北京オリンピック・フィギュアスケート、団体戦ペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。解説は男子に続いて本田武史さん。
ソフィア・ホリチェンコ/アルチョム・ダレンスキー(ウクライナ) SP:53.65(9)
「ピーニャ」♪ ベージュ系。3ツイスト、しっかり高さが出た。3サルコウ下り、スロー3ループ決める。ステップ中に一瞬女性が止まってしまうが大きな崩れにはならず。なんか一生懸命スピンを回って、フィニッシュポーズ。
イェリザヴェタ・ズコヴァ/マルティン・ビダジュ(チェコ) SP:56.70(8)
「Boom Boom」♪ 黒。なかなかカッコいいポーズからスタート、縦系の姿勢で3ツイスト。3トウは男性がステップアウトで手をついた。スロー3ルッツもステップアウト。ステップの振付がよくシンクロしていて、スピンもかなり合わせていた。
カリナ・サフィナ/ルカ・ベルラヴァ(ジョージア) SP:64.79(6)
「Moonlight」♪ グレー。今季はJGPに出場していたが、ヨーロッパ選手権4位と急成長中。こちらも縦系の姿勢で3ツイスト、3トウをそろってきれいに下りる。スロー3ループ、雄大に決める。ステップはあえてシンクロしない動きを多く入れて、バラエティに富んだ構成。リフトの前には女性がウォーレイを入れていた。17歳と19歳、伸びしろ半端ない
アレクサ・クニーリム/ブランドン・フレイジャー(アメリカ) SP:75.00(3)
「House of The Rising Sun」♪ 赤、黒。3ツイスト十分な高さ、3トウは跳び上がるタイミングは違ったが着氷のタイミングは合う。スロー3フリップ、力強い。スピンもビッタビタに合わせてきた。リフトを下ろすところで女性が横向きで2回転くらいしてる? 全体にダイナミックで大人っぽかった。
自己ベスト大幅更新
三浦璃来/木原龍一(日本) SP:74.45(4)
「ハレルヤ」♪ 水色、濃紺。強い決意に静かな微笑みを浮かべて位置につく。滑り出しから、そのスケーティングの滑らかさが際立つ。3ツイストまとめ、3トウ完璧に合う。ランジからのリフト、スロー3ルッツも美しい流れ。ステップの一歩一歩もきれい。スピンを丁寧に合わせ、力強くデススパイラル。
終わって胸の前でこぶしを握りながらぴょんぴょんする璃来ちゃん 今できることを出しきれた
ニコル・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:60.30(7)
「Let It Be」♪ 黄色と青のつなぎ。サルコウは女性が2回転で転倒。3ツイストは大丈夫だったが、スロー3サルコウでステップアウト。ステップなどはきれいで、最後のスピンは完全に合わせてぴたりと止めてフィニッシュ。
カースティン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:67.34(5)
「Hold on Tight」♪ 濃いピンク、紫。3ツイスト、やや高さが足りなかったか。3トウ、女性がやや回転足りずに下りてきてしまった。スロー3ループ、いい流れで決まった。リフトは女性が完全にノータッチから手に腰かけるような姿勢で、スムーズに下ろす。スピンのタイミングは天井カメラで見てもよくわかった。
隋文静(スイ・ウェンジン SUI Wenjing)/韓聰(ハン・ツォン HAN Cong)(中国) SP:82.83(1)
「ミッション・インポッシブル2」♪ 黒、白シャツに短い黒ジャケ。きりっとした表情で、3トウを助走から着氷まで完璧にそろえる。スロー3フリップ、女性が美しく跳んで下りるだけでなく、投げた男性もダンスのポーズを決める。3ツイストは女性が片手上げで。スピンの合わせ方も半端なく、デススパイラルに入るときの女性の色気、回りながら手の表情。リフトのスプリットポジションでも腕で表情を作った。
女性の髪が一筋顔にかかるのが何とも色っぽい。メイクといい、もう本当に大人
アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ROC) SP:82.64(2)
「エスメラルダ」♪ ピンク、グレー系に赤スカーフ。自信たっぷりの表情で滑り出し、鮮やかな3ツイストから。スロー3フリップも問題なく、投げた男性がスライディングをきめる。3サルコウは1ミリのずれもなく、デススパイラルは女性が男性の足の下をくぐりながら入っていく。男性の片手にひょいと腰掛けるようなリフト。フィニッシュポーズのあと、女性がお姫様のように男性に手を差し伸べて起き上がらせるところまでが演技
結果、中国が1位10ポイント、2位ロシア9ポイント、3位アメリカ8ポイント。日本は4位で7ポイントを積む。カナダ5位6ポイント、ジョージア6位5ポイント、イタリアは7位4ポイント。
