alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

美味しい仕事

2011年10月22日 | フランスの食文化

 今日は急遽 Paris-Bistroの代表から
連絡があって 丸の内のブラッセリーオザミという
フレンチレストランでバスク地方の生ハムやサラミの
プロモーションを行っていたピエール・オテイザさんという
のお話をきかせてもらいに行って来た。


 急だったのであまり連絡がうまく届いてなかったけど
それでもお店に電話をしといたお陰でお店に行ったら
すぐ案内をしてもらえ、ピエールさんもはじめは
「?」という感じだったけど、「覚えてますか?
パリのカフェドフロールの2階でお会いした、、、
あの、酒飲みマラソンの打合せが会ったときに、、」
と言ったら思い出してくれたみたいで それから
ワインと生ハムのプレートを用意してくれ
お話をきかせてもらうことができた。


 内容はまたParis-Bistroの方にアップすると
思いますが(またリンクをはりますので見てくださいね)
今日は あ、そういえばフランス語だ!と思いながらも
なんとかインタヴューができたりしてて とても
素敵なフランスらしい雰囲気の中のお話で
なんだかとても嬉しかった。


 思えば今年の3月に 代表に「ミキ、東京で
フーデックスっていうイベントがあるらしいから
行って来た方がいい」といわれ 新幹線に乗って
即席プレスになった私は 何もかもわからなかったけど
その時はじめて記事を書き それから地震があって
わけもわからずフランスに飛んで行き
何もしないわけにはいかないとParis-Bistroをがんばって
代表と一緒にいろんなところに行かせてもらって
彼の背中を見せてもらった。だからそうして
フロールの2階にも行けた訳 で ピエールさんとも
出会った訳で 本当に 本当にありがたい。


 Paris-Bistroの代表はローランというのだけれど
私はローランをとても尊敬している。今や
Paris-Bistro.comのフランス語版は毎日3500人もの読者が
読んでいるらしく それはひとえに彼のペンの力によるもので
自分がやりたいと思ったことをきちんとした事業にしてって
(彼はアントレプレナーでありジャーナリスト)
沢山の知識と技術とネットワークとフットワークの
軽さと粘り強さで なんとか仕事を形にしてる。
そりゃうまく行かない時だって沢山あるけど
バラ色ではないにせよ それでも彼のやってることは
本当にすごいと思う。そうして私はそのおこぼれに
あずかって いろんな人を紹介してもらえたり
その記事を日本語版にのせていったり。
彼らがすごいなと思うのは 日本語なんて全く読めもしないのに
私が書いていることを信頼してくれて そうその
「信頼」という一言で すべては成り立ってるんだなあ。



 パリには日本人のジャーナリストも一杯住んでるし
もっとワインや食に詳しい日本人も山ほどいるけど
学生時代に事務所を訪れ「日本語版をするなら私に
やらせてください!」と言った私を彼らは信頼してくれて
なんとか今に至ってて 本当にありがたい。

 私はあそこの事務所で仕事をするのが好きだ。
わからない単語やフレーズがあったとき
「ええと この単語はここにかかってるの?」
とか聞きながら いいなあこの仕事
フランス語と食文化が一緒に学べてしまう、、、
生のフランス語の使い方が学校じゃなくて
こんなところで教われるなんて といつも
嬉しくなってしまう。事務所のコーヒーも美味しいし。


 いつだったか パリに居たとき 友達に
パリビストロの話をしてて「まあ大変な仕事ねえ!
そんなにワインと美味しいものを食べなきゃいけないだなんて!」
とエスプリたっぷりに笑われたけど 本当にこの仕事の
お陰で 私はフロールの2階にもいけたし(2階はボーヴォワールがいたんです)
シャンパーニュにも行かせてもらって(しかも蓮太郎は事務所で預かってもらえた)
プレスだからとお土産にシャンパンもいただいてしまったし
今日は「きっと素敵な夜になる!」と念じていったら
ピエールさんにワインとハムのプレートを試食させていただいた。。。
本当に美味しい仕事です。


 昨年の6月、代表の家に招かれたとき 私は
何にもわからなかった。ようやくフランス語ではじめて
自分の想いを表現できた。それははじめての経験で
必死になって話をしながら「この人の考えていることは
『美味しんぼ』みたいだなあ!」と思い ローランの
言うことは本当に全くだ そうだなあ と思うなあと
そのことに驚いた。ローランは本当にいいものや
本当にいい食を大切にしたいのだ。まがいものとか
工業製品とか ただ有名なだけのものではなくってね。


 それからいろんな話をしたけど 私には知らないこと
わからないことだらけであって 先日広尾で勉強したとき
どうして私はこんなにもわかってなかったのになんとか
フランスでやっていたのだろう?と不思議でしょうがなかった。
そして今日ピエールさんと話してわかったけれど
みんな優しく説明してくれたからなんだ。

 シャンパーニュについてまったくもってわかってなかった
私にしっかりと説明してくれたのはシャンパーニュの
案内係のお姉さんではなく やっぱりローランだったのだろう。
チーズ?って どんな種類があるの?と思っていた私にも
彼らは沢山説明してくれた。みんな本当に優しかった
なんにもわからなかったけど 私は前よりは だいぶ
レベルはあがったかなあ それなりにローランの背中を見て
やってきたつもりなのだけど。

 
 わかりやすい文 というのは わからなかった人が
それを自覚しながら わかるようになったとき
わからないであろう人に向かってわかりやすく書く文なのだろう。
私はそのスタンスを大切にして これからも沢山の人に
関わってもらいながらも カフェやビストロ 笑い声のある
フランスらしい食文化 ワインを飲んで議論をしたり
意見を交えたり時に踊ったりする気楽な文化
そんな素敵なフランスの日常を もっと日本に伝えたい。

日本で味わえるフランス的な場に関してはこちら

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