世界フィギュアスケート選手権2019、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。今夜もJ SPORTS 4の放送を見ながら
<G1>
アリソン・リード/サウリス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:67.21(16) FD:100.85(17) 合計:168.06(17)
「Crazy」♪ 黒。けだるいムードのジャズを大人っぽく表現する。スケーティングも伸びやかで、終盤たたみかける感じもよかった。「欲をいえば終盤テンポの違うものが入っても」と解説・滝野薫さん。
シャリ・コッホ/クリスチャン・ニューフタン(ドイツ) RD:66.91(17) FD:95.56(18) 合計:162.47(18)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ 赤、茶系。物語の起承転結をしっかり表現するプログラム、力強く滑り切る。ツイズルをよく合わせ、女性が逆立ちのダイナミックなカーブリフト、ダイナミックにぐるぐる回すスピニングムーブメント。肩に乗せてから横抱きにするコレオリフトでフィニッシュ。
アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) RD:65.76(19) FD:87.67(20) 合計:153.43(20)
チャップリン・メドレー♪ 黒、白シャツにサスペンダー。高い位置から低い位置へのステーショナリーリフトはよかったが、サーキュラーステップの初めのほうで男性が転倒、「GOEがマイナスで確定してしまいます」と残念がる滝野さん。コレオグラフィック・キャラクター・ステップはチャップリンらしく剽軽に、男性がクリムキンイーグルで女性も氷と平行くらいまで反ったリフトにはびっくり
アンナ・ヤノフスカヤ/アダム・ルカクス(ハンガリー) RD:61.96(20) FD:94.85(19) 合計:156.81(19)
Yellowメドレー♪ 黒、女性の透ける生地がセクシー。最初の要素がコレオグラフィック・キャラクター・ステップというのは珍しいが、なかなかカッコいい。ツイズルとツイズルの間にちょっと手を組んだが「今季からタッチが許されています」と滝野さん、そうだったんだ~ リフトの連続は姿勢がよかった。
曲がラテンになってダイアゴナルステップ、それほどラテンには感じなかったが 最後のスピニングムーブメントは迫力あった。
ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴエルスルイス(フィンランド) RD:66.01(18) FD:102.11(16) 合計:168.12(16)
モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」♪ ピンクに花柄、ブルー系。i一歩がきれいに伸びて気持ちいい。ツイズルは1つ目で2人が少しずれたが、2つ目と3つ目で合わせる。女性の両手を持って振り回すようにしながら肩に乗せるリフト。ワンフットステップでは一つずつ丁寧にターンを見せる。スピンのキャメル姿勢がきれいで、激しく姿勢を変えるローテ―ショナルリフトも華やか。
シーズンベスト、滝野さんも「これから注目」という素敵なカップル
<G2>
ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) RD:73.64(11) FD:109.66(12) 合計:183.30(11)
「Bout Time」「I Feel Like I'm Drowning」♪ 黒で腕にベージュのライン。オルタナ系の曲で全体に独特のプログラム。ツイズルはグループ1に比べると急に安定感が増した。男性イーグルの膝に女性が肩だけで横向きに乗る難しい姿勢のリフト。低い姿勢のステーショナリーリフトは女性がピンと体を伸ばしていて、体幹が強そうな感じ
スローでフィニッシュポーズを見たら、男性の背中に五輪マークのタトゥーが透けて見えた。得点に満足そう
サラ・ウルタド/キリル・ハリャービン(スペイン) RD:72.45(12) FD:108.43(13) 合計:180.93(12)
