alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリへのまなざし

2011年09月11日 | インフォーマルパブリックライフ


 今日は東京の二子玉川で、PRESS PARISさん主催の
日仏ピクニックが開催されて 行ってみると
予想をはるかに超えた人たちが集まっていて
なんと150人くらいが河原でのんびりやっていた!
まるでここ セーヌ川みたいじゃないか。
そう『東京パリ化計画』をお話していた竹内さんは
着々と東京をパリみたいにしているんだなあ、、、


 東京にも こんな空間が出現するなんで
夢にまでみたセーヌ川でのピクニック
楽しそうにワインを飲んでる若者達
ありあわせのもので即席にはじまるピクニック
ポンデザール(芸術橋)の上でもピクニックが
開催されて 人が歩けないほどになるという
話をきいたときにはどれほどびっくりしたことだろう。
ピクニックをする人たちの傍らを 船がボーッと
音を出して通り過ぎ 豪華な船の上には仲間同士で
ガンガン踊っている人たちがいる。


 どんなにか その中に入りたいと思ったことだろう


 そういえば そんな想いすら忘れていたけど
私はけっこうあの3ヶ月でそういうものに参加させてもらってて
そうなんだ それはパリでは「当たり前」みたいなんだけど
入れない年月がずうっとあって ようやくそこに入れてもらえた
そんな場所 だったんだなあ 今にして思うと本当にありがたい。


 セーヌの夜 セーヌ川の夜。 そこにはノートルダムが
まばゆい光を放ってて そのまわりには人が集ってる
夜の9時でも 11時でも そこには人が群れていて
どこまでも人通りは絶えることなく続いてる
それがパリの光景なんだ そうパリはとても美しい。


 そんな光景が私の目を閉じたとたんにいつでも
すぐに浮かんでで 私もう 頭おかしいんじゃないかと
思ってたけど 今日のピクニックにはどうもそんな感じの
人たちが沢山来てて なーんだ私の頭がおかしいというよりも
見てる世界が異なるだけで それを知っててとっても好きな
人たちは 少数だけれど存在してて 日本にいながら
パリの地名を語ってしまう そうそうあそこには何があってね
そうなんだ そうなんだよね そんな人は 居る訳だ。


 私の脳裏には色んなピクニックが浮かんでて パリ在住の
日本人が集まるピクニックにも何度か行かせてもらっていたけど
あそこに集っていた人たちの なんだか突き抜けた感じの雰囲気
あの独特さ 私はそこまでなれないわ、と思ってたけど
その「差」というのは 何なのか って 考えてたら
やっぱり同じ「日本とフランス」という場ではあっても
今日の二子玉川に集った人たちの多くは日本人らしい顔をしていた。
そう ちょっと謙虚な感じで 控え目で でもフランスに興味があって
だけども「住むことにした」人たちは 突き抜けなければいけないものも
捨てなければならないものも おそらく日本に捨ててきたかったものも
沢山あって ものすごい決心をして そこに住むことに決めたわけ で
「いーなーパリ いつの日か行ってみたいなあ」と夢にみている
そういう人とは顔が違う。そうなんだなあ 私がお正月に感じた
近いようでなんだか乗り越えがたい様な溝というのは
どうやらそこにあったんだなあ。


 だけどやっぱり 私もパリにもう一度住みたい。
フランス語だってやってやる!って決めたから
もう人に頼らずに 自分でもなんとかできるくらいに
なってしまえば気が楽だから「みんな、帰って来たよ!
今度はビザもちゃんととったの それでね
今度日本のお茶会しようよ!」と言えるように
そんな風に なりたいなあ。


 パリにあるもの 日本にあるもの
パリにいたら恋しくなるものが山ほどあるのは知っている
私たちは日本人だし ヨーロッパ的な感性を生まれながらに
もっていないし いちいちつまづくこともある。
だけどやっぱり 日本になくって あったらいいのに!と
思えるヒントは山盛りなんだ。今日もわかった パリに
興味をもつ日本人というのは けっこう感度の高い人たちで
画家の人とか 音楽家とか 作家だったり そういうものが
生活において大切だと思っている人たちなんだ
そして彼らは 日本の「日常」生活において
なかなかそれに触れられる機会がないことをよく知っている
だからパリにひかれてしまうし そんなのがあったら
なんて素敵で生きやすいんだろうと思ってしまう
そうなんですよ そんな都会が可能なんです
しかも都市政策で それをすることが可能だなんて
私たちには驚きなんだ。


 私はやっぱり パリのカフェやインフォーマルパブリックの
ガイドがしたいなあ どうしてそれがパリでは可能だったのか
ポイントはどこなのか そんな経験を実際したら
とろけちゃうほどな気持になること こんなのが
毎日のようにあるなんてうらやましすぎる!と思っちゃうこと
アートや音楽や美しいものやゆるやかで素敵な出会いのある
暮らしって 本当にいいよなあ


 パリ?はあ パリ?と思われてたけど
最近はパリ パリ言ってるとまわりの人も
押されて興味を持ってくれるのか なんだか
まわりにフランス語に興味をもつ人も増えたりもして
なんだかこれは かつて留学から帰って来た時
「カフェ カフェ」言っててまわりの人たちに
「はあ?カフェ??」と言われていたのに似ているなあと思う
パリなんて興味ない?そうでしょうねと思うけど
きっとカフェが今ここまで注目されてるように
パリも再び注目される日がくるのだろう。
私は沢山の人にもっとフランスの魅力の部分を
知ってほしい それは観光とかじゃなくって
生き方、哲学、人間のあり方と社会がそれを
どう支えるか?そんなところらへんなのかなあ
もっとちゃんと勉強をして 沢山の人に伝えたい。

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