フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015、第2戦スケートカナダ。男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
1 キーガン・メッシング(カナダ) SP:67.13(10)
「Always Look on the Bright Side of Life」♪ グレーにゴールドをあしらった衣装、意外と派手? 冒頭のアクセルが1回転になってしまったが、4回転トウループ+3回転トウループが決まった! 軽妙な曲のタップダンスの音に合わせて、楽しげなステップ。後半のルッツをしっかり決め、スピンが速かった。
アメリカからカナダに移籍、紆余曲折あっただろうが、「いつも人生の明るい面を見よう」という曲が今の気持ちかな。
2 川原星 SP:67.36(9)
「Tango de los exilados」♪ 黒のスタンドカラーが細身の体に似合う。振付は宮本賢二。冒頭のトリプルアクセルは少しステップアウト、しかしループ・トウ3-3がきれいに入った。キャメルスピンを丁寧に、3回転ルッツはクリーン。タンゴのリズムをしっかり刻みながらステップを踏み、最後のシットスピンはやや曲に遅れて終わる。
自己ベスト更新ににっこり。よかった
3 ティモシー・ドレンスキー(アメリカ) SP:62.46(11)
「Cinema Paradiso」♪ 鮮やかなブルーの衣装。美しいキャメルスピンから入る。トリプルアクセルは両足着氷? 3回転フリップ転倒、ルッツも片手をついてコンビネーションにできなかった。ステップが伸びやかで、つなぎのイーグルも素敵。最後のスピンも速くてきれいな姿勢だった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の曲、キャラに合っていていい。
4 キム・ジンソ(韓国) SP:68.64(8)
「月光ソナタ」ベートーヴェン♪ すっきりと黒系。やんちゃ坊主のイメージだったが、シンプルなピアノ曲で大人っぽく。冒頭のルッツはステップアウトしたが、きれいなトリプルアクセルを決めた! ループに2回転トウループをつけてリカバリー、ピアノの激しい音にのってダイナミックに動くステップで拍手が起こる。
得点と順位に笑顔。
5 パトリック・チャン(カナダ) SP:80.81(2)
「マック・ザ・ナイフ」マイケル・ブーブレ♪ 白シャツにブルーのセーターで登場。カナダのヒーローが競技に帰ってきた・・・
冒頭に4回転トウループ+3回転トウループ、決まった! トリプルアクセル転倒、ルッツが2回転に しかしビッグバンドジャズのスイングにのっていくステップは、他の追随を許さない。やっぱり、こういうプログラムをやらせたら、この人の右に出る人はいないかも
6 イ・ジュンヒョン(韓国) SP:47.19(12)
「エクソジェネシス交響曲第3部」♪ 数秒の静止からゆっくりと動き出す。トリプルアクセルは少し回転不足気味でステップアウト。しっとりした曲調でのスピンに拍手。フリップで転倒、続くルッツがシングルに。音をよくとらえているステップや、つなぎで見せるイーグル、イナバウアーなどは魅力的。スピンのシット姿勢からそのまま膝をつくフィニッシュ。
最後のスピンも認定されず、得点は口惜しいけど、しっかり育てる価値のあるプログラム。
7 村上大介 SP:80.88(1)
「Bring Him Home」ジョシュ・グローバン♪ ベージュの柔らかなブラウス。しっとりした曲でゆっくりと滑り出し、冒頭の4回転サルコウはちょっとステップアウト。イーグルを見せ、きれいな着氷のトリプルアクセル、そして3回転ルッツ+3回転ループ ステップでも一歩ごとにきれいなエッジを見せている。
心が洗われるような、素敵なプログラム。ダイスのイメージがちょっと変わった。
8 アダム・リッポン(アメリカ) SP:80.36(3)
「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ ブルーグレーに染めた髪で新しいイメージ。4回転ルッツ挑戦、転倒。トリプルアクセルはやや傾いたが大丈夫、3回転ルッツ+3回転トウループは余裕。ステップに一瞬仰向けに寝そべりかける姿勢が入ったり、振付はユニーク。彼の独特の世界が出来始めている。
9 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:71.44(7)
「La Leyenda del Beso」♪ 山吹色にゴールドのストライプをあしらう衣装で、GPSデビュー戦。高さのあるトリプルアクセル、スムーズなルッツ・トウ3-3と減点するところがないジャンプ。スピンやステップも丁寧にこなし、ノーミスでフィニッシュ。
応援団にちょっとおどけたお辞儀をしてみせた。思ったより点が出なかったのは、フリップにエッジエラーeがついたのと、フライングキャメルスピンがV判定だったせいか。
10 ナム・ニュウエン(カナダ) SP:76.10(4)
映画「キリング・フィールド」より♪ 白シャツに紺系のベスト。背が伸びただけでなく、表情や姿勢が大人っぽくなった。いきなり4回転トウループ+3回転トウループ 深くしゃがみこむ姿勢から跳ぶトリプルアクセルは両手と膝をついてしまって転倒扱いに。後半のルッツはきれいだが、エッジに!(アテンション)がついた。
感情をこめてストーリーを演じるステップ。アクセルのミスに顔をしかめたフィニッシュ
11 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:75.46(5)
「The Way You Look Tonight(今宵の君は)」♪ ジャケットにほどいたボウタイ。フレッド・アステアのボーカルにのって、お洒落なプログラムの予感 トリプルアクセルは少しオーバーターン、4回転サルコウは転倒。フリップ・トウ3-3はばっちり。
のびのびと洒脱な振付のステップで盛り上がり、レベルも4を獲得。両手をポケットに突っ込んでフィニッシュ。フライングシットスピンがレベル1でV判定、、、そんなにダメなスピンでもなかったと思うんだけど^^;修正が必要か。
12 羽生結弦 SP:73.25(6)
「バラード第1番」ショパン♪ 日本からの応援に駆けつけた相当な数の観客が、大歓声で迎える。いつものように静かに立ち、ぐるりと首を回して動き出す。イーグルからトリプルアクセル、そのままイーグル・・・あまりにも美しい・・・滑走中の選手の技術点表示に、11.50が出た。GOE満点
シットスピン、キャメルスピンでも魅了して、4回転トウループへ。。。回れない 2回転で下りてしまった しかし、ここで落ち込んでいる場合ではない。コンビネーションをしっかり跳ばなければ! 練習ではちゃんと跳べてたし、、
3回転ルッツの着氷で傾いた。セカンドジャンプ、どうする?2回転にした。軽やかなピアノの音にのってステップ、スピンはきっちりとこなす。
思いがけないことが起こって、会場は騒然。。。得点にさらに驚きが広がる。2回転トウループが無効になっただけでなく、単独ジャンプとコンビネーションで同一ジャンプ(2回転トウループ)を繰り返したことで、3回転ルッツ+2回転トウループもまるごと無効に。これは響いた。
結果、トップに立ったのは村上大介。僅差の2位にパトリック・チャン、3位リッポン。4位ニュウエン、5位ブレジナ、羽生がまさかの6位。川原星は9位につけた。
フリーでは一体どんなことになるのか。ただ、練習の成果が発揮されることだけを期待
(スポーツジャンルに「体操」はなかったか~)
体操世界選手権、男子個人総合。内村航平が、前人未到の6連覇達成
スケートカナダの女子SPの合間に(?!)平行棒と最後の鉄棒を見たんだけど、やっぱりいつどこを見ても美しく、そして強い
鉄棒では団体決勝で落下した離れ技「カッシーナ」を抜いたが、それでも実施の美しさが群を抜く。着地をぴたりと決めた瞬間の感動・・・
優勝が決まったとわかると、カメラの前で指を1本、2本、3本、4本、5本と立て、最後に左手の親指を添えて6本にして見せた。このシーン、数年後に2人の娘さんたちが何度も再生して見てたりして
あとでじっくり録画見ようっと(時間があるかな)
