本当に?本当に?と何度も確かめてしまったけれど
今このパソコンの横で見えるのは やっぱり
パリの屋根達のようで 私はパリに着いたらしい。
どうなるかなあと思っていたけど
やっぱりパリは心地よくって
なんで気持ちがいいのかって
夏なのに湿気がないのと
エアコンなしでも過ごせちゃうのは大きいけれど
(意外と寒くて驚きました)
それよりなにより 大方の人が
好き勝手に やりたいように生きているっていう
それが一番大きいのだろう。
パリ?パリ と言ったって、、、
と私の中にも 自分で疑問を投げかける言葉くらいは
いつもあるのだけれど それでも圧倒されてしまう
そんなすごさがパリにはあって
一日目の散歩だけ で やっぱりすごいと思わされる。
何がすごいかと言いますと
私が留学をしていた2001年にパリプラージュという
意味の分からない大規模な企画がはじまって
それが今でもしっかりと受け継がれてて
自分たちのまちを自分たちでもっと
楽しくしちゃえというアイデアを実現する力というか
そんなのありなの?というのが目の前で行われてるすごさ
パリプラージュというのはもともとセーヌ川の
横を通ってる高速道路を夏の間だけ通行止めにして
海から砂をもってきて セーヌ川沿いを
海岸にしてしまおうという 突拍子もないアイデアで
私がパリにいたころに その一年目がはじまって
かなり長い区間にわたって 白い砂がしきつめられて
そこには長椅子もたくさんおかれ パリの
ど真ん中であるというのに 水着をきて
日焼けしようとしている人たちがたくさん寝そべっていた。
なんじゃこりゃ!!とその時は本当に驚いたけど
(パリジャンも驚いていたらしいけど)
結局その後もそれはつづいて だんだんと規模も
拡大されて セーヌ川だけじゃなくって
周辺の運河でもやったりしてるらしい。
私がそこで見たものは
砂浜と長椅子だけじゃなくって もちろんカフェに
5歳くらいの子達専用の小さなボート教室に
運河の上に大きな風船みたいなものを浮かべて
その上を歩いてみたりとか 子供用の
遊び場だったり サルサも踊れるダンス場とか
まああれやこれやと 人生を楽しむ仕掛けが
沢山あって かなり圧倒されてしまった。
そこにいるのは 乳児からおじいちゃんまで
国籍もアフリカ系から中国人まで
もうごっちゃごちゃにまじってて
パリの底力を感じた一日でした。
やっぱり国際都市だなあ
本当に 初日から圧倒されてしまいました。
パリはごちゃごちゃしてるけど
うるさい音も沢山あるし そりゃあメトロは汚いけれど
なんというか 人生に対する気楽さ 気安さみたいなのが
存在してて せっかく生まれてきたわけだから
なるべく楽しんじゃえばいいじゃない?と
そんな雰囲気が流れてる。
私は自分一人では 自分を縛ってがんじがらめに
してしまいがちな人だから そういう環境が
とても嬉しい。そして私もカフェに長居して
そんな人たちを眺めてる。
パリに行ったら すべてがバラ色なわけないけれど
美術館にでも行こうものなら もう説明文の
2行目からわからなくなって
とっても悲しくなるけれど まだまだまだまだ
フランス語のレベルをあげないとダメなんだなあと
いつも痛感されるけど
それでもここには 世界の他の国にはないような
でもここにだけ 今でも存在しているような
何かがちゃんと あるんだな
それを「自由」というのだろうか
しいていうなら「精神の自由」?
私が一人で日本にいたら
決して見ることも考えることも到達することも
できないような 沢山のまだ見ぬことが存在してて
それを吸収しようとするのは ものすごく
しんどいことだけど やっぱりまだまだ
興味があるから このパリ滞在
できるだけ沢山のものを吸収しよう。