生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信252 ・「人間としての誇り」を捨てた自民公約

2009-08-01 07:48:45 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信252(090801)をお届けします。

・「人間としての誇り」を捨てた自民公約
 自民党が後だしジャンケンで、衆院選用の政権公約(マニフェスト)なるものを発表しました。「民主党がどんな政策を出してくるか、見たうえで自分のところの政策を出す」という、およそ公党としては信じられない行動パターンです。

 政権を担ってきた公党なら、「4年前の選挙のときの公約はこれとこれが実現し、これができませんでした。その上に立ち、今回は次の政策を公約をします」といえば済むだけの簡単な話です。ところが、先の選挙のときの総括も充分できなければ、新しい政策もライバル、民主党の政策をみた後からという”カンニング”まがいのこそくなやり方です。

 しかも、麻生太郎という一応首相らしい人は「政策選択選挙」と強弁し、「責任力」を問うとも公言しています。「政策選択選挙」と主張したいために、民主党のマニフェストをのぞき見してから出す、という態度がいかに情けないことか、お分かりにはならないらしい。雇用が大幅に悪化し、若者が結婚もできず将来に希望が持てない社会。その反面、キャノン、パナソニックなどは利益を溜め込んでいるにもかかわらず、派遣切りを平気でやってのける、そうした派遣法改悪などで、劣悪な社会にしたその「責任」も、蚊が刺したほどにも感じない立派な「鈍感力」。

 今年は税収とほぼ同額の44兆円もの借金をして、ばらまき補正予算を組んでおきながら、「民主党には財源論が欠如している」と言い募るそのあつかましさ。借金はすでに800兆円にものぼり、ツケを子孫に残しています。その中には、定額給付金と称して、大掛かりな選挙買収まがいの政策(この財源は麻生さんのポケットマネーではありません。正規の国民の借金です。ぼくは勝手に借金をしておいて「ホラ、1万2千円上げるよ」などといわれても迷惑な話です)も含まれています。

 さも勝ち誇ったように大口をたたく外交・防衛問題でも、インド洋やソマリアへの自衛隊派兵はアメリカから督促された結果の「アメリカのポチ」の証明でしかないのが実態ではありませんか。それが責任政党の証明などとは、聞いてあきれます。

 マニフェスト発表後、記者団から「財源はどうするのですか」と問われた麻生さん、いうに事欠いて「園田さん(政調会長代理)に聞いてよ」ですって。「うちは消費税を入れた」といいますが、こんなへっぴり腰の内容では、つまり実施時期も引き上げ額(消費税率)も明示しないのでは、、政権公約とはいえません。自分はまがいものを出しておきながら、「民主は責任力がない」などと批判する厚顔無恥ぶりだけは天下一品。

 特権官僚などの既得権は、国民の税金からの分捕り分を含めて手をつけず、「消費税は上げさせてくださいよ」という虫のいい公約です。よくもまあいけしゃあしゃあというか、図々しくと申しましょうか、政策に対する態度、発表の仕方、すべてが「自民党も落ちぶれたものだ」と実感させます。恥も外聞もない、人間としての誇りも感じさせない、そんな政党が政権を担ってきた現実をこれ以上続けることは、ドロ舟化した日本丸が沈没するだけです。

 

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