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015第2戦、スケートカナダ。女子ショートプログラム(ジャッジスコア)。村上佳菜子、永井優香、頑張れ~
1 ケイトリン・オズモンド(カナダ) SP:59.21(4)
「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ 久しぶりの大会出場に、地元の観客があたたかく迎える。フリップ・トウ3-3、3回転ルッツが決まる。どうした拍子か、なんでもないところで転倒 ダブルアクセルでも転倒したが、曲によく合うステップでレベル4獲得。復帰戦でまず滑りきってほっとした笑顔。
2 ヴェロニク・マレ(カナダ) SP:52.17(9)
「ワルツ第7番」ショパン♪ ピンクの可愛らしいドレス風の衣装。冒頭のトウ・トウ3-3に高さがあり、ループもきれいだった。
3 イサベル・オルソン(スウェーデン) SP:50.23(11)
「I Was Here」ビヨンセ♪ 白に裾だけあしらったブルーが、キャメルスピンで花が咲いたようになる。ルッツ・トウは3-2、3回転ループはこらえて下りた。わりと大柄で、ステップの動きも大きく見える。
4 永井優香 SP:63.35(2)
「蝶々夫人」プッチーニ♪ 紫のキモノ風。最初から優雅なスケーティング、ルッツ・トウ3-3スムーズに決まる。片手で持つパールスピン、丁寧なステップに、3回転ループ、ターンからのダブルアクセルと完璧! 曲と一体化したプログラムに観客も引き込まれた。
浅田真央のフリーに優るとも劣らない、素敵なプログラム
5 ヨシ・ヘルゲション(スウェーデン) SP:56.26(6)
「Too Darn Hot」♪ 濃いピンクのVネックは、元気印のこの選手に似合う。トウ・トウのコンビネーションはセカンドが回りきれず2回転に。ターンからのダブルアクセルなどはしっかり決めた。ステップでレベル4が取れるのは強い。
6 エリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:49.84(12)
「悲しみのクラウン」♪ スケートアメリカから2週連続出場。冒頭のルッツでややこらえた着氷で単独に。小さな体を大きく動かすステップにも雰囲気がある。3回転フリップで転倒、コンビネーションができなかった。でも最後まで表情を作りながら、細いきれいなビールマンスピンでフィニッシュ。
ミスはあったが、プログラムとしての完成度は上がっている。拍手も多かった。
7 ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:54.13(8)
「You'll Have to Swing It (Mr. Paganini)」♪ カナダチャンピオンとして迎えるシーズン初戦。ルッツ・トウ3-3は根性で下りたがダウングレード判定、フリップも少し乱れた。ジャズボーカルのスキャットにのったステップはなかなかお洒落。しっかりした姿勢のスピンなどは悪くない。
8 アリョーナ・レオノワ(ロシア) SP:52.08(10)
「スマイル」ナット・キング・コール/「ライムライト」チャップリン♪ 女子の燕尾服風もなかなか可愛い。トントンとノックする仕草、ステッキを回す振付で始まる。トウ・トウ3-3で転倒、3回転フリップも回転不足で転倒 でも大きなイーグルからのダブルアクセル、コミカルなステップでは会場を沸かせた。
カップ・オブ・ニースでは出来がよかっただけに、悔し涙を浮かべていた。フリーで巻き返せるか。
9 ポリーナ・エドマンズ(アメリカ) SP:56.85(5)
「月光ソナタ」「Presto Agitato」ベートーヴェン♪ ブルーにストーンがきらめく衣装。元々背が高かったけど、背中が大きくなって体幹の筋肉がしっかりしてきた。ルッツ・トウ3-3はセカンドが回転不足判定だが、フリップはきっちり。ダブルアクセルは少し着氷で傾いた。軽やかにピアノの音と合わせていくステップはすっかり大人、レベル4も獲得
フライングシットスピンが無効になってしまったが、姿勢が不十分だった?
