いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

神奈川県立近代美術館・葉山の「木魂を彫る 砂澤ビッキ展」は6/18まで

2017年06月13日 19時01分31秒 | その他


砂澤ビッキ、『横浜関内桜通りの夜』 1987年、ミクストメディア、紙
 (下記リンクより転載)

神奈川県立近代美術館・葉山の「木魂を彫る 砂澤ビッキ展」は今度の日曜日、6/18まで。

砂澤ビッキとは、展示主催者の解説によると、こうです;

砂澤ビッキ

1931年、アイヌの両親のもとに旭川に生まれ、22歳(1953年)の時に木彫を始める。同時期に鎌倉で澁澤龍彦らと交流し、モダンアート協会に所属、読売アンデパンダン展などにも出展。28歳(1959年)の時に旭川に戻り、北海道と東京を中心に多くの展覧会に参加。1978年には音威子府おといねっぷに移住し、小学校跡地をアトリエとしてさらなる制作を展開。北海道を中心に屋外彫刻も多数手がける。1989年に骨髄癌で死去。

代表作(ネットからの画像)

  
『北の王と王妃』(1987年) 『神の舌』(1980年)

この2作はいかにも"アイヌ・「前衛」アート"という感じですが、砂澤ビッキは元来モダンアートの人らしいです。

1955年(昭和30年)に24歳で「第5回モダンアート協会展」で『考える人』など油絵が入選しています。

本展示会では、砂澤ビッキの後期・晩年の作品が主です。

この展示会でも、ネットでも、砂澤ビッキの初期の頃の作風はわかりません。

ただし、死ぬ2年前に描かれた『横浜関内桜通りの夜』が展示してあります。

つまり、『北の王と王妃』(1987年)と同じ年です。

砂澤ビッキ、謎です。