Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

世界フィギュアスケート選手権2019アイスダンスRD

2019年03月31日 00時02分43秒 | スポーツ

 J SPORTS 4で全種目・全滑走の放送が始まったので、じっくり見ながら書いていこう。
 世界フィギュアスケート選手権2019アイスダンス・リズムダンスジャッジスコア)。

<G1>
ヴィクトリア・マンニ/カルロ・ロスリスベルガー(スイス) RD:53.94(23)
 「Tango(シルク・ド・ソレイユ)」♪ 赤、白シャツにサスペンダー、髪を後ろで括っている。タンゴらしさのある振付を解説・滝野薫さんに褒められていた。
 あまりスピードはないけど、雰囲気がある。

カテリーナ・ブニナ/ゲルマン・フロロフ(エストニア) RD:46.22(27)
 「Building the Bullet」♪ 黒系。ツイズルで女性が足をついてしまったり、「ミッドラインステップでフェンスの近くまで行ってない」(滝野さん談)などはあったが、なんか初々しくて可愛い

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:68.46(15)
 「Shambala」「Tango Flamenco」「Volare」♪ 赤、黒。ヨーロッパ選手権6位の実力者。見るからにスピードがある。動きがきびきびしていてシャープ。ツイズルで男性がわずかにふらついたような ほかにミスはなく、ラストに男性がバタフライなんか入るのもカッコいい。

シーラ・イチロフ/ヴァディム・ダヴィドヴィッチ(イスラエル) RD:52.51(25)
 「All That Jazz」「Cell Block Tango」♪ 黒、白Tに黒ジャケ。ツイズルで女性が一瞬ふらついたが、うまくまとめた。「ダイアゴナル・ステップが唐突に始まった」と滝野さん。指定リズムのタンゴにジャズを合わせてくるのは面白い。

<G2>
アンナ・ヤノフスカヤ/アダム・ルカクス(ハンガリー) RD:61.96(20)
 「Flamenco」「Tango Armik」♪ 2人で黒、赤い花とライン。ツイズルをきれいに合わせ、一歩が大きくグライドするミッドラインステップは主にノータッチで。パターンダンスでは「2人の腰の位置が遠い」と滝野さん。
 女性が長身ですらっとしていて見栄えがする。

アリソン・リード/サウリス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:67.21(16)
 「Ojos Negros」「Idilio」「Zita」♪ ワインカラーに薄い黒を重ね、黒ジャケ。キャシー&クリスの妹アリソン登場。ツイズルを滑らかに決め、「男性の姿勢がいい」と滝野さんが絶賛するパターンダンスは、2つともレベル4獲得 ジャンプして横抱きから1回転してホールドするローテ―ショナルリフト、華やかに決まった。
 シーズンベスト更新で喜ぶ

ジャスミン・テッサーリ/フランチェスコ・フィオレッティ(イタリア) RD:53.47(24)
 「Tango to Evora」「Poeta en el Mar」♪ 濃いピンクと黒、赤にほどいたタイ。ツイズルで男性が早々に足をついてしまい 身長差がけっこうあるせいか、男性が突っ立っている感じがしてしまい 肩に座るリフトでフィニッシュ。

ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴエルスルイス(フィンランド) RD:66.01(18)
 「Coco de Chanel」「Verano Porteno(ブエノスアイレスの夏)」♪ 赤、黒。ツイズルで男性が少しふらついてしまったが、「曲のニュアンスと合っている」と滝野さん。前半はタンゴらしく、後半はフラメンコらしく、素敵なプログラム。
 トゥルッキラ選手は女子シングル時代にさいたまの世界選手権に出場していたそうな

<G3>
アンナ・クブリコワ/ユーリ・フリツキ(ベラルーシ) RD:56.55(22)
 「Tango Rhy」♪ 紺にピンク、白シャツに紺ベスト。アシンメトリーのスカートにスリットが可愛い。ツイズルで女性がわずかに揺れた。とても丁寧にパターンダンスのステップを踏む。組んで女性が片足を上げた姿勢からそのまま持ち上げてステーショナリーリフト、個性的で華やか(長すぎということで減点1が惜しい)。

小松原美里/ティム・コレト RD:60.98(21)
 「El Sol Sueno」♪ ブルーとワインカラー、ワインカラーのジャケット。きりっとした表情で、きれいにツイズルを合わせる。柔らかにパターンダンス、肩に乗って強烈にアピールするカーブリフト、姿勢を変えるタイミングが音とぴったり。
 つなぎで見せる振付も大人っぽくて素敵。。。会場で見たかった。。。

