いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

夫婦でイデオローグ 細木数子 安岡正篤

2005年07月14日 04時54分04秒 | 日本事情



■ おいらが、現在日本で一番の反動イデオローグとして、舌を巻いているのが、細木数子センセだす。

TBSテレビで細木数子が出ている番組。

これは終始、実は 細木とTBSは、冗談・しゃれ でやっているのか?これを真に受けるおいらは 野暮 なのか?という問題はあるにせよ、 細木の破壊力はすごい。

その番組で細木は女性タレントたちに、「女は仕事をするな。なぜなら、世間に出て仕事をすると すれっからしになる。 女は家庭で男に尽くせ。 尽くしたふりして、手の上でころがせ! 女の幸せは結婚だ!」と、説教するのである。

勝手に説教するのだけでなく、タレント達は恐れ入って納得し、誰もつっこみをいれない。

これは、思想篇であるが、実践篇もあり、食事のいただき方の作法を教示する。

男性タレントが片手でお椀を持ちみそ汁を呑んでも、男だからいいのよと許され、女性タレントが同じことをすると、「死刑」(あんたはもうおわっているのよ!)が宣告される。

この番組をみて、おいら、びっくりしただよ。 いいのか!? こんな番組! この番組は現在日本でもっとも反動的な番組である。

夫婦でイデオローグ
        
<共同幻想>担当   <私的幻想>担当

■ 鹿児島の新聞の片隅に県議会議員がPC(political correctness=政治的正義)違反だと、「容疑」はわすれたがとにかくフェミを逆なですることを発言したようだ、あるフェミ団体(代表、東京大学教授・上野千鶴子)が抗議したと載っていた。この記事は、上記のようなド反動なテレビ番組が堂々と流され、どうやら視聴率もそう低くないのだろう状況で、一田舎県議会議員(←差別発言ですね)の発言の揚げ足取りをしていることを示す。


焼け石に水

この番組とその受容を見て、フェミニストは絶望しないのであろうか? 男女共同参画の法律化というひとつの結果を生み出したフェミニズムは、いんてりフェミ、とえりーとフェミ行政官の政治ごっこであり、庶民たちは、いんてりフェミの言うことなんか全く理解せず、賛同せず、細木センセの御高説を脳みそに染み入らせているのである。

少なからずの国民が上記イデオロギーを受容しているという現実で、国家の最大の文化的イデオロギー装置でしかありえないテレビに、なんのつっこみもなしかいな!?、というのがおいらの感想ではある。

■ それにしても、こんな とんでも番組をつくるTBSの欺瞞性にも言及しなければならない。 TBSといえば、報道政治番組に石原慎太郎や安倍晋三など「反動」政治家を出演させず、りべらる=ばかサヨク路線のコメンテーターを集め、りべらる=ばかサヨク路線の政治報道番組をつくっている。

会社として 反「反動」=リベラル路線をとっているように見せかけながら、実際やっていることは、

女は仕事をするな。!のプロパガンダばらまき、 である。

もちろんTBSは営業でやっているのである。リベラルだろうと反動イデオローグだろうと、視聴率がとれる番組をつくるのである。だったら、報道の自由とか政治的正義とか偉そうなことを言わずに、視聴者さま、スポンサーさまの映像制作会社と表明すればいい。


営業おサヨク

■ 細木の存在は、あたまでっかちで庶民の実状とかけはなれた「お花畑」フェミワールドを踏みにじる怪獣のようである。


進歩派です。けんかも学びました。


けんか は私に習ったほうがいいわよ
反動の嵐

反動の小雨。 「父の娘」。泥水なんて啜ったことありません! 


反動の.......

■ 実は、庶民の本当をわかっていなのは、細木センセなのである。今時、あるいは今後女・子供養っていける男性賃金労働者というのはどんどん減っていくのである。細木は「いい男は仕事は金もあり、力もある。そういう男に女はかしずけ」と説教しているのだが、そういう男の数は限られる。高度経済成長期は専業主婦と子供2人の「標準」家庭を男性賃金労働者の賃金で維持できた。しかし、そういう時代は終わったのだ。現在、年収300万円などというは恵まれているほうである。時給800円、一日8時間働いて6400円、月20日働いて約13万円。年収にして156万円という賃金労働者層が多数となっていくだろう。そういう、賃金労働者がもし家庭をもって子供をそだてるとなると、夫婦で働く以外ない。 もちろん、そんな苦労はしたくないので、結婚せず・子供持たないというのが現在の少子化の一端ではある。