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好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

滑走順の決め方、北京五輪の場合

2022年02月08日 23時42分40秒 | フィギュアスケート

 なんか今更だけど
 北京オリンピック・フィギュアスケート、滑走順の決め方は:
<団体戦>
 予選(ショートプログラム&リズムダンス)…出場する選手のワールドスタンディング(世界ランク)が低いほうから
 決勝(フリー)…各カテゴリの予選順位の低いほうから
<個人>
 ショートプログラム&リズムダンス…
  ワールドスタンディング(世界ランク)で上位と下位の半分ずつに分ける
  もっとも高い1グループを第5グループとして抽選
  次に高い1グループを第4グループとして抽選
  残りを第3グループの後半として抽選
  下位半分は全体で抽選、第1~第3グループ前半になる
 フリー…ショートプログラム&リズムダンス順位の低いほうから

 たぶん、そうだったと思う。きっとどこかにレギュレーションが書いてあるはずだけど、見つけられなくて
 男子ショートプログラムの放送で「(羽生結弦が登場する)第4グループは世界ランク7位から12位まで」と紹介されたが、7位から12位まで全員がオリンピックに出ているわけではない(12位のドミトリー・アリエフは出場していない)。エントリーしている選手を世界ランク順に並べて7番目から12番目という意味。
 明日はフィギュアスケートがないので、ちょっと心身を休めよう

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北京五輪男子SP

2022年02月08日 15時10分01秒 | フィギュアスケート

 北京オリンピック・フィギュアスケート男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:62.77
 「Breath For Me」♪ 青に水色の斜めライン。団体戦で見たばかりだが、第1滑走で出てきた。冒頭の4サルコウは少しステップアウト、アクセルがシングルに ルッツが1回転になっても3トウはつけた。スピンはいつもながら美しい姿勢、スケーティングはそれだけで価値がある。

ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) SP:78.54
 「Sound of Silence」♪ 黒。兄は出場枠を獲得しながら、国の方針で五輪派遣されなかった。弟が夢を叶えた 3ルッツ+3トウをきっちり、高さのある3アクセル。3フリップはステップアウト。スピン、ステップもしっかりレベルを取れて、終盤は涙をこらえながら。

ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:76.16
 「Keeping Me Alive」♪ 白シャツ黒ライン。冒頭に4トウ+2トウを下り、3アクセル頑張る。3ルッツはステップアウトで片手をついた。シットスピンは少しトラベリング。動きのキレはよかった。

アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:
 「I Step Out For A While」♪ グレーのジャケ。アクセルが2回転に、3フリップ下りる。2回転になったルッツの後足をついてしまい、3トウをつけたが3トウが無効となった。
 練習でフェンスにぶつかって肩を痛めたとか。

金博洋(ジン・ボーヤン JIN Boyang)(中国) SP:90.98
 「グリーン・デスティニー」♪ ライトグレー。4ルッツ+3トウ、4トウと高さのあるジャンプを決める。キャメルスピンで足を高く上げるポジションも良い。3アクセルはステップアウト。
 つなぎの動き、打楽器の音とぴったり合わせながらのステップ、中国の曲らしさを所作でしっかり見せながら、地元開催の五輪にかける思いを伝えた
 得点に大きな拍手。

ヴラジミール・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:84.15
 ラフマニノフ「Morceaux de fantasie」♪ ダークグレー。4トウをスムーズに決め、3アクセルややこらえたが大丈夫。3フリップ+3トウもきれいに入って笑顔。
 一つ一つの所作を丁寧に見せるステップ、最後のスピンは胸の前で手を組むポーズのアップライト、拍手が起こる。
 ほっとした顔で戻り、自己ベスト更新ににっこり

<G2>
イ・シヒョン(韓国) SP:65.69
 ボロディン「イーゴリ公」♪ 水色に金。両手上げ4サルコウ、少し着氷でふらついた。両手上げ3アクセル、びしっと決める。3ルッツも両手上げだが、転倒
 スピンの最後にはヘアカッター姿勢。さすがに残念そう。

ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:79.69
 「Black Magic Woman」「Shake It」♪ 黒にゴールド。慎重に4トウ、3アクセルを決めて笑顔になる。少しディレイ気味の回転がカッコいい。3ルッツ+3トウはセカンドジャンプがぎりぎり
 小気味いい動きのステップでは、ランジやスライディングを入れてバラエティ豊か。最後は少し曲に遅れてスピンを終えた。
 自己ベスト更新、フリー進出決まって万歳

イワン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:78.11
 「Une vie d'amour」♪ 白オレンジ薄茶、パリの風景のプリント。コロナ陽性で団体戦に参加できなかったが、回復して戻ってきた。3アクセル、3ルッツ+3トウと流れが美しい。3フリップは下りて自然に振付に入っていく。
 スケーティングも滑らかで、曲の雰囲気と本人のキャラがよく合っている。スピンのラストはきれいなY字姿勢。いい演技で良かった

アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:68.01
 「Secret Hopes」「山の魔王の宮殿にて」♪ 黒系。4トウ、少しステップアウト。3アクセルはステップアウトで後ろに手をついてしまい「転倒の扱いになる」と解説・本田武史さん。3ルッツ+3トウもなんとか。
 曲がアップテンポになっていくパートで、動きの激しいステップはいつもの彼らしい。少し苦笑いで帰ってきた。

ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:75.19
 「Baby Did a Bad Bad Thing」♪ 白T赤シャツ。冒頭のサルコウが途中で開く3回転になってしまった 3フリップの着氷で傾き、3トウで転倒 3アクセルはきれいだったので、アクセルを先に跳ぶ構成のほうがよかったのかも、、、
 スピンの軸の安定感に五輪4大会連続出場の年季を感じる。ステップはスケートがよく滑っていてよかった。

<G3>
コンスタンティン・ミリュコフ(ベラルーシ) SP:78.49
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 緑の軍服風。玩具の兵隊が目覚めて動き出すようなスタート。4サルコウ、きれいに下りたがqがついた。3アクセル、3ルッツ+3トウと決める。
 ミーシャ・ジーのプログラムを思い出すが、彼なりにステップで盛り上げて頑張っていた。シーズンベストでフリー進出決定。

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:84.79
 「Leave A Light On」♪ ワインカラーのシャツ。冒頭の4トウはオーバーターンでこらえる。3ルッツ+3トウを決め、後半にきれいな3アクセルが入った。柔らかさと力強さ、と実況アナが言ったとおりのプログラム。
 終わってほっとしたような、少し悔しいような笑顔。

アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:86.74
 「スター・ウォーズ」♪ 白の上に黒。まず4トウ+3トウ、続いて3アクセルと見事なジャンプ。4サルコウは軸が傾いて転倒したが、ものともせずにすぐ立ち上がってスピンに入る。ステップは俊敏でアクロバティック、空中キックやバタフライで魅了、最後のシットスピンも回転速い!
 納得の得点かな。

マルク・コンドラチュク(ROC) SP:86.11
 「Magnificent Century」♪ 臙脂に青と金。団体金メダルのメンバーとして登場。4トウ、なんとかこらえて立つ。3アクセルきれいに入り、4サルコウはオーバーターンしたが必死で2トウをつけた。
 ステップは面白い振付をパーカッションに合わせてまとめる。「団体の疲れがあったか」と解説・本田武史さん。

エフゲニー・セメネンコ(ROC) SP:95.76
 「What Is It About Her」♪ 黒ストライプ。4トウ+3トウ、しっかり決まる。4サルコウも高さがあり、3アクセルは下りてイーグルに繋げる。着氷姿勢で少し腰が引けるような気がするが、目立ってはいない。
 シットスピンでの手の表情、ステップもキレがよかった。金博洋を抜いてトップに立つ。

ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:93.00
 「The Question of U」プリンス♪ 紫。最初から惹きつける振付を繰り出しながら、4トウ+3トウをばっちり決める。サルコウは3回転になったがミスではない。キャメルスピンの後ろで手を組んで伸ばす姿勢など、意外と難しそう。
 「バックアウトカウンターからの」3アクセルが決まり、スピンをこなして活き活きとステップに入っていく。視線の送り方、ちょっとした仕草、最後に手をつかない側転、クール!
 ミスなく終わって感激の表情。得点を見て叫んじゃう、純なケヴィン

<G4>
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:85.30
 「Sarakiz Ⅱ: Romanza」「The Battle Drums」♪ 青に黒を重ねて。長い髪を高くポニーテールにして登場。ステップの一部のようにさらっと跳ぶ3フリップ、流れの美しい3アクセル。後半の3ルッツでややフェンスに寄ってしまい、2トウをつけた。
 シットスピンは得意の座禅を組むような姿勢で高速で。ステップの間の取り方、意味のある動きを音と合わせて、実に魅力的。彼らしいプログラム

アンドレイ・モザリョフ(ROC) SP:77.05
 「Heart Cry」♪ ブルー系グラデーション。とてもきれいな4トウ+3トウが入ったが、4サルコウで転倒。アクセルが1回転になってしまった
 ROC男子3人の中で、この選手のスケーティングが一番きれいだと思う。ぐるぐるっとループを描くイーグルに拍手が起こった。
 ぎりぎりだがフリー進出は決まる。

羽生結弦 SP:95.15
 サン-サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ 水色Vネックにチョーカー風。その動き出しから指先の美しさが目を引く。イーグルからツイズルをして入るサルコウが1回転に 世界中のファンが悲鳴を上げたのでは
 4トウ+両手上げ3トウは完璧に、ターンからの3アクセルは下りてそのままツイズル、即スピンに繋げる。
 煌めくピアノの音と一体になるステップ、ジャンプの失敗なんか忘れてしまえ!
 終わって「ありがとうございました」といつものように口を動かして挨拶。「はまった」と呟いたのは「他のスケーターの滑った後の穴に」とインタビューで明かした。「跳びにいったけど、頭が身体を防衛した」というのは、無理に4回転を跳んだら危険な転び方をしそうだから、本能的に締めるのをやめた、ということなのだろう。
 勝負としては悔しいが、作品としては損なわれなかった。

