ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.2.22 英語教育雑感

2010-02-22 19:09:50 | 日記
 息子が昨日英検の2次試験を受験した。中1で5級、4級を、中2の1回目で3級を取れたので、今度は準2級に挑戦した(させた)。結果は3月になってから、ということだが、2次の面接試験会場が今から30年以上も前、私が中学生の時に受験した会場と全く同じ私立高校だったことに感慨を覚えた。

 私の時代にはまだ準○級も5級もなかったから、中2で生まれて初めて4級を受けて、合格通知のハガキを待ちながら実家のポストに郵便屋さんが通ると行ったり来たりしてどきどきしたのを覚えている。
 翌年、中3で3級を受けて、大分間が空いて2級は大学受験終了後すぐに受験した(今思うと、当時が一番英語力があったような気がする。)記憶がある。私は中学に入るまで英語を学んだことはなかったし、学校の授業以外にNHKのラジオ基礎英語、続・基礎英語を聞く程度だったし、当然海外居住経験もなかったので、こんなところだろう。

 その後、大学時代、就職するにあたって資格として1級が欲しくて英会話学校に通ったけれど、結局2次試験に通らず、準1級が出来た後、いまさら準1級を受け直すのも・・・、と後ろ向きに、チャレンジしないままだらしなく今に至っている。

 今ではホームページにバーチャル二次試験などもあるし、試験の結果もハガキが来るより前に自宅のパソコンから確認できる。本当に隔世の感がある。

 息子が2歳のとき、家族親類から馬鹿にされつつ某英語教材のフルセットにボーナス1回分をつぎ込んではや12年。学習は遅々として進まず、卒業テープも作れない状況である。それでも細々と週1回の電話と、ごくたま~に(一番最近行ったのは中学1年だったか?他の子どもたちより頭ひとつ大きく飛び出した息子がちょっと可哀想だった。)週末イベントに参加しているので、会費はいまだに自動引き落としされている。
 年に2回、クリスマスプレゼントとこどもの日プレゼントにDVDやら絵本やらが届き、誕生日にはカードが届く。さすがに12歳まではきちんとその年齢に応じたカードだったが、昨年13歳になって以降は自分で年齢を記入する汎用カードになっている。
 入会当時は、大きくなったら夏休みに募集する1週間のアメリカ旅行に一番憧れの先生と一緒に行けるように頑張ろう、などと思っていたけれど、小5,小6と中学受験準備で夏休みは身動きが取れなかったし、中学に入ったら入ったで学校のキャンプだの何だのあるし、2期制のため、8月最終週から学校が始まることもあり、日程があわないままあっという間。もうすぐ中3になってしまう。

 小2、小3の夏、2泊3日、家族3人で伊豆のサマーキャンプに参加したことがある。さすがに2泊3日、英語でゲームをしたりハイキングをしたり、先生たちとばっちり一緒に過ごすと、名前もしっかり覚えてもらって、その後週末イベントで再会すると、照れくさくなるようなオーバーアクションでハグされて(私まで!)可愛がって頂いた。誉めて育てないと上達しないのだよなあ・・・と実感したのだが。いまだにそのときのお友達とは年賀状のやりとりをしている(進みませんねえ、と嘆く母同士だけれど・・・)。

 かくして我が家の英語早期教育はとても成功したとは思えない。週1回先生とのテレフォンイングリッシュ(歌を歌うのがメインで、先生とちょっとしたやりとりがある課題)では、”THE KING OF ABC”と呼ばれるほど”ABC SONG”しか歌わなかったし、最近ではテキストを目で読めてしまうので、ヒアリングに役立っているともあまり思えない。声変わりの真っ最中で、がらがら声で歌っているので、そばで聞いていて(うーん・・・)と思ってしまうこともしばしば。いつ退会しようか、と思ったり、ここまで引きずってきたのでなんとか中3までに卒業テープを作れないものか、と思ってみたり・・・。それでも私の方が必死にならないので時間は無常に過ぎていく。

 今、学校の英会話の授業ではネイティブの先生に習っているというが、物怖じしない(ずうずうしい)ところはこうした教材等のせいか、それとも本人の資質か。

 本人がどう思っているか分からないけれど、これから生きていくのにコミュニケーション能力は高いほうがいいに決まっている。 英語を勉強して読み書きできる、聞くこと話すことができるようになることは、当然のことながら決して目的ではなくてツールにすぎない。母国語である日本語できちんと自分の考えが伝えられないのに、外国語で伝えられるわけがない。

 そんなことをつらつらと考えているうちに、カバンの中に堆積層となったくしゃくしゃのプリント類から英語の小テスト5点(!彼の名誉のために付け加えると、100点満点ではなく20点満点です。)なんてものを見つけて、力が抜けてしまった。

 それでも今日も元気で全くめげる様子もなく学校に行っている息子に感謝、感謝である。

コメント
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