極私的記録です。 (愚記事;ものすごい地域限定、トリビアです。すみません)に続く、トリビアです、重ね重ね、すみません。
1年ほど前こういうニュースを見た;
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB31059_R30C14A1L01000/
なくなるのか、雨宮地区と思った。今回は最後のお参りに行った。
雨宮地区; 無用の用 for sale ! (画像はnet上のパクリもの)
別に、おいらは、雨宮地区にゆかりがあるわけではない。約30年前、散歩で数回行った。わずかな回数なのに妙に記憶に残っていることがあった。それは構内に仏像があったことである。ネット時代の今となってはググればすぐわかることである[google: 粟野仏像]。しかし、30年あまり前の情報検索環境は、自分が想起した好奇心をすぐ調べるわけにはいかなかったのだ。
その雨宮地区が売却され商業用モールになるというので、最後の見物に行った。これは、猫のパトロールみたいなもので、昔の散歩(しかも数回)の道をパトロールしたのだ。当時、おいらは、上地図の「宮城県美術館」(今回の仙台参り 2015の第一目的である針生一郎・展の開催場所)から500メートルほど離れた場所に下宿していた。つまりは、おいらの下宿とその雨宮地区は広瀬川を挟んで、対岸にあった。広瀬川を跨ぐ澱み橋を渡り、雨宮地区にも散歩へ行った。その当時、雨宮は、散歩コースとしては結構遠く、おいらの当時の散歩の極大位置だ。なお、仙台に来た当初、この辺の地名である「柏木」とか「堤通雨宮」とかいう街の名前に興奮したものである。
なぜならおいらの本籍のある都市は何条何丁目という野暮な住所で街を示していたからだ。さらには、その札幌もその名前が大和言葉ではない(札幌=アイヌ語で、サッポロ=乾いた広い土地)。同様に、おいらが育った札幌市内の郊外の街の名もアイヌ語に由来した。その音に支那文字を充てたものであり、大和言葉には無縁だった。つまりは、sauvegeとcivilizationの極端なはざまにいたのだ。そして、大和=日本主流派には縁遠かったのだ。
これはネタでも冗談でもなく、おいらは、「柏木」とか「堤通雨宮」とかみて、あ~内地に来たんだ!と思った。なお、その頃は(仙台での)バブル前夜であり、仙台では「インテリジェントコスモス構想」[google]なる野暮なプロジェクトが始まったらしい頃だ。一方、街かどの選挙ポスターには、「風情のある仙台を守ろう!」の旨を主張するものがあった。それは、日本共産党のポスターであった。風情派ではあるが、根っからの反アカ主義者であるおいらは今でも印象に残っている。
約30年前においらが見たのは、これだ。 来年にはショッピング・モールのために、立ち退き。
・説明賢記事;すぐ傍らが交通量の多い北六番町の通りにも関わらず、ヒマラヤシーダと黒松の混在する一角のそこだけは静寂な空間を形成しているのである。
この並木@「無用の用」も、商業施設のために...
農学部正門を入り直ぐ右手に木造の門衛所がある。この建物は旧制第二高等学校が、開校(明治20年)の地片平丁から移転してきた大正14年当時のままである。また、キャンパスの赤レンガの塀も当時のものである。 旧制二高は昭和20年7月の空襲で校舎の大半を焼失し、9月に三神峯の幼年学校に引っ越している。(旧制二高北六記念苑)
雨宮地区での、おいらが関心のあるのは、1944年夏、サイパン島陥落を受けて、第二高等学校の生徒たちが集会を開いた史実である。どの建物で、誰が出席したのか、史料は失われるばかりである。そして、史料が失われることを望む人々がいるのだ。すなはち、サイパン島陥落を受けて、第二高等学校の生徒の集会に出席したが、その後、大日本帝国の瓦解を経て、アメリカ文明に支配された日本戦後体制に迎合し、栄誉出立した旧第二高等学校生徒たちである。
永井陽之助とわたしは、戦争中の旧制二高文化乙類の同級生で、しかも二人だけ結核のため留年し、学徒出陣も工場動員もまぬがたがれた。サイパン島玉砕のと き、全校決起集会があると聞いて、療養中のわたしが出かけると永井もきており、二人あいついで発言する破目になった。もっとも、当時永井はハウスホー ファーなど の地政学に共鳴し、わたしは日本浪漫派に傾倒していたから、どちらも右翼的にしろ発言内容は対照的だった。あれから四十年余すぎて、二人の立場は大きくか け離れたともみえるが、どちらも本質は変わらず、あの夜の発言の差異を拡大してきただけかもしれない。わたし自身をふりかえると、「近代の超克」という課 題が、みはてぬ夢のように一貫しているのに気づく。(愚記事)
▼まとめ; そういえば、雨宮って、アメリカに訓が似ているではないか!!!???
永井陽之助; キャッチフレーズ= 吉田ドクトリンは永遠なり! [関連愚記事群]
(関連愚記事;閻魔帳より;)