「Great Gig In The Sky」「Vladimir's Blues」♪ ピンク、黒。ウルタド選手のピンクってあまり見たことがないような^^; 会場ではぴったり合っているように見えたツイズル、放送だと「少し揺れた、回転の出で傾く癖が」と滝野さん。ホールドしてのサーペンタインステップがとても滑らか。前から背中に回るリフト、肩に乗って正座するようなコレオリフト。
フィニッシュで手を使わずに首だけ絡めるポーズがまたユニーク。
マリー-ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) RD:71.26(13) FD:108.00(14) 合計:179.26(14)
「Taking To The Moon」「Uptown Funk」♪ 黒でスカート付きつなぎ、白黒水玉にブルーのジャケ。ツイズルをしっかり合わせ、きれいな姿勢のスピンは足換えで逆回転。横抱きのローテ―ショナルリフトから、女性を縦向きにホールドする逆回転のローテ―ショナルリフトに続く。トランジションからスムーズに入る低い姿勢のステーショナリーリフトも滝野さん絶賛。
曲が変わってコレオグラフィック・キャラクター・ステップが最高にノリノリ そろって氷に横になるようなスライディング。
リフト2つで時間オーバーの減点2、もったいなかった
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:68.46(15) FD:111.11(11) 合計:179.57(13)
ディスコ・メドレー♪ ブルー系。「ディスコ始まるよ~」という感じのコレオグラフィック・キャラクター・ステップから。ワンフットステップは2人ともスピードに乗って、ローテ―ショナルリフトも回転が速い。女性が男性の靴に片手を置き、足を男性の肩にかける姿勢のリフトも凄い
曲がアップテンポになるところでぴたっと始まるツイズル、ラストの“ズサーッ”とスライディングでクライマックス
ワン・シーユエ(王詩玥、Shiyue WANG)/リュー・シンユー(柳鑫宇、Xinyu LIU)(中国) RD:68.47(14) FD:105.42(15) 合計:173.89(15)
「Meant」♪ 黒、緑。背中から乗って膝上に立つリフト、女性の姿勢がびしっと決まる。「信頼感がないとできないですね」と滝野さん。ツイズルは2人のシンクロばっちり。ローテ―ショナルリフトとワンフットステップも要素と音がよく合っている。コレオグラフィック・キャラクター・ステップでは思いきりアピールできていた。
フリー、合計ともにシーズンベスト更新。
<G3>
ロレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:74.76(10) FD:113.34(9) 合計:188.10(10)
「Spanish Caravan」「Hush」「Asturias」♪ 赤と黒、白半袖に黒ベスト。男性の姿勢がすごく安定しているステーショナリーリフトから。ツイズルで女性の長いスカートが翻るのが素敵 「2人の距離が近くて変わらない」と滝野さん。
背中から回して低い姿勢に足を絡めるような姿勢のカーブリフト、フラメンコそのもののコレオグラフィック・キャラクター・ステップ、切れがいい。足を持って振り回すようなスピニングムーブメント、ビシッとポーズを決めてフィニッシュ。
つなぎのちょっとした所作に緩急があって、会場で見ていてもすごく引き込まれた。トータルのシーズンベスト更新。
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:75.90(9) FD:113.16(10) 合計:189.06(9)
「Trampoline Theme」「In This Shirt」♪ 黒グレー白、グレー。ツイズルの回転速くよく合っている。女性がジャンプで入るカーブリフトからそのままステーショナリーリフト、とても流れがいい。ワンフットステップは会場で見てると、大きくリンクをカバーしていた。
コレオスライディングがダイナミックで、2人が違う回転のコレオツイズルでフィニッシュ。出来に喜んでいたが得点はもう少し欲しかったかな
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:81.66(7) FD:117.52(8) 合計:199.18(8)
