済んだ。肩の荷が下りた気分だ。気難しかった父もなんとか許してくれるのではないかと思っている。

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