生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信168 みんな「エンベデッド・ジャーナリスト」では困ります

2009-05-08 21:52:43 | 日記
こんばんは。
実は、今朝もいつものように午前6時半ごろに「箕面通信168号」を発信
したのです。ところが、仕事から帰って夜、パソコンを開いたら、陰も形も
見えず完全に消えてしまっていました。

ぼくは、ブログにも「コピー&ペースト」で掲載しているのですが、それも消え
ています。どうなっているのでしょう。

仕方がないから、思い出しながら、再度作って送信しようと思います。

生き生き箕面通信168(090508)をお届けします。

・みんな「エンベデッド・ジャーナリスト」では困ります
 イラク駐在のアメリカ軍では、随行してきた記者たちを「エンベデッド・ジャー
ナリスト」と呼んでいるそうです。エンベデッドとは、「しっかりと囲い込んだ」と
いう意味です。つまり、軍の検閲でしっかり管理されている記者ということに
なります。

 アメリカの軍および政府関係者は、ベトナム報道で苦い水を飲まされた
経験を踏まえ、イラク戦争では、徹底した報道規制を実施しているそう
です。

 そういえば、アメリカ側から、悲惨な写真が公開されたこともなければ、
現地の戦争の実情に迫った記事はほとんどありませんでした。アメリカ
軍の空爆で、大勢の子どもたち、赤ちゃんまでが吹っ飛ばされてバラバラ
にされたこともあったのですが、全くニュースとはなりませんでした。

 現代は、ニュースで取り上げられたものは、実在するけれども、取り上げ
られなかったものは、この世に存在しないというルールにされています。

 ベトナムのときは、死体が実際に私たちのところにも届きました。アメリカ
では、若い兵隊の死体がメディアで取り上げられてから急速に厭戦気分が
広がり、ついにアメリカも不名誉な撤退を余儀なくされたのでした。

 ブッシュ政権は、そのときの失敗を再び繰り返さないよう、エンベデッド・
ジャーナリストだけに情報を提供したのです。大本営発表ばかりを見たり、
聞いたりさせられてきたのでした。

 ひるがえって日本はどうか。硬派の政治面は、ほとんどが平河町の官邸
か霞ヶ関の各省記者クラブ詰めが書いていますから、これまたお行儀良く
飼いならされた、つまり「エンベデッド・ジャーナリスト」です。いや、そう断定
すると叱られそうだから「もどきさん」とさん付けにしましょう。

 最近は、本当に骨太のジャーナリストが見当たりません。どいつもこいつも、
いえ「どいつさん」も「こいつさん」も本当に必要なことを書いてくれません。

 結局、権力に擦り寄ってばかりで、ちっとも面白くない。例えば、オザワ氏の
秘書逮捕などでは、「国策捜査ではないか」と、正面から論陣を張れないの
ですかねえ。

 また、例えば「アメリカ追随外交」にもっともの申す言論ははけないもので
しょうか。

 新聞記者には、国民の「知る権利」と「言論の自由」といういわば守り神に
守られています。しかし、いまやその特権もさびつかせて、いざという時に役に
たちそうにありません。

 この国は、10年後、20年後、30年後、一体どんな姿になっているのでしょう。

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