「ラ・ラ・ランド」♪ 緑、スーツベスト。女性がレイバック、男性がキャメルの素敵なスピンから。サーキュラーステップの伸びやかさ、曲とぴったりで緩急とつなぎの所作もいいツイズル。コレオグラフィック・キャラクター・ステップはタップダンスのようで、靴に手を置くステーショナリーリフトは、どうやって女性が浮いているのか
ローテ―ショナルリフトのランディングでちょっと“ドスン”という感じになってしまい、GOEで稼げなかったのが唯一のミス。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:82.32(6) FD:122.60(6) 合計:204.92(6)
「Fever」「Burning Love」エルヴィス・プレスリー♪ シャンパンゴールド、黒。静かな曲調でするするっとツイズル、「頑張ってる感が一切ない」と滝野さん。リフトでは、女性と男性が2人で1つのポーズを作る。背中に背中で乗るコレオリフト、曲が変わってノリノリのコレオグラフィック・キャラクター・ステップ、ダイナミックなスライディング、盛り上がる
放送で見ると指先のちょっとした動きがいちいち小粋でカッコいい。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:80.44(8) FD:120.48(7) 合計:200.92(7)
「Vincent」より「Starry Starry Night」♪ 青、ベージュ。柔らかい動きのスピンから。ツイズルでは女性がわずかに揺らいだが、つなぎの動きは素敵。リフトの姿勢がとにかく独創的! 曲が変わってステップに入っていくところ、こちらの心まで浮き立つ。スライディングから、男性がしゃがんで女性が手を使わずに乗るリフト、そのまま手を使わずに下りて、2人星空を見上げて終わる。
愛らしい物語を見るようなプログラム。曲はヴィセント・ファン・ゴッホの絵からイメージしたものだそうな。
<G4>
ケイトリン・ウィーヴァー/アンドリュー・ポジェ(カナダ) RD:82.84(5) FD:122.78(5) 合計:205.62(5)
「S.O.S. d'un terrien en detresse」♪ 白、黒。デニス・テンに捧げるプログラム。靴に手を置いてふわっと宙に浮くステーショナリーリフトから。優雅なワンフットステップは男女が逆向きから揃えていく。女性のスプリット姿勢を男性のボディラインと重ねるリフト。背中合わせのスピンで互いに手を伸ばしてつなぐ。
「強い感情を感じる」(滝野さん談)コレオグラフィック・キャラクター・ステップからコレオリフト、最後は2人で天を指さす。
美しい、の一言。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:83.09(4) FD:127.31(3) 合計:210.40(3)
「ロミオとジュリエット」♪ グレー、黒。最初のステーショナリーリフト、四大陸の失敗は繰り返さずにバッチリ決めてきた。力強いコレオグラフィック・キャラクター・ステップ、ステップの一部のように自然なリフト。ピアノの細かい音を奏でているようなツイズル、スピンに入るところの振付は滝野さん絶賛。複雑な動きのスライディング、豪華なツイズルで物語を締めくくった。
フリー総合共にシーズンベスト。
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) RD:83.10(3) FD:125.42(4) 合計:208.52(4)
「Am I The One」♪ 黒。ジャンプして飛び乗るリフト、男性のフリーレッグに女性のフリーレッグを乗せる姿勢の得意のスピン。完璧なシンクロのツイズルはラストのポーズがクール テンポアップでキャラクター・ステップでロックしてる ローテ―ショナルリフトでは男性が一瞬片足に。得意のシット姿勢ツイズルで一気に盛り上がった。
出しきって終わって、男性は氷にうずくまる。フリー総合共にシーズンベスト。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:83.94(2) FD:127.82(2) 合計:211.76(2)
バッハ「G線上のアリア」♪ ベージュのスリップドレス、黒。目が回るような速さのツイズル、後ろから回って男性の膝曲げ姿勢のリフト。ステップからステーショナリーリフトへの流れ、アシンメトリーのワンフットステップがまたいい。スピンは会場で見ていたときも回転遅めと思ったら、滝野さんも「そこが残念」。
