いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

新しい街でもぶどう記録;第169週

2018年01月27日 19時20分01秒 | 草花野菜

■ 今週の看猫

■ 今週のよその猫

■ 今週の武相境斜面


1月21日(日)、小春日夜だったこの日の夕暮れ


1月22日(月)関東一円雪原化


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■ 今週のメタセコイア

■ 今週の草木花実

■ 今週の卵焼き

■ 今週のぼうず


アブラボウズ (google画像

■ 今週の予言者の自己実現

西部邁が多摩川で入水自殺。この日東京は小春日和。そして、西部が死んだら東京が大雪原となった。

西部は20年前に云っている;

「どうやって死ぬか。自分で死んでしまえ、と。いちばんいいのは青酸カリで、次はピストルだけど、青酸カリとピストルは、日本では手に入らないことがことがある。それで三番目に思いついたのは入水自殺です。私はカナヅチで泳げない。それで最初は、入水自殺というイメージはものすごい恐怖なんです。ところがおもしろいことに、自分が入水自殺した光景を繰り返し繰り返し自分の中ででイメージさせる。そうすると次第に自分の頭が平気になるんです。」(【共同討議】伝統・国家・資本主義、 西部邁、福田和也、浅田彰、柄谷行人、「批評空間 II-16」1998)

そもそもここ数カ月有線・ネット番組で「死ぬ!死ぬ!」って云っていた。

西部が死んだら東京が大雪原となったこと。

40代の頃の西部は盛んに故郷の雪について回顧し、さらには30代の頃「東京」でみた雪の幻覚についても書いている。たとえば、西部には「雪の原風景」と「私の中の原風景、雪原の孤独」の文章がある。

十二年前のことである。そのころの私は、懶惰をきわめた生活がながく続いたあと、なんとか立ち直ろう、眠る時間も大幅に削って勉強につぐ勉強、というような十カ月を過ごしていた。度を過ごした勉強もまた懶惰の一種にほかならないのだが、それを知る心の余裕は私にはなかった。冬場に入ったときには、疲労困憊、眼はおちくぼみ体はほてる、顎はあがるし腰はがたつく、ともかく惨状であった。冬といっても、埼玉県の、とある団地の三階から眺める冬景色のことだから、無愛想このうえない。雪が降りしきるわけではないし、百舌が枯れ木で鳴くわけでもない。見えるのは、ただ、茶色の芝生と灰色の壁面だけであった。 
 そんなある日の夕刻、私は雪をみたのである。雪はしんしんと天から下って、団地の全域を白色に染めた。むろんそれは十秒かそこらの幻覚であったのだが、幻覚であるとわかっていながら幻覚以上のものであると思われされるような、なにか存在感ゆたかな一瞬であった。それまでの疲労困憊がきれいに流されてゆく、というより、真底からの疲労がどこかへ軽々と運んでくれる、心地よい一瞬であった。この一瞬ほど、自分の意識の古層には北海道というものがあるのだと痛切に感じさせられたことはない。(雪の原風景、『生まじめな戯れ』、1984)

「私の中の原風景、雪原の孤独」の方は1985年の北海道新聞。今どの単行本に入っているかすぐにはわからない。 ↓ クリックしてさらに拡大クリックを押せば、読めます;

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