生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信586 ・「漂流し、やがて沈み行く大和かな」→そして、「大連立」の増税翼賛会へ

2010-07-12 07:07:25 | 日記
おはようございます。選挙結果にほくそ笑むのは、官僚たちでした。
生き生き箕面通信586(100712)をお届けします。

・「漂流し、やがて沈み行く大和かな」→そして、「大連立」の増税翼賛会へ
 参院選の結果は、民主大敗・与党過半数割れとなり、今後、重要法案は参院で立ち往生する事態がほぼ確実です。それを打開するには政策ごとの「部分連合」か、あるいは絶対安定を求めての「大連立」しかありません。長期政権をめざしたい菅さんとしては、結局、自民党にすり寄るほかない。

 しかし、大勝した自民は意気軒昂だから、「早期解散・総選挙」をめざす。今の状況であれば、政権奪還が見えてきました。これに対し、解散をしたくない民主党が法案成立をめざす方法は、衆院での強行採決となります。だから、今後の国会は「政局」が主役。つまり、漂流し続けることにならざるを得ない。

 さしあたり目の前の8月に迫った「辺野古の工法決定」をどうするか。普天間基地の問題は待ったなし。今回の参院選で、辺野古推進の菅民主党は候補者すら立てられませんでした。そして結果は、自民党の勝利。その自民党候補者は、「沖縄に新たな基地は造らせない」と、党本部の方針に反対しての当選。これではっきりしたことは、自民党支持の有権者ですら、辺野古への”移転”には「ノー」という民意です。

 菅さん、どんなにがんばっても「辺野古推進」はむりですよ。事務官僚が作った日米合意は、最初から検討しなおすほかないではありませんか。つまり、アメリカのポチをやめる決意しか、「強い日本」をつくる道はありません。

 経済の活性化も、待ったなし。「消費税を引き上げ、同時に経済も元気にする」ということが本当に可能ですか。こんな状況で力を持ってくるのは、官僚軍です。ひとりほくそ笑む官僚たち。

 9月には、民主党の代表選挙。小沢氏がどう動くか。

 「失われた10年」は「失われた20年」が現実のものとなってきました。

 日本はどうして「国家運営能力」を失ってしまったのでしょうか。結局、アメリカ追随政策に振り回され、日本の「この国の形」について、国民の真の信頼を得る努力を欠いてきたからにほかならないと思います。やはり、遠回りでも、自立自尊の「国の形」を決意するほかないのではないかと考えます。その国の形は、北欧型の「大きな福祉・大きな負担」です。「失われた20年」のあとにっちもさっちもいかなくなり、落ちるだけ落ちたあとでしか目は覚めないのでしょうが、仕方ありません。

 戦後日本が復興したのも、「戦艦大和」が沈没したあとでした。


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