曲が変わって激しくキャラクター・ステップ、ぐいぐいと盛り上げていった。
シーズンベストでトップに立ち、メダルを確定させた。
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:88.42(1) FD:134.23(1) 合計:222.65(1)
「Duet」「Sunday Afternoon」♪ ピンク、紫。さらっと上がってさりげないステーショナリーリフト。速さと回転数の多さと間合いの気持ちよさ、半端ないツイズル。ワンフットステップの一歩の伸びが美しい。
ハイドロブレーディングのような入りから身を預けるカーブリフト、ステップの一部のようにスピン。ぽんと飛び乗る「熊ちゃん抱っこ」みたいなリフト、男性が片足でくるんとしてから女性をくるんと下ろす。
スライディングで盛り上げ、ラストは足を絡めたダンスリフト。何もかも夢のような
シーズンベストで優勝を決めた
結果、優勝はパパダキス/シゼロン、2位にシニツィナ/カツァラポフ、3位ハベル/ドナヒュー。4位ステパノワ/ブキン、5位ウィーヴァー/ポジェ、6位チョック/ベイツ、7位ギルス/ポワリエ。ここまでが200点越え。
8位ギニャール/ファブリ、9位ハワイエク/ベイカー、10位フォルニエ・ボードリー/ソレンセン。
来季枠は、ロシア、アメリカ、カナダが3枠、フランス、イタリアが2枠となった。
今思い出した
これもmixiでいただいた情報で、31日(日)10:00からテレビ朝日で「フィギュアスケート平成史 ~伊藤みどりから羽生結弦まで 伝説だらけの30年!!~」という番組が放送されるそうな。
世界フィギュアスケート国別対抗戦に出場する選手たちが出演するとのこと。
≪男子≫宇野昌磨、田中刑事
≪女子≫紀平梨花、坂本花織
≪ペア≫三浦璃来/市橋翔哉
≪アイスダンス≫小松原美里/ティム・コレト
チーム全員勢揃い! ペアの2人はほぼテレビ初登場ではないだろうか。
世界選手権はフジテレビだったが、国別対抗戦はテレビ朝日。各国の出場選手も発表されたので、テレビ局としては盛り上げたいところかな。
一応ISU主催大会で、得点はシーズンベスト・パーソナルベストとして認定される。シーズン最後をいい演技で締めくくっておくれ
J SPORTS 4で全種目・全滑走の放送が始まったので、じっくり見ながら書いていこう。
世界フィギュアスケート選手権2019、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ヴィクトリア・マンニ/カルロ・ロスリスベルガー(スイス) RD:53.94(23)
「Tango(シルク・ド・ソレイユ)」♪ 赤、白シャツにサスペンダー、髪を後ろで括っている。タンゴらしさのある振付を解説・滝野薫さんに褒められていた。
あまりスピードはないけど、雰囲気がある。
カテリーナ・ブニナ/ゲルマン・フロロフ(エストニア) RD:46.22(27)
「Building the Bullet」♪ 黒系。ツイズルで女性が足をついてしまったり、「ミッドラインステップでフェンスの近くまで行ってない」(滝野さん談)などはあったが、なんか初々しくて可愛い
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:68.46(15)
「Shambala」「Tango Flamenco」「Volare」♪ 赤、黒。ヨーロッパ選手権6位の実力者。見るからにスピードがある。動きがきびきびしていてシャープ。ツイズルで男性がわずかにふらついたような ほかにミスはなく、ラストに男性がバタフライなんか入るのもカッコいい。
シーラ・イチロフ/ヴァディム・ダヴィドヴィッチ(イスラエル) RD:52.51(25)
「All That Jazz」「Cell Block Tango」♪ 黒、白Tに黒ジャケ。ツイズルで女性が一瞬ふらついたが、うまくまとめた。「ダイアゴナル・ステップが唐突に始まった」と滝野さん。指定リズムのタンゴにジャズを合わせてくるのは面白い。
<G2>
アンナ・ヤノフスカヤ/アダム・ルカクス(ハンガリー) RD:61.96(20)
「Flamenco」「Tango Armik」♪ 2人で黒、赤い花とライン。ツイズルをきれいに合わせ、一歩が大きくグライドするミッドラインステップは主にノータッチで。パターンダンスでは「2人の腰の位置が遠い」と滝野さん。