10 村上佳菜子 SP:59.79(3)
「ロクサーヌ」♪ 全身黒で。力強く滑り出し、大きな3回転フリップを決める。後半のトウ・トウ3-3もいいと思ったが、セカンドの回転不足判定が惜しい。ダブルアクセルで回りきれずにシングルに 一気に曲が速くなる激しいバイオリンの音で、きびきびしたステップ、これはカッコいい レベル4でGOE1.3と高評価。
ミスはあったけど、今季のこれからが楽しみなプログラム。
11 アシュリー・ワグナー(アメリカ) SP:70.73(1)
「Hip Hip Chin Chin」♪ こちらも黒。フリップ・トウ3-3を完璧に決め、スピンの間にもう手拍子が起こる。ノリノリのラテンナンバーでスピードにのりながら、ウォーレイからのダブルアクセル、3回転ループとばっちり。ステップでは弾けまくった
初めての70点台
12 エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:55.37(7)
「カルミナ・ブラーナ」♪ 透ける生地を使った黒。今日はトリプルアクセルは回避、片手を上げてのダブルアクセルから。ルッツが2回転に トウ・トウ3-3は間にターンが入ってしまった。
フライングシットスピンもV判定、ジャンプが不十分だったか? ステップもレベル2どまりと、技術点はまったく伸ばせなかった。
結果、ワグナーがトップに立ち、2位に永井優香、3位村上佳菜子と日本勢がいいところにつけた。僅差で4位オズモンド、5位エドマンズ、6位ヘルゲション。トゥクタミシェワがまさかの7位、フリーは前半グループになる。
またドラマが待っていそうなフリー、みんな頑張れ~
忘れないうちに書かなくちゃ^^;
フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2015、第1戦スケートアメリカ、男子フリー(ジャッジスコア)。こんな展開が待っていたとは!
1 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:50.68(12) FS:121.15(12) 合計:171.83(12)
「レ・ミゼラブル」♪ 映画冒頭のシーンを髣髴とさせる振付でスタート。4回転トウループ転倒、トリプルアクセルは入ったが2本目の4回転トウループでまた転倒。少し痛めたか、後半のジャンプはルッツが2回転になるなどやや冴えなかった。しかし「夢やぶれて」にのせるステップはレベル4、終盤の「民衆の歌(The People's Song)」のこれオシークエンスは盛り上った。
2 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:65.41(11) FS:138.07(7) 合計:203.48(8)
「Beethoven's Five Secrets」♪ SPに続いてフリーでも4回転トウループ成功!トリプルアクセル2本も入った。最後のダブルアクセルがシングルになってしまったけど^^; 達成感にあふれた表情でフィニッシュ。自己ベストを更新して200点越え。
3 無良崇人 SP:71.66(10) FS:129.17(9) 合計:200.83(10)
「オー(シルク・ド・ソレイユ)」♪ 羽のようなひらひらしたフリルが印象的な衣装、振付はジェフリー・バトル。冒頭の4回転トウループは片手をつき、サルコウで乱れ、スピンのキャメル姿勢でややふらつき、、、調子が出ないか、、、シタールらしい音に合わせるステップはなかなか素敵。
後半のアクセルとループが1回転に、フリップはエッジエラーのeと、厳しい出来になってしまった。しかし作品としては魅力的なので、次回はジャンプがはまってくることを期待。
4 フローラン・アモディオ(フランス) SP:71.96(9) FS:125.49(10) 合計:197.45(11)
「Winston Churchill's Boy」「Nemesis」♪ 観客から「Allez!」と声援が飛ぶ。冒頭の4回転サルコウで転倒、ダウングレード判定。きれいなトリプルアクセルが入ったが、後半の2本目は転倒、+REPで基礎点も下がってしまう 最後のスピンが認定されなかったが、基本姿勢が足りなかったか?
