alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

母という生き方

2009年11月18日 | 女の生き方
 今日は東京でサテイシュ クマールという思想家の
講演会に行ってきて そのあと友人たちとカフェで
話したりなんかしながら 色んなことを考えていた。


 先日友達とサテイシュについて話してた時
彼の『君あり 故に我あり』という本を読んで
私はそれほど感動もしなかったという話をしてた。
それは私が妊娠中にその本を読んだからなのか
「これって日本で 古くから女性が考えてきたことじゃない?」
と思う事が多かったから。だから「ああ、そうだよねー」という
気分で読んで「ああなるほどそうか!!目から鱗!」と
思った訳でもなかったのかな


 そうして今日の講演会で 彼の話を聴いた後
やっぱり女性 特に母親になった人には
大切な役割があるんじゃないかという気がしてきて
質問表に「日本の女性や母に伝えたい事を教えてください」
と書いてみた。私の質問は最後まで読まれないかと思っていたら
最後から2番目に読んでもらえて 彼は「これは難かしい質問だ!」
と言っていた。「お母さんたちに、、、 言える事なんてなにもない。
彼女たちはすでにとても素晴らしい! 確かに今女性たちは
子育てというものに価値をあまりおいていないけれど
子供を育てるということは本当にすばらしいことだと思うし
もっと価値がおかれていいと思う」というようなことを答えてくれた。


 確かになあ この人なら母親の価値について言ってくれると思ってた。
でもコメントは非常に謙虚で 示唆をあたえてくれるという程でもなくて
女性たちのことというのは 女性が語らないとだめなんだと
そんなことを私は思った。



 ところでもっと子育てに 子供と過ごす時間というのに
社会的価値がおかれたら 社会の中で そのことをもっと
大事にしてくれたなら 待機児童も減るだろう。
だって子供を預けて働きたい!という考えは
お金の事もあるにしても(とはいえほとんど手元に残らないという
話はしょっちゅう聞く話)なにより自分が「以前のように
働く自分」にこそ価値を見いだし 家で家事をしながら
子育てをして「ただのママ」になっている自分が許せなくって
子供と二人のストレスフルの空間から抜け出したくて
預けたい!働きたい!私には私の人生があったじゃないか!
と思うのだろう


 かくいう私も そう思っては 保育園の見学に
いったりするけど 復帰できる職場もないし
復帰できても あの仕事と子育ては両立できると思えないから
そんな気は全くなくて 保育園に預けられる資格もないし
西京区はかなり本気で満杯らしくてどうしようかと思ってる


 だけど子育てをしていると わかることも 得る事も多く
意外と豊かに生きられる 週に3回ピクニックしても
紅葉の下で野点をしても 毎日お茶を飲んでても
別に誰にもおこられないし 子供がいると
地域の中に入っていけるし 自然も身近に感じていられる
どこかに行くのは大変だけど 平日動いていられるし
それはそれでけっこうよくて 意外にも悪くないようだ。


 サテイシュは自分で職業を創り出せばいいのだと言っていた。
今までの生き方は 外で雇われ 朝から晩まで週5回以上
せっせと働き くたくたになるのが普通の生き方だったけど
お金をかけない方法で 人生を楽しみながら
自分で仕事をつくっていって ぼちぼち生きる
それでも悪くないのかも。


 子供は外に出た方がいい お母さんも子供も一緒に
外に出た ら 誰かの笑顔が待っている
「迷惑かなあ」そう思うけど 意外にも相手は
驚くほどの笑顔を見せて「楽しかった!」と言ってくれる
子供にみせる その笑顔 は びっくりするほど美しくって
優しさに満ちていて 見知らぬ他人の そんな笑顔
はっとさせられるそんな笑顔を 何度見せてもらったことだろう。

 お母さんは心配している 騒がないかな
ベビーカーにいい子で乗ってくれるだろうか
あの駅にはエレベーターがあるんだろうか 階段だけだとどうしよう
授乳室はあるんだろうか 電車でいい子にするのだろうか
ここは子連れじゃだめなんだろうか ああやっぱり
こなきゃよかった!つれてきた私が馬鹿だった!


 だけどまわりは 意外に優しく もっと受け入れてもらえるのなら
もっと楽しんでもらえるのなら もっと楽しくなるのにな。
もっと母たちのストレスも減り なーんだ
子育てって面倒くさいと思ってたけど
一日中子供と向き合って家にいるのなんて最悪!と思ってたけど
外に出てたら みんなで楽しくなれるんだ って そう思えたら
子育てはもっと楽になる。


 そんな支援を 子供一人に2万6千円を支払って
あとは勝手にしてくださいと言うのじゃなくって
そんな支援を 政策にしたら もっといいと思うのに
たとえば子供がいるお母さんはバス代半額にするだとか
ちょっと公共のカフェみたいなところをつくって
そこにいく無料チケットを配るとか そんなことをしたらいいのに
講演会にも託児所をどんどんもうけて 子育てしていて平日動ける
そんな人の方が 実はお得で楽しいですよと
そんな風に価値が変われば 今の状況もきっと変わっていくだろう


 母という経験は かけがえのない経験だって
子育てをしたおばちゃんたちは 知っているから
バスで出会った私に語る。もったいないから大事にしなさい
そう私に諭すのは れんちゃんのためというより
母になった私のためだ。大事な時間を
決してもとにはもどらない 大事な時間を共有すること
それがそんなに大事なら もっとそこに重点をおいて
保育園に預けられない 自分で子育てをがんばっている
お母さんに もっと支援をしてほしい。
母にはもっと力があって 女にはもっとパワーがあって
女の望む社会というのは 女が口を開かなくっちゃ
勝手には出現してこない。 だから私は口を開こう
もっといろいろ提案しよう 未来に続く道筋を
少しでもつくっていこう。 

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