女性が長身ですらっとしていて見栄えがする。
アリソン・リード/サウリス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:67.21(16)
「Ojos Negros」「Idilio」「Zita」♪ ワインカラーに薄い黒を重ね、黒ジャケ。キャシー&クリスの妹アリソン登場。ツイズルを滑らかに決め、「男性の姿勢がいい」と滝野さんが絶賛するパターンダンスは、2つともレベル4獲得 ジャンプして横抱きから1回転してホールドするローテ―ショナルリフト、華やかに決まった。
シーズンベスト更新で喜ぶ
ジャスミン・テッサーリ/フランチェスコ・フィオレッティ(イタリア) RD:53.47(24)
「Tango to Evora」「Poeta en el Mar」♪ 濃いピンクと黒、赤にほどいたタイ。ツイズルで男性が早々に足をついてしまい 身長差がけっこうあるせいか、男性が突っ立っている感じがしてしまい 肩に座るリフトでフィニッシュ。
ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴエルスルイス(フィンランド) RD:66.01(18)
「Coco de Chanel」「Verano Porteno(ブエノスアイレスの夏)」♪ 赤、黒。ツイズルで男性が少しふらついてしまったが、「曲のニュアンスと合っている」と滝野さん。前半はタンゴらしく、後半はフラメンコらしく、素敵なプログラム。
トゥルッキラ選手は女子シングル時代にさいたまの世界選手権に出場していたそうな
<G3>
アンナ・クブリコワ/ユーリ・フリツキ(ベラルーシ) RD:56.55(22)
「Tango Rhy」♪ 紺にピンク、白シャツに紺ベスト。アシンメトリーのスカートにスリットが可愛い。ツイズルで女性がわずかに揺れた。とても丁寧にパターンダンスのステップを踏む。組んで女性が片足を上げた姿勢からそのまま持ち上げてステーショナリーリフト、個性的で華やか(長すぎということで減点1が惜しい)。
小松原美里/ティム・コレト RD:60.98(21)
「El Sol Sueno」♪ ブルーとワインカラー、ワインカラーのジャケット。きりっとした表情で、きれいにツイズルを合わせる。柔らかにパターンダンス、肩に乗って強烈にアピールするカーブリフト、姿勢を変えるタイミングが音とぴったり。
つなぎで見せる振付も大人っぽくて素敵。。。会場で見たかった。。。
シャリ・コッホ/クリスチャン・ニューフタン(ドイツ) RD:66.91(17)
「Tango Poema」「Hey Signorina」♪ 紫、白シャツにサスペンダー。回転の速さや2人の距離をずっと同じに保ったツイズル、スピードに乗りながらタンゴのリズムを刻むパターンダンス。そのまますっとステーショナリーリフト、スイングのリズムも軽快。振付の中でほっぺにチュも可愛い。
シーズンベスト更新。
アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) RD:65.76(19)
「Cell Block Tango」「All That Jazz」♪ 黒、白。ジュニア時代から活躍するカップル。丁寧なパターンダンスから、最初ずれたけど上手く合わせたツイズル。ミッドラインステップは男女の振付が少しずつ違うので、合ってないように見えるが大丈夫らしい。女性があおむけで男性が低い姿勢のステーショナリーリフトでフィニッシュ。
<G4>
シャンタル・ケリー/アンドリュー・ドッズ(オーストラリア) RD:51.94(26)
「Sweet Dreams」♪ 黒系。この曲でタンゴというのも面白い。ツイズルの入りはずれたように見えたが、2人の距離がすごく近くてぶつかりそう ローテ―ショナルリフトでは女性の位置がすごく低くてドキドキ
女性は男子シングルのブレンダン・ケリーの妹で、男性は兄弟4人がスケーター。
サラ・ウルタド/キリル・ハリャービン(スペイン) RD:72.45(12)
「I've Seen That Face Before」♪ 黒系のクリスタルきらきら、黒シャツにブルーベスト。長手袋とスリップドレスの衣装がめっちゃ素敵 きびきびしたパターンダンスは最初から最後までキーポイントをしっかり決めた(全部Y)。ツイズルもきれいな姿勢、男性の膝に正座のリフト。