ちょっとした肩先や膝の動き、視線でも魅せる。プログラムとしては素敵だが、点を取るにはどうするかが課題。
5 ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:78.64(8) FS:159.83(3) 合計:238.47(3)
「ピアノ・レッスン」より「愛の香気」♪ 左肩から斜めにカットされた襟元がユニーク。4回転トウループに挑戦!残念ながら回転不足で転倒。ピアノに合わせるステップはさすがのレベル4。後半トリプルアクセルがダウングレードになってしまったが、終盤のルッツ・ループ・サルコウ3-1-3などきっちり。
スパイラルの連続にスプリットジャンプ、ハイドロブレーディングと立て続けに見せてくれるコレオシークエンスや、つなぎのイナバウアーなど、ジャンプ以外の魅力にあふれる。会場全体を引き込むプログラム
6 ロス・マイナー(アメリカ) SP:78.96(7) FS:136.15(8) 合計:215.11(7)
「Too Much Love Will Kill You」「Who Wants to Live Forever」クイーン♪ ロックの曲には革ジャン風の衣装で。冒頭の4回転サルコウはダウングレード判定で転倒。トリプルアクセル+2回転トウループが決まったのにルッツで転倒したのは惜しい。エレキにのせたステップや、大きなイーグルに沸いた。全体にスピード感はある。
7 デニス・テン(カザフスタン) SP:79.02(6) FS:122.50(11) 合計:201.52(9)
「ミサ・タンゴ」♪ 同じ曲集の中から、SPとは違う曲で。4回転トウループ2本続けて転倒、アクセルが1回転に。キャメルスピンの姿勢が美しい。合唱パートでのコレオシークエンス、最後のステップはカッコよかったが、ジャンプが痛そうで、シットスピンでも失速してしまった。
キス&クライでフランク・キャロルコーチが、テン選手の腰のあたりを指して心配そうにしていたが、「腰と臀部に痛みがあった」と後から報道された。無理せず治療に専念したほうがいいのでは・・・
8 アディアン・ピトケーエフ(ロシア) SP:79.90(5) FS:150.85(4) 合計:230.75(6)
「ミッション」♪ まだすらっと細い17歳。トウ・トウ4-3決まった!続く4回転トウループはステップアウト。アクセルが1回転に しかし崩れることなくルッツ・トウ・ループ3-2-2などしっかり決め、爽やかに滑りきった。
アクセルをミスしたので「やっちゃった」という顔。でも自己ベストを大幅更新、これでノーミスの演技ができたら、表彰台も視野に入るレベルまで来た。
9 宇野昌磨 SP:80.78(4) FS:176.65(1) 合計:257.43(2)
プッチーニ作曲「トゥーランドット」ヴァネッサ・メイ「誰も寝てはならぬ」ポール・ポッツ♪ バイオリンに乗って滑り出し、4回転トウループをなんとかこらえて着氷。トリプルアクセルは鮮やか 続くトリプルアクセル+3回転トウループもなんとか頑張った。
中国風のメロディで軽やかにステップ、一歩がよく伸びている。一瞬止まって「Nessun dorma,,,」と口ずさみながら動き出す姿は、バルコニーに出てくる王子のよう 一気にスピードを上げて4回転トウループから2回転トウループ、決まった ルッツももうエッジの心配なく、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転フリップもばっちり。
コレオシークエンスのクリムキンイーグルで大歓声、最後のスピンが終わる前から観客が拍手、終わった瞬間に立ち上がっていた 演技構成点84.30はジェイソン・ブラウンに次ぐ高評価。
キス&クライでは「ジャパンオープンのほうがよかった」なんて話をコーチとしていたが、ISUパーソナルベストは大きく更新、トップに立った。これはデビュー戦で表彰台、どころか優勝
10 コンスタンティン・メンショフ(ロシア) SP:86.15(3) FS:144.64(6) 合計:230.79
