ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.9.13 EC1回目

2012-09-13 20:14:15 | 治療日記
 昨夜は1人でさっさと早く寝たのだが、夜中に2度目が覚めてしまった。小心者なのか、やはり緊張が隠せないのかどうか。
 明け方とろりとしたかと思ったら、セットしておいたモーニングコールで起こされた。その後、自宅に時間差でモーニングコールを入れる。いつものように足湯をしてリラックスした後、食べ過ぎて気持ち悪くなっては大変、とこわごわと軽く朝食を摂り、チェックアウトして病院へ向かった。

 普段より1時間早く到着。既に太陽は燦々と輝いていて、とても眩しい。自動再来受付機にIDカードを通した後、採血受付へ。まだ受付開始前の時間なのに、待合の椅子はかなり埋まっており、番号札は25番だった。15分ほどして受付が済み、採血。今日はフルで4本採取。臨床検査技師の女性で、痛みはそれほどでなくまずまずだった。医事課が工事中であることは以前も書いたが、ここ採血室もレイアウトが変わっていて、パーティション等が新しくなっている。日々、進化中といった感じだ。
 2階に上がって胸部レントゲン撮影。10分ほど待って終了し、再び1階に降りて腫瘍内科で受付。診察前、自動血圧測定の結果は103-60、脈は84。
 今日は点滴前にイメンド125mg(吐気止め)を飲むため、売店でミネラルウオーターを購入。小一時間待って、「中待合へどうぞ」のランプが点き、その後10分ほどして診察室に入った。

 「体調はどうでしたか。」の質問に、昨日一昨日と足が攣ったこと、週末、胸痛で一回ロキソニンを飲んだこと、今朝も起きた時に胸痛があったが、今は落ち着いていることをお話しする。
 採血結果で白血球は3,800。腫瘍マーカーCA15-3は前月比2割増。PCで2枚の画像を並べて見せて頂いたレントゲンは、2か月前比で右肺の影はあまり変わっていないようだが、左肺の腫瘍茎は幅が出て太くなっている感じ。「総じてスローではあるが、概ね右肩上がりの状況だ。」との判断だ。白血球は十分あるので、問題なく治療開始が決まる。
 診察室での検温は36.6℃。今日処方されたのは最強の吐き気対策で、明日、明後日のイメンド80mgの他に明日から日曜日までデカドロン1日16錠(タキソテールの時も8錠だったのに倍だ!朝昼8錠ずつでもよいが、眠れないことを考えると朝が良いとのこと。)、さらに頓服でノバミンを出すので、それでも吐き気が出たら早めに対処するように、とのこと。また、38度以上の発熱があった時には、感染症予防のための抗生剤シプロキサン。一昨日あたりから口内炎が出ていることを付け加えると、対策のステロイド軟膏であるデキサルチンも出た。
 次回は白血球が底値になるであろう2週間後に予約が入った。そこで、副作用で白血球がどこまで下がるかをチェックし、翌週までに自力回復が難しそうなレベルなら、白血球を増加させるための注射(G-CSF)をし、その他の症状の出方によっては2回目以降の対策を考えたいとのこと。
 また、今日は初回なので、薬剤師さんから薬の説明と点滴後の注意点等のお話があるとのことだった。
 診察室を出る前に、「既に口内炎が出ており、投与で更に酷くなると辛いので、投与中に氷を舐めていると良いということを聞いたのですが(爪の落下を防止するためにアイスグローブをはめるとか、脱毛を少しでも防止するために頭を冷やすということもあるようだ。)・・・」と相談すると「やってみましょうか。」と言って頂けた。

 診察室を出て、化学療法室へ移動。今日はナースステーションに一番近いVIP席に案内される。今日の担当は針刺し名人のOさん。安心出来るのが有難い。Kwさんからも「○○さん、頑張って!」とガッツポーズをされる。投与の小一時間前にイメンドを飲んでおく必要があるが、「もう飲んでしまいましょう。」ということでその場で服用。氷を売店に買いに行き、戻ってすぐにOさんが刺針。ちょっとの痛みで済んで良かった。初回なので、心電図のモニターも装着した。Oさんに息子の学校の事故のことを話したところ、「新聞で○○さんの息子さんの学校で、同じ学年だ・・・と読んでいました。」とのこと。ひとしきり辛いですね、と言い合う。

 今日の点滴は4本。吐き気止めのアロキシ・デキサート混合、抗がん剤のエピルビシンに血管炎予防のためデキサートを混合したもの、同じく抗がん剤のエンドキサン、最後に生理食塩水の4本。
 本を読みながら待っていると、若い男性の薬剤師さんが到着。カラーの綺麗なスケジュール表を持ってきてくださり、副作用の説明等15分ほど。
 薬の到着が遅れ、始まったのは化学療法室へ移動してから1時間以上経ってから。始まってからは順調で、2時間15分ほどで終了した。途中の血圧・検温も106-63,脈は58、体温は36.2℃。終了時も103-60,36.3℃と安定していた。途中、アレルギー症状が出ることもなく、強力な吐き気止めのおかげで気分が悪くなることもなく、ほっとした。ずっと氷を舐めていたのも気分転換になったのかもしれない。抗がん剤2本の点滴に1時間半以上かかるので、どうしても途中で溶けてしまうため、次回は魔法瓶を持参の予定だ。
 それにしても、エピルビシンは話には聞いていたが本当に赤いお薬だ。(吐き気が酷いので、この薬をやった後は)アセロラジュースが飲めなくなる、と聞いたことがあって怖がっていたのだが、ジュースよりはもっと濃い色だ。途中でお手洗いに行ったら、それこそお小水がすっかりアセロラジュースだった。・・・しっかり水分を摂らなくては、と実感する。
 これまでイメンドが効く時間には眠気に負けて読書中断だったのだが、今日は最後の生理食塩水の前にうとうとしてしまい、Oさんに「終わりましたよ。」と起こして頂いた。

 会計を20分ほど待ち、自動支払を終えて(ECと吐気止めはハーセプチンより安価だった。)、病院を出たが、相変わらずのカンカンの真夏日。空腹ではあるが、気分的に食欲は感じない。薬局へ移動すると、今日はラッキーにもそれほど混んでいなかった。15分ほどで6種類の薬を頂く。薬剤師さんからも「うまく乗り切ってくださいね。」と励まされつつ帰途につく。
 途中で気持ちが悪くなったら・・・と不安だったので、食事は摂らず。息子が好きな病院最寄駅で売られている駅弁を夕食に調達して、そのまま自宅の最寄り駅まで急ぎ、タクシーに乗ってまだ十分明るいうちに帰宅出来た。

 今のところまだそれほどの気持ち悪さはない。なんとなくモタモタするかな、といったところ。今日はデキサート(ステロイド)が大量に入っているから、また眠れないかもしれない。そうなったらマイスリーの登場だ。だるくて眠くて熱っぽい感じで何もする気が起こらない。頭痛が気になる。ロキソニンを飲んでいいものか。
 明日は職場には事前に休暇を申請してある。もちろん体調が良ければ取り消して出勤するが、何があっても(這ってでも!)行かなければならない、という状況ではないのが、精神衛生上随分楽だ。

 さて、息子の話。今日が告別式という亡くなった同級生に献花をしたい、と今朝はお小遣いで買った向日葵の花を持って登校したそうだ。文化祭の準備追い込みの部活で、何時に帰ってくるやら、わからない。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする