いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

得た本、買い損ねた本:古田博司

2005年04月26日 19時23分18秒 | 
■中国との騒動で、伝聞で古田博司氏の主張が新聞に掲載されたと知る。内容は、中国は自国中心主義の中華思想なのだから、普通の道理は通らない、らしい(おいらの伝聞情報への勝手な理解)。なぜ、この伝聞が心に残ったかというと、以前にも、たぶん靖国参拝問題か教科書問題が政治の焦点になったとき、ラーメン屋の新聞で、同様の彼の記事を見たからである。記憶ではかなり強硬な人だな、という印象。筑波大っていうし、村松剛・中川八洋の系譜の、ごりごりの反中保守なのかな、と勝手な偏印象をもった。その時は名前は記憶に残らなかった。

【後記】記事を引用したブログを発見。そのブログで新聞記事の古田氏の主張がみえます。

■今回、フルタというのがわかったので、ネット検索してフルネームと彼のweb siteを見つけた。こちら
で、著作を調べ、『東アジアの思想風景』なるものがあることを知る。

買おうとamazonへ。なんと絶版。ちなみに岩波書店からの出版。そうか、ごりごり保守じゃなさそうだな、と思う。古本検索ネットへ。ない。数日たって、ネットで、『東アジアの思想風景』、で検索すると楽天の古本屋で発見! 万歳! 一撃入札。翌日、キャンセルの通知。(ちょっとの差で)既に売れました。売れたのに、ネットに出しててごめんね。ん~、やっぱ、中国騒動でおいらと同じこと考えた御仁がいたのかな。それ以来ネット古本で発見できず。

■新刊をチェック。『東アジア・イデオロギーを越えて』。セブン・イレブン系の通販で買う。さらに、フルタヒロシという名で『ちょっとだけ、考える-思想という劇薬-』なる、なんか内田樹のブログ本っぽい本を出していることを知る。買う。さらに、1年に1,2回しか行かない 天久保(←地名です。超ローカルで、ごめんね) のある古本屋に行くと、『韓国学のすべて』を発見、買う。



■まず、『ちょっとだけ、考える-思想という劇薬-』を読み始める。よい。劇薬ということはなかったが(ある意味残念)、思想・学問・国家・教養・アニメ・アングロサクソンなどなどについて考えるのだが、他の西洋系学者のエッセイと違い、必ずしも西洋型国民国家ではない中国や韓国の事情と思想をくぐった日本を見る視点がユニーク。でも、文化とかアニメとか本を読まない最近の学生とか、普通の話題も多い。中韓ばかりでなく、優勢勢力としての米英にも言及。