シャリ・コッホ/クリスチャン・ニューフタン(ドイツ) RD:66.91(17)
 「Tango Poema」「Hey Signorina」♪ 紫、白シャツにサスペンダー。回転の速さや2人の距離をずっと同じに保ったツイズル、スピードに乗りながらタンゴのリズムを刻むパターンダンス。そのまますっとステーショナリーリフト、スイングのリズムも軽快。振付の中でほっぺにチュも可愛い。
 シーズンベスト更新。

アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) RD:65.76(19)
 「Cell Block Tango」「All That Jazz」♪ 黒、白。ジュニア時代から活躍するカップル。丁寧なパターンダンスから、最初ずれたけど上手く合わせたツイズル。ミッドラインステップは男女の振付が少しずつ違うので、合ってないように見えるが大丈夫らしい。女性があおむけで男性が低い姿勢のステーショナリーリフトでフィニッシュ。

<G4>
シャンタル・ケリー/アンドリュー・ドッズ(オーストラリア) RD:51.94(26)
 「Sweet Dreams」♪ 黒系。この曲でタンゴというのも面白い。ツイズルの入りはずれたように見えたが、2人の距離がすごく近くてぶつかりそう ローテ―ショナルリフトでは女性の位置がすごく低くてドキドキ
 女性は男子シングルのブレンダン・ケリーの妹で、男性は兄弟4人がスケーター。

サラ・ウルタド/キリル・ハリャービン(スペイン) RD:72.45(12)
 「I've Seen That Face Before」♪ 黒系のクリスタルきらきら、黒シャツにブルーベスト。長手袋とスリップドレスの衣装がめっちゃ素敵 きびきびしたパターンダンスは最初から最後までキーポイントをしっかり決めた(全部Y)。ツイズルもきれいな姿勢、男性の膝に正座のリフト。
 このカップルでは意外にも初出場、シーズンベスト。

ワン・シーユエ(王詩玥、Shiyue WANG)/リュー・シンユー(柳鑫宇、Xinyu LIU)(中国) RD:68.47(14)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「Angelica」♪ 黒に花柄のスカート、白シャツに黒ベスト。こちらは長いスカートがきれいなライン。パターンダンスはスピードに乗りながらきちんとこなす。ツイズルが完璧にシンクロした。イーグルの膝に片足立ちのリフトはもう一方の足を男性がホールドしている。
 後半の曲は「タンゴのキャラクターかというと、、、」と滝野さん。それでもシーズンベストに笑顔

ロレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:74.76(10)
 「Balada para mi muerte」「Adios Nonino」♪ ブルー系、黒ジャケ。スタートから振付がロマンチックで大人のムード。あれっという間にパターンダンスに入り、スケートの伸びとリズムが素晴らしい。ツイズルでわずかに男性が揺れたがうまく合わせ、ミッドラインステップが本当にタンゴらしい。男性の足に女性が絡みつくようなカーブリフト、ベテランでなければ出せない味。
 男性のパンツの裾を止めるバンドがはずれてブラブラ、ちょっとはらはら なんどか最後までもった。カナダ代表として初めてのワールドで、シーズンベスト

マリー-ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) RD:71.26(13)
 「Cell Block Tango」「Roxie」♪ ベージュとグレー、黒ジャケ風。トランジションからスムーズに入るツイズルから。曲が変わると軽やかに小粋に。男性の低い姿勢、女性の難しそうな姿勢のステーショナリーリフトで魅せてくれた(カメラが上からだったけど、横から見たかった)。
 シーズンベスト更新、初の70点台。

<G5>
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) RD:83.94(2)
 「Verano Porteno(ブエノスアイレスの夏)」アストル・ピアソラ🎵 黒。最初から最後まで、情熱的なタンゴの表現を貫く。足さばきのカッコよさ、アルゼンチンのダンサーが踊ってるみたい
 ツイズルの速さとシンクロ、パターンダンスでは「タンゴらしさのディテールが素晴らしい」と滝野さん絶賛、オールYのレベル4。ルールぎりぎりまで高く持ち上げてからホールドするローテ―ショナルリフトの迫力。速度の緩急にゾクゾクした。
 手ごたえ十分のシーズンベスト。

パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:80.44(8)
 「Angelica’s Tango」♪ 茶系、ワインカラーシャツに黒ダブル。前のカップルとはまた違う、心優しい感じのタンゴ。柔らかく滑らかで自在なエッジワーク、パターンダンスはレベル4。ツイズルは2人が合っているだけでなく、つなぎのステップがお洒落。女性がノータッチのリフトからフィニッシュのポーズがまたきれい。
 80点台に乗せてシーズンベスト。

ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) RD:73.64(11)
 「Passion for Tango」♪ 黒に青、白Vネック。女性が難しい姿勢を次々見せるステーショナリーリフトは、男性はあまり回転しない。女性が氷から離れて3秒以上で認定されるそうな。
 ツイズルの入りの素早さに滝野さん驚愕 一歩がよく伸びるパターンダンス、最後は女性を一回転させてフィニッシュ。またまたシーズンベスト 全ての要素がレベル4

ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) RD:75.90(9)
 「Vuelvo Al Sur」「A Los Amigos」♪ 黒、赤紫のタキシード。ツイズルの1シリーズが終わるときの流れ、こんなにきれいに流れるカップルは少ない。パターンダンスはしっとり、ステップでは途中で止まって踊るところからノータッチで一気に盛り上げていく。
 2人重なるようなイーグルの連続から膝に乗せるカーブリフトでしめくくり。シーズンベストで、星条旗模様の扇子でお澄ましポーズ

ケイトリン・ウィーヴァー/アンドリュー・ポジェ(カナダ) RD:82.84(5)
 「Libertango」アストル・ピアソラ🎵 ゴールド系ピンク、黒。とても品のあるパターンダンス、きりっとしていながらロマンチック。膝曲げイーグルで女性が横向きのままウェストあたりを持ち上げるストレートラインリフト、ちょっと他と違う。
 ツイズルもステップも大人の色気がにじみ出て、何度でも見たくなる シーズンベスト更新。

<G6>
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:81.66(7)
 「Miedo a la Libertad」「Tangos」♪ 黒、赤紫シャツにサスペンダー。女性を持ち上げて1回転させてから入るツイズル、速さも2人の距離も完璧で「秀逸」と滝野さん。スピードに乗ってぐいぐいと滑りながら、完全にコントロールしているパターンダンス。トランジションからふっと女性が宙に浮くようなステーショナリーリフト、男性の足に女性が手をついて横に体を伸ばす難しい姿勢
 80点越えのシーズンベスト。凄い試合になっている

マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:82.32(6)
 「Dinner」「Assassin's Tango」♪ 赤、黒スーツ。ゆったりした曲調で大きくステップを踏む。シャープでスムーズなパターンダンス、ツイズルは「鏡に映っているよう」と滝野さんが感激するほど。後ろ向きにジャンプして飛び乗るリフト、激しいのに滑らか。
 細い脚をぐるんぐるんするのが、とってもタンゴ またまたシーズンベスト。

マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) RD:83.09(4)
 「Alevare」「Tangata del Alba」♪ 赤、白にサスペンダー。ダイナミックでパワフルなダンス。ツイズルでほんの少しずれたが大丈夫。男性が膝を曲げて片足を伸ばした姿勢で、女性がスプリット姿勢で靴の上に乗るリフト、他のどのカップルもできない。
 美しさとパッションのプログラム、シーズンベスト。

アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) RD:83.10(3)
 「マラゲーニャ」「Tango Suite Part Ⅲ」♪ グレー、黒の短いジャケット。力強い曲そのまま、ツイズルを完璧に合わせて一気に盛り上げる。ミッドラインステップはそれぞれ違う振付で踊りながら会話をしているようで、「スパニッシュのムードがよく出ている」と滝野さん。
 タンゴのリズムをきっちり刻んでいくパターンダンス、カーブリフトはあえてゆっくり持ち上げて姿勢変化を見せつける。
 高得点のシーズンベストに驚くイワン君、可愛い

ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) RD:88.42(1)
 「Oblivion」「Primavera Porteno(ブエノスアイレスの春)」♪ 黒。冒頭の振付からもう、タンゴの世界に引き込む。ツイズルの速さシンクロ間合い、誰も真似できない。
 ダンスの一部のようにすっと乗るカーブリフト、甘やか。パターンダンスの伸びやかさとしなやかさ。ステップはテンポの速い曲で、足さばきも身のこなしも、美しすぎて
 シーズンベストは世界最高得点

 結果、2位以下に4点以上の差をつけてパパダキス/シゼロンがトップに立ち、2位にシニツィナ/カツァラポフ、僅差でステパノワ/ブキンが3位、ハベル/ドナヒューが4位、ウィーヴァー/ポジェが5位。6位チョック/ベイツ、7位ギニャール/ハベル、8位ギルス/ポワリエまでが80点越え。
 フリー進出20位は61.96、残念ながら小松原美里/ティム・コレトは60.98の21位で進出を逃した。

 滝野薫さんの解説、語彙が豊かで表現が的確で、もうそのまま全部写そうかと思いました
 記者会見の模様も放送された。ロシア人男性(もしかすると日野龍樹のお父さん?)がロシア語→日本語通訳をしていた。自分たちの話がすらすらと日本語になってロシア人の口から出てくるのを聞いて、ちょっとびっくりしているステパノワ/ブキンの表情が面白かった
 明日の放送はアイスダンス・フリー。会場で見たものを思い出しながら見よう


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「GET SPORTS」で小松原美里/... | トップ | フィギュアスケート平成史 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