ここまで、アメリカが28ポイントでトップに立ち、ROCが26ポイントで2位につけ、中国が21ポイントで3位。日本は20ポイントで4位につけている。5位は18ポイントのイタリア、カナダは16ポイントの6位。
明後日の女子ショートプログラムの結果で、フリーに進める5チームが決まる。今夜じっくり展開を予想したい
北京オリンピック・フィギュアスケート団体戦がいよいよ始まる・・・
団体戦男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
パウル・フェンツ(ドイツ) SP:68.64(9)
「Wire to Wire」♪ グレーのグラデーション。冒頭のトウループが変な3回転になってしまった。3アクセル頑張り、3ルッツには3トウがもう使えないので2トウをつける。ペアがコロナ感染で出場できなくなってしまったので、正直モチベーションが上がってなかったかもしれない。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:71.06(8)
「Breath For Me」♪ 紺に水色のライン。4回転サルコウが途中で開いて下りてしまった。3アクセルはスムーズ。3ルッツの着氷で傾き、なんとか2トウを付ける。キャメルスピンのドーナツ姿勢など、スピンの姿勢の美しさが際立つ。
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:76.77(7)
「Baby Did A Bad Bad Thing」♪ 白T赤シャツ。最後の五輪、初めて団体戦に出場する。冒頭のサルコウは2回転に 3フリップ+3トウ、3アクセルと余裕を持って入り、フライングシットスピンの入りも鮮やか。スピード感のあるステップで颯爽と足さばきを見せた。
金博洋(ジン・ボーヤン JIN Boyang) SP:82.87(6)
「グリーン・デスティニー」♪ グレーにストーンで模様。4ルッツ+2トウ、やや詰まったがしっかり決める。4トウで転倒したが、3アクセルは高さも十分 パーカッションのパートでスピードをつけてスピンに入っていく。スピンでもしっかり見せられるようになったあたり、大人になったと感じる。
マルク・コンドラチュク(ROC) SP:95.81(3)
「Magnificent Century」♪ 赤紫に金と青。4トウ、3アクセルとこらえ気味だが決めてくる。後半4サルコウ+両手上げ3トウが一番きれいに入った。きびきびとシャープな動きのステップ、音とぴったり合わせて止まったり走ったり、見事
宇野昌磨(日本) SP:105.46(2)
「オーボエ協奏曲」♪ 赤に黒をあしらう。しっかりと氷を捉えながら滑り出し、4フリップ、4トウ+3トウと滑らかに決める 後半3アクセルもばっちり 曲調が変わったところから、丁寧で音とシンクロしながらスケートらしいステップを刻んでいく。スピンも速さと安定感、全体に堂々としていて安心感のある演技。チーム日本の先陣を切って、素晴らしいパフォーマンス
自己ベスト更新
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:92.37(4)
「Tout l'universe」♪ 黒に赤ストーンで模様。4サルコウ+3トウ、さらっと決める。3アクセルはややこらえる着氷。後半4トウも軽やか ジャンプが良かったので、ステップも伸び伸びと、片手側転も颯爽とこなしていた。
ネイサン・チェン(アメリカ) SP:111.71(1)
「ラ・ボエーム」シャルル・アズナヴール♪ 白T黒ジャケ。少し長く静止して曲を聞いてから滑り出す。4フリップ、3アクセルときっちり入り、後半4ルッツ+3トウも余裕。「ステップの足元がきれい」と解説・本田武史さん。
渋い曲なので、もう少し洒脱な雰囲気が出せると完璧
ダニエル・グラッスル(イタリア) SP:88.10(5)
「ヌレエフ(The White Crow)」♪ グレー系。4ルッツ、しっかり高さを出して下りる。コンビネーションジャンプは3ルッツ+3トウで問題なく、3アクセルは下りてイーグルに繋げる。ルッツのエッジが「フラット気味のような」で!が付き、GOEが少し引かれた。
得意の左の肩越しにエッジをホールドするキャメルスピン、ステップでも惹きつける力がある。ジュニアの頃から見ているが、すっかり大人になった
結果、1位アメリカ10ポイント、2位日本9ポイント、3位ROCで8ポイント。ジョージア4位7ポイント、イタリア5位6ポイント、開催国中国6位5ポイント。前回平昌五輪優勝のカナダは8位3ポイントと出遅れた。
この後、12:35からアイスダンス・リズムダンス チームKOKO、頑張れ~~~