(5)
「Mad World」「Radioactive」♪ 会場があまりに盛り上った後で、ちょっと出て行きづらい雰囲気だったかも^^; トウ・トウ4-2はさらっと決めたが、4回転サルコウは転倒。トリプルアクセル2本は問題ない。後半の3回転トウループは、4回転の予定だったのがミスになった感じ。
SPに比べて、少しずつジャンプの軸が曲がっていたように見えた。
11 閻涵(Han YAN)(中国) SP:86.53(2) FS:149.50(5) 合計:236.03(4)
「ロミオ+ジュリエット」♪ 羽生結弦が2011/2012シーズンにフリーで使った曲、シンプルな黒の衣装。まずは場外まで飛んでいきそうなトリプルアクセル 4回転トウループもややこらえたが下りる。2本目の4回転トウループは両足着氷(回転不足判定)、コンビネーションにはできなかった。後半のアクセルが1回転になったり、コンビネーションのセカンドが1回転になったり、ノーミスとはいかず。
シリアスなストーリーを表現するプログラム、新しい挑戦かも。
12 マックス・アーロン(アメリカ) SP:86.67(1) FS:172.28(2) 合計:258.95(1)
「ブラック・スワン」♪ シンプルな黒の上下で登場。女子がよく使う曲だけど、男子はどう表現するか?
いきなり4回転サルコウ+2回転トウループ、続いてトリプルアクセル+2回転トウループ、凄い ステップもしっかりコントロールしている。後半に単独の4回転サルコウ、トリプルアクセル ダブルアクセルでステップアウトしたのが唯一のミス。
振付はフィリップ・ミルズ。町田樹の振付と指導をした元バレエダンサーの人だ。スピードと勢いにまかせて、ぶんぶん滑っていたアーロンが、見違えるほどしっかり表現できるようになっていた。あとは演技構成点の中でトランジション(つなぎ)だけ低いのを上げていけるか。
得点と順位を見て、本人も会場も歓喜の渦。(控え室で見つめる宇野が、微妙な顔で小さく拍手)
結果、優勝はアーロン、GPS初優勝。2位にGPSデビューでいきなり表彰台の宇野、3位はSP8位から挽回したブラウン。4位閻涵、5位メンショフ、6位ピトケーエフ、7位マイナー、8位ケリー。
五輪メダリストのテンが9位。「エリックボンパール杯(フランス大会)に出るかどうかわからない」と後でコメントが伝わってきたが、痛みを抱えていたなら、そもそも今大会に無理して出る必要はなかったんじゃないだろうか?
ただ以前にも直前に棄権したことがあるし、2大会好調をそろえられたことが少なく、グランプリファイナルに進出したことがない。やはり、一度はファイナルに出たいという思いが強かったのかな・・・。早く回復するといいんだけど。
無良が10位とは、予想外だった。ファイナルはちょっと絶望的になったが、NHK杯、そして全日本がある。「またやり直そう」と口にしたコーチのいうとおり!
「取りこぼしがあって1位になれなかった」という宇野昌磨。「ファイナルに行くために、次はもっと頑張る」「またバルセロナに行きたいから」。この大会の前には、ファイナルは考えていなかっただろう。でも2位という順位と257点という得点をもらって、いい欲が出てきた。
取りこぼしはおそらく、ステップのレベルとコンビネーションスピンが2姿勢だったあたり。ジュニアでレベル4を連発したステップが、急に下手になったとは思えない^^; 11月2週目のフランス大会までに、どう調整してくるか。もうジャッジも観客も、表彰台の真ん中を狙う選手として待っているはず。
エキシビションで「ドンフアン」を滑った後、宮原知子の紹介を「シー イズ ワールド チャンピオンシップ シルバー メダリスト、マイ フレンド フロム ジャパン、サトコ・ミヤハラ」とカタカナで書いたものを読み上げていた
・・・女子フリーを書く前に、スケートカナダが始まってしまう・・・
どうしたら、さくさく書けるようになるかしら?! といいつつ、明朝に備えて寝なくちゃ