生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信312 ・ポニョが勝った

2009-10-04 07:11:47 | 日記
おはようございます。昨晩は10時ごろ、雲間のわずかな時間、お月見ができました。「風流」ではなく「無常」でした。
生き生き箕面通信312(091004)をお届けします。

・ポニョが勝った
 「鞆の浦」の景勝を守りたいという住民の願いが、実現へ大きな一歩を踏み出しました。10月1日に広島地裁が「利便性より歴史的景観」を重く見た画期的な判決を出したのです。

 広島県福山市の鞆港に計画された架橋は朝夕のラッシュ渋滞を解消しようと県、市が進めてきたものです。しかしここは、映画「崖の上のポニョ」の舞台とされた景勝地で、金子一義・前国交相も「住民同意だけではなく、国民同意が必要」と述べ、認可を事実上凍結してきました。

 景勝を守る判決では、06年3月に最高裁が出した東京都国立市のマンション訴訟につぐものです。このときは「景観を守る」という意味でしたが、今回は「歴史的景観の保護」という観点が新たに加わりました。今後、県が控訴するかどうか。

 鞆の浦で「ポニョ」の構想を練ったスタジオジブリの宮崎駿監督は、判決を受けて、こう語ったと報じられています。(朝日新聞から抜粋)
 ・ とても良い判決が出て、これは鞆の浦だけでなく、今後の日本をどういうふうにしていくかという時に非常に良い一歩を踏み出したんじゃないかな。
 ・ 開発で何かがけりがつく時代は終わったんですよね。どういう生活の質をつくっていくかということの方が大きな課題になっているんじゃないか。不便を忍んで生きるんですよ。そういう哲学を持たなきゃ
いけないんじゃないかと思うんですよね。道路を造って橋をかけて渋滞をなくせば幸せになるかというと、そんなことないでしょ。
 ・不便だから愛着もわくというのが人間の心。便利はうるさいですよ。不便も良さにつながるんです。

 さすが宮崎監督、いいこというなあ。そうですよね、これからは「不便を楽しみながら生きたい」ものです。少し言いすぎでしょうか。



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