このカップルでは意外にも初出場、シーズンベスト。
ワン・シーユエ(王詩玥、Shiyue WANG)/リュー・シンユー(柳鑫宇、Xinyu LIU)(中国) RD:68.47(14)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「Angelica」♪ 黒に花柄のスカート、白シャツに黒ベスト。こちらは長いスカートがきれいなライン。パターンダンスはスピードに乗りながらきちんとこなす。ツイズルが完璧にシンクロした。イーグルの膝に片足立ちのリフトはもう一方の足を男性がホールドしている。
後半の曲は「タンゴのキャラクターかというと、、、」と滝野さん。それでもシーズンベストに笑顔
ロレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:74.76(10)
「Balada para mi muerte」「Adios Nonino」♪ ブルー系、黒ジャケ。スタートから振付がロマンチックで大人のムード。あれっという間にパターンダンスに入り、スケートの伸びとリズムが素晴らしい。ツイズルでわずかに男性が揺れたがうまく合わせ、ミッドラインステップが本当にタンゴらしい。男性の足に女性が絡みつくようなカーブリフト、ベテランでなければ出せない味。
男性のパンツの裾を止めるバンドがはずれてブラブラ、ちょっとはらはら なんどか最後までもった。カナダ代表として初めてのワールドで、シーズンベスト
マリー-ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) RD:71.26(13)
「Cell Block Tango」「Roxie」♪ ベージュとグレー、黒ジャケ風。トランジションからスムーズに入るツイズルから。曲が変わると軽やかに小粋に。男性の低い姿勢、女性の難しそうな姿勢のステーショナリーリフトで魅せてくれた(カメラが上からだったけど、横から見たかった)。
シーズンベスト更新、初の70点台。
<G5>
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:83.94(2)
「Verano Porteno(ブエノスアイレスの夏)」アストル・ピアソラ🎵 黒。最初から最後まで、情熱的なタンゴの表現を貫く。足さばきのカッコよさ、アルゼンチンのダンサーが踊ってるみたい
ツイズルの速さとシンクロ、パターンダンスでは「タンゴらしさのディテールが素晴らしい」と滝野さん絶賛、オールYのレベル4。ルールぎりぎりまで高く持ち上げてからホールドするローテ―ショナルリフトの迫力。速度の緩急にゾクゾクした。
手ごたえ十分のシーズンベスト。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:80.44(8)
「Angelica’s Tango」♪ 茶系、ワインカラーシャツに黒ダブル。前のカップルとはまた違う、心優しい感じのタンゴ。柔らかく滑らかで自在なエッジワーク、パターンダンスはレベル4。ツイズルは2人が合っているだけでなく、つなぎのステップがお洒落。女性がノータッチのリフトからフィニッシュのポーズがまたきれい。
80点台に乗せてシーズンベスト。
ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) RD:73.64(11)
「Passion for Tango」♪ 黒に青、白Vネック。女性が難しい姿勢を次々見せるステーショナリーリフトは、男性はあまり回転しない。女性が氷から離れて3秒以上で認定されるそうな。
ツイズルの入りの素早さに滝野さん驚愕 一歩がよく伸びるパターンダンス、最後は女性を一回転させてフィニッシュ。またまたシーズンベスト 全ての要素がレベル4
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:75.90(9)
「Vuelvo Al Sur」「A Los Amigos」♪ 黒、赤紫のタキシード。ツイズルの1シリーズが終わるときの流れ、こんなにきれいに流れるカップルは少ない。パターンダンスはしっとり、ステップでは途中で止まって踊るところからノータッチで一気に盛り上げていく。