宇野昌磨 SP:105.90
 「オーボエ協奏曲」♪ 黒にストーン。力強く滑り出し、4フリップをびしっと決める。4トウ+3トウ、ちょこっと手をついたが大丈夫。3アクセルは傾いたように見えたが、もう最近の昌磨はこの程度では揺るぐことなく、しっかり下りられる。昔よくやっていた、着氷時に腕を回す動きも要らない。
 ステップはさすがに動き、スピンの安定感はコーチのランビエール仕込み。自己ベストを更に更新

チャ・ジュンファン(韓国) SP:99.51
 「Fate of the Clockmaker」「Cloak and Dagger」♪ 黒で一部透ける生地。高さと幅が十分の4サルコウ、3ルッツ+3ループもとても高い! 慎重に入った3アクセルも高さを出せた。
 クリムキンイーグルからスライディングをして、そのまま入るスピン。アップライト姿勢もきれい
 自己ベスト更新にオーサーコーチも声が出る。

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:88.63
 「Volare」♪ 白シャツにワインカラーのパンツ。有名な曲の抒情的なアレンジで、4トウ+2トウを下りる。3ルッツも入り、後半3アクセルは音にうまく合っていた。
 キャメルスピンの姿勢、柔らかな動きのステップ、落ち着いてまとめられたプログラム。

<G5>
ダニエル・グラッスル(イタリア) SP:90.64
 「ヌレエフ(The White Crow)」♪ グレー。ゆったりと身体を撫でるような動きからスタート、4ルッツをきれいに決める。3ルッツ+3トウ入り、3アクセルを下りるとドヤ顔になった。
 右の肩越しにエッジをホールドするキャメルスピンの姿勢、ステップはとにかく一歩ごとの動きが雄大。
 団体に続いていい演技ができた。

キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.24
 「Never Tear Us Apart」♪ 黒に赤で飾り。PCR検査陰性が出るのに時間がかかり、昨日ようやく北京に入れた。4トウ+3トウ、3アクセルとスピードに乗って決める。スピンも姿勢が安定していて回転が速い。全体に躍動感があった。
 今日もスマホでお子さんの写真を見せる

鍵山優真 SP:108.12
 「When You're Smiling」マイケル・ブーブレ♪ 紺シャツにストーン。少し緊張していた感じがあったが、ポケットに手を入れて位置についた瞬間、笑顔を浮かべてスタート。4サルコウの高さと流れ 4トウ+3トウも余裕を持って下りる。後半の3アクセルを決めてさらに笑顔
 "When you're smiling"と口ずさみ、"When you' crying"のところでは悲しそうな顔を見せる。ステップの伸びやかさ、口元に指を立てる所作など、どれも愛らしい。
 滑りながらずっと笑顔、ポケットに手を入れてフィニッシュ。両手を突き上げてガッツポーズ。
 得点には大きく手を広げて、踊りだしそう 君がみんなを微笑ませてくれた

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:113.97
 「ラ・ボエーム」シャルル・アズナヴール♪ 白Tに黒ジャケ。4フリップ、3アクセル、4ルッツ+3トウといつもどおりの完璧なジャンプ。
 強いていえば、ジャンプを下りたエッジに長く乗っていようとしないので、ちょっと慌ただしく見える。
 世界最高得点を更新

モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:97.98
 「Tout l'universe」♪ 濃紺に赤系ストーン。4サルコウ+3トウ、3アクセルときっちり決めてきた。後半4トウもきっちり入り、団体から好調を保っている。
 ステップの中で片手側転など、個性的な動きも。ラストは天に投げキッス。自己ベスト更新

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:97.24
 「シナーマン」ニーナ・シモン♪ 黒。視線を落として位置につき、視線を上げて動き出すと、もうこの曲の世界。3フリップ、問題なく、つなぎの跳躍が目をひく。足を高く上げてからの3アクセル、しっかり決まる。
 空中キックやスライディング、スプリットジャンプを下りてすぐ足を高く上げてターンするスタイラス、あらゆる動きが芸術 キャッチフットで高く足を上げた美しいキャメルスピンで締めくくった。

 結果、ネイサン・チェンがトップに立ち、2位に鍵山優真、3位宇野昌磨と日本勢が続く。4位チャ・ジュンファン、5位クヴィテラシヴィリ、ジェイソン・ブラウンが6位でフリー最終グループとなった。
 7位セメネンコ、羽生結弦は8位。9位メッシング、10位エイモズ、開催国の金博洋は11位。
 フリー進出のボーダーラインはルーカス・ブリツィギの76.16だった。ミハル・ブレジナ、アレクセイ・ビチェンコのベテラン勢はフリーに進めなかった。

 フリーは明後日、日本時間の10:30から。

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