生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信484 ・立花隆と東大教授との「小沢一郎は害悪である」という低劣な対談

2010-03-30 07:02:53 | 日記
お早うございます。きのうはちょっとした吹雪でした。今日の気温は例年より低めながら日中は陽射しのぬくもりが感じられるそうです。
生き生き箕面通信484(100330)をお届けします。

・立花隆と東大教授との「小沢一郎は害悪である」という低劣な対談
 「ソ連共産党と化した民主党政権。この国はいま危ういところにいる」「われらが政権交代に泥を塗った男」というおどろおどろしい見出しにつられて、週刊現代(4月10日号)のぶち抜き大特集とかを読んでみました。

 「いま我々が知っておくべきことを、二人の『知性』は縦横に語り尽くした」との前口上です。二人の知性とは、ご存知立花隆と、政府の審議会委員をいくつも兼ねている山内昌之東大大学院教授。

 山内教授いわく「民主党の幹事長室はまさに機関決定主義ではないか。旧社会党の党本部中心主義や、ソ連共産党の民主集中制に近いような気がする」と。

 立花氏いわく「民主党の場合は1、2年生が奴隷となり、上級生の命令に絶対服従で仕える運動部応援団体質ですね。その絶対服従体質を利用して、小沢は絶対権力を築いていった」と。

 お二人はたしかに日本を代表する「知性」とみなされています。そのお二人の力のこもった対談ですし、鋭い指摘のはずですから、この際ありがたく拝聴しなければならないのだろうと思います。

 二人の指摘の通り、民主党にはもともと「学級会体質」があり、わいわいがやがややってきました。しかし、野党時代ならまだしも、待ったなしの責任を引き受ける政権党となれば、「学級会体質」ではやっていけません。

 世界は、地球規模の大きな課題に直面し、アメリカ、中国、EU諸国、あるいはインド、ブラジルなど新興国とも「大競争の時代」に突入しています。日本が生き延びるには、しっかりと時代を見据えた政治の舵取りが欠かせません。

 その舵取りは、どのような方向へ、どのような体制で進むべきか、現実的に何が可能なのか。お二人には、ぜひそこを明らかに指摘していただきたかったのですが、それはありませんでした。いたずらに落第のレッテルを貼る、やじうま評論の域に堕して得意になっているかのようです。

 例えば、槍玉にあげられた「民主集中制」にしても何が悪いのでしょうか。アメリカの大統領制にしても「民主集中制」であり、政治を行うにはどの体制にしろ多かれ少なかれ「民主集中制」は不可欠とご存知でいながら、社会主義のにおいがするから頭から「それはいかん」というような論の立て方のように見受けられます。

 いま「知性」がなすべきは、「この国の形」について、21世紀の地球に適応する姿を形成していくための素材提供のはずです。政治に対する「知性」のあり方がいま問われているとも言えます。しかし、今回のお二人がなさった対談のレベルは、胸を張れるレベルに達しているのでしょうか。







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