2人重なるようなイーグルの連続から膝に乗せるカーブリフトでしめくくり。シーズンベストで、星条旗模様の扇子でお澄ましポーズ
ケイトリン・ウィーヴァー/アンドリュー・ポジェ(カナダ) RD:82.84(5)
「Libertango」アストル・ピアソラ🎵 ゴールド系ピンク、黒。とても品のあるパターンダンス、きりっとしていながらロマンチック。膝曲げイーグルで女性が横向きのままウェストあたりを持ち上げるストレートラインリフト、ちょっと他と違う。
ツイズルもステップも大人の色気がにじみ出て、何度でも見たくなる シーズンベスト更新。
<G6>
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:81.66(7)
「Miedo a la Libertad」「Tangos」♪ 黒、赤紫シャツにサスペンダー。女性を持ち上げて1回転させてから入るツイズル、速さも2人の距離も完璧で「秀逸」と滝野さん。スピードに乗ってぐいぐいと滑りながら、完全にコントロールしているパターンダンス。トランジションからふっと女性が宙に浮くようなステーショナリーリフト、男性の足に女性が手をついて横に体を伸ばす難しい姿勢
80点越えのシーズンベスト。凄い試合になっている
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:82.32(6)
「Dinner」「Assassin's Tango」♪ 赤、黒スーツ。ゆったりした曲調で大きくステップを踏む。シャープでスムーズなパターンダンス、ツイズルは「鏡に映っているよう」と滝野さんが感激するほど。後ろ向きにジャンプして飛び乗るリフト、激しいのに滑らか。
細い脚をぐるんぐるんするのが、とってもタンゴ またまたシーズンベスト。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:83.09(4)
「Alevare」「Tangata del Alba」♪ 赤、白にサスペンダー。ダイナミックでパワフルなダンス。ツイズルでほんの少しずれたが大丈夫。男性が膝を曲げて片足を伸ばした姿勢で、女性がスプリット姿勢で靴の上に乗るリフト、他のどのカップルもできない。
美しさとパッションのプログラム、シーズンベスト。
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) RD:83.10(3)
「マラゲーニャ」「Tango Suite Part Ⅲ」♪ グレー、黒の短いジャケット。力強い曲そのまま、ツイズルを完璧に合わせて一気に盛り上げる。ミッドラインステップはそれぞれ違う振付で踊りながら会話をしているようで、「スパニッシュのムードがよく出ている」と滝野さん。
タンゴのリズムをきっちり刻んでいくパターンダンス、カーブリフトはあえてゆっくり持ち上げて姿勢変化を見せつける。
高得点のシーズンベストに驚くイワン君、可愛い
ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:88.42(1)
「Oblivion」「Primavera Porteno(ブエノスアイレスの春)」♪ 黒。冒頭の振付からもう、タンゴの世界に引き込む。ツイズルの速さシンクロ間合い、誰も真似できない。
ダンスの一部のようにすっと乗るカーブリフト、甘やか。パターンダンスの伸びやかさとしなやかさ。ステップはテンポの速い曲で、足さばきも身のこなしも、美しすぎて
シーズンベストは世界最高得点
結果、2位以下に4点以上の差をつけてパパダキス/シゼロンがトップに立ち、2位にシニツィナ/カツァラポフ、僅差でステパノワ/ブキンが3位、ハベル/ドナヒューが4位、ウィーヴァー/ポジェが5位。6位チョック/ベイツ、7位ギニャール/ハベル、8位ギルス/ポワリエまでが80点越え。
フリー進出20位は61.96、残念ながら小松原美里/ティム・コレトは60.98の21位で進出を逃した。
滝野薫さんの解説、語彙が豊かで表現が的確で、もうそのまま全部写そうかと思いました
記者会見の模様も放送された。ロシア人男性(もしかすると日野龍樹のお父さん?)がロシア語→日本語通訳をしていた。自分たちの話がすらすらと日本語になってロシア人の口から出てくるのを聞いて、ちょっとびっくりしているステパノワ/ブキンの表情が面白かった
明日の放送はアイスダンス・フリー。会場で見たものを思い出しながら見よう