生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信904 ・「もんじゅ」の真のねらいは「核」の潜在能力保持

2011-05-29 07:25:18 | 日記
おはようございます。使用済み核燃料という核のゴミの処理法は、世界中どこにも存在せず、今後も処理技術開発のメドがつかない。にもかかわらず菅首相は「脱原発」を明確にできません。いずれまた原発村とうまくやろうという下心は明確です。
生き生き箕面通信904(110529)をお届けします。

・「もんじゅ」の真のねらいは「核」の潜在能力保持
 「今こそ脱原発へ」と題する市民集会が昨日5月28日、阪急川西能勢口駅近くのホールで開かれ、京大原子炉実験所講師の小林圭二氏と衆院議員・服部良一氏が講演しました。

 小林講師は、今回の福島原発の事故を「終わりの見えない事故」と指摘し、原子力の専門家としても早急な収束には悲観的な見通しを明らかにしました。一言でいえば、「手のほどこしようがない」というわけです。政府と東電がそれぞれ示した「工程表」はいずれも「絵に描いた餅」と断定し、年明けにも一段落して住民が自宅に帰れる状況には悲観的でした。

 高速増殖炉「もんじゅ」について小林講師は、「いざという時の核兵器用材料として位置付けられている」とも指摘しています。というのは、「もんじゅ」を運転していると、必然的に極めて良質なプルトニウムができるからです。だから、国家権力として何としても「もんじゅ」を生かしておきたいということになるわけです。

 服部議員は、もんじゅについて「事故続きで一日としてまともに動いたこともない『もんじゅ』に、政府は一日5500万円の維持・管理費をつぎ込んでいる。敦賀1号、美浜1,2号といった老朽炉の廃止を急がなければなりませんが、『もんじゅ』の無駄も早急に止めなければならない」と強調しました。

 原子力発電は日本のエネルギー政策の根幹に関わる問題ですが、この「核兵器」への潜在力を保持しておきたいという極めて微妙な安全保障問題とからんでいます。

 国際政治上、力で勝負したい人のグループは今後も「もんじゅ」にこだわり続けるでしょうが、やはり「もんじゅ」との決別を決意する時機にきていると考えます。高速増殖炉にこだわっている国は、すでにほとんどなくなりました。


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