alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

日本食のソワレ

2011年01月09日 | フランスの食文化


 昨日は前回パリに行ってから圧倒されて
思い出に残って仕方なかった人のお家に
遊びに行って みんなで日本食を料理して
めっちゃフランス的な雰囲気の中
シャンパンやらワインを飲んで デザートには
プラムを浸けた消化によいというお酒をまた飲み
食べてみたかったガレット・ド・ロワというお菓子も
食べて 本当に素敵な夜だった。


 いやあ 天国みたいだね、、、と
ご飯を食べたみんなで言ってて幸せで
こちらにきてから 幸せとか天国みたいとか
夢みたいとか 人生は意外と悪くないとか
それどころか美しいとか そんな言葉を発してる。


 パリに住みたい と思うもの の
私には大きな難問があり まあいろいろ
問題はもちろんあるのだけれど
大丈夫かな と思うのが 日本食がめちゃくちゃ恋しいことで

 チーズもワインもハムもたくさんのお肉もある国で
私は最近揚げ出し豆腐が食べたいだとか
お雑煮がたべたいだとか いんげんのごま和えが食べたいだとか

 そんなことばかり考えていて

 これを読んでる人からしたら
バカみたいに思えるだろうけど
こちらはけっこう重傷です。。。


 昨日の夜はその家に住んでる日本人の子と一緒に
日本人街を歩き廻って食材を物色し
ごはんにあら汁、かきあげに唐揚げに大根サラダに
餃子というメニューになった。そしてそのどれもが
美味しくて 私もぐわーとつくっていって
そのスピードをちょっとほめてもらえて
ああ日本で主婦をしてきたのがここで活かされるのかも
とちょっと思えて嬉しくなった。


 またしてもこちらでは「なまけものとインテリジェンス」の
話をきいて なまけものであるためには頭を働かせないと
いけないからそれは両立可能なのらしく
人間はなまけものでありたかったから食器洗浄機や
掃除機を発明したんだよ そうだろう?と言われてしまう


 私の方も主婦をしながら 自分の時間は絶対に確保
したかったから 外に遊びにいってもなんとかご飯が
つくれるように 子供が6時過ぎまで寝ていてその時間
研究に費やしていてもなんとかご飯が間に合うように
結婚してから3年間で ずいぶん手際がよくなった。
そんな技術はなまけものでありたかったから手にいれられた
わけだけど そんな私程度の技術でもここでは
みんなにほめてもらえて なんだかとっても嬉しいのです。


 料理って 何でするのかなと思ってたけど
10年前にはほとんどできなかったけど
技術をちゃんと身につけたなら 他の世界に行った時にも
それを活かすことができるんだ。日本食が食べたかったら
しかもダシをちゃんとつかった 自分の味が好きなのならば
ちゃんと身につけるしかないなあ


 変だなあ 日本じゃこんなに恋しくないのに
(といってもあまり洋食派ではないのだろう)
だけどそれでも みんなで美味しい!!美味しい!!といいながら
フランス的な雰囲気の中でお酒を飲んで楽しく話す
それは本当に最高だった。これが日本に帰ってあるかというと
それはまったく違うんだよなあ、、、
パリでおばんざいやさんでもしようかなあとか
話をしてて そんな夢想を膨らましていく
そういうこともけっこう楽しい。


 フランスには 日本にはない何かがあって
日本が進んでるところももちろん沢山あるけれど
(ここの子供達はひたすら任天堂のゲームばっかりやっている)
でも考え方、とくに人生に対する考え方は
かなり違ってそれが私には本当に驚かされるし
しかもけっこう納得させられる。


 この国では 楽しそうに生きてる人が
圧倒的に多いみたいで 人間らしく
その人らしく 無理なんかしない
我慢なんて あまり価値観の中に含まれてないようだけど
道にはいっぱいゴミがおちてて 落書きだってすごいのだけど
もっと みんな 自然な笑顔で 好き勝手にやっている


 ああそうか あの人が好きにするなら
私も好きにしたっていいのか
ああそうか お隣さんがうるさくするなら
こちらにもその権利だってあるわけか
ほんならパーティ開いてみるか。そんな感覚。

 全部押さえ込まなくてもいい やりたいなら
やればいい 日本では「自由」というのは
いつも条件つきだけど ここでの「自由」は
もっとなんだか範囲が開けているような
そ そんなのもありなんだ、、、
でも 幸せだったら 楽しかったらいいのかもね
そういうことがいっぱいおこる。

 日本では「せっかくの人生ワクワクして生きる方がいい」
っていう人なんて のりやすさんとか 有名人的な
人しか言わない感じがしたけど こちらでは
「人生一回しかないんだから楽しく生きた方がいいでしょう!
我慢ばっかりして何になるの?」という感じが
けっこうスタンダードな気がしてしまう
飛行機で12時間の遠い異国 は
私の属して来た国と まるで価値観が異なっていて
その2つの中でゆらゆらするけど
けれどもなんだか心地よい。


 この先どうなっていくのかなんて
まだまだわからないけれど
パリの空は今日は青い。とりあえずパリを
歩いてこよう。歩きさえすれば 
パリは 何かが待っている。


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