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フィンランディア杯2015

2015年10月12日 21時43分19秒 | スポーツ

 想定外の結果だったJGPクロアチア大会のレビューを書かないといけないんだけど^^;
 Live Streamingや動画で見たら面白かった、チャレンジャーシリーズ・フィンランディア杯。日本からは日野龍樹と本郷理華の2人が出場した。
 チャレンジャーシリーズはフィギュアスケートのISU公認国際大会のうち、出場選手の参加国・人数や、ジャッジの国際資格などの規定をクリアした10大会。選手1人/組につき3大会まで出場できて、得点の高い2大会の合計得点でランキングされ、上位3人/組には賞金が出る。各大会優勝者は、グランプリシリーズの補欠リストに入れる。
 一般の国際大会より、上位入賞者の世界ランクポイントが高い。また、得点はISUパーソナルベストとして公認される。グランプリシリーズ出場までもう少しの選手たちにとって、やりがいのある大会シリーズだ。
 この時期だと、トップ選手たちがグランプリシリーズ開幕前の調整として出場することも多い。フィンランディア杯は羽生結弦も出場したことがある。

 さて、今年のフィンランディア杯は、男女16人ずつアイスダンス11組となかなか盛況。金曜の夜と土日の日程で、客席もかなり埋まっている。在住日本人らしき家族連れの姿も。
 女子は、昨年のグランプリファイナル以来の国際大会になるユリア・リプニツカヤが出場。どのくらい仕上がったかと注目してみたが、、、
 少しふっくらした感じ。SPではトウ・トウ3-3を跳んでステップアウト、フリーでは2本目のフリップで転倒したり、ループをはさむ3-1-3(あるいは2?)が3-1-1になったりとジャンプの調子は上がっていない。SPにルッツを入れずフリーでも1本のみ、フリーに3回転ループが入ってないのは、何か理由があるんだろうか。
 演技構成点も7点台後半で、8点台がずらっと並んだソチ五輪シーズンの勢いがない。全体にスピードが出てないのかな?
 一方、本郷理華は好調な出だし。フリップ・トウ3-3のセカンドで回転不足はついたけど、ルッツとフリップのエッジも問題なし。シルク・ド・ソレイユ「キダム」のSPではステップでレベル4を獲得。フリーでは後半にダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループを決め、「リバーダンス」で会場が盛り上った。
 結果、SPとトータルでISUパーソナルベストを更新した本郷が優勝、リプニツカヤは2位。姉ヴィクトリアの引退でスウェーデンのエース格になったヨシ・ヘルゲションが3位だった。
 地元フィンランドからは3人出場していたけど、16歳のヴィヴェカ・リンドフォルスがフリー5位で総合5位に入って大歓声。
 男子は、セルゲイ・ヴォロノフ、コンスタンティン・メンショフのロシア勢ベテランがSPで4回転を着氷してリード。4回転ルッツに挑み続けるアダム・リッポン(アメリカ)は今回も成功ならず。
 日野龍樹が、トリプルアクセルとルッツ・トウ3-3をきれいに決めてSPをまとめ、久々にいい演技で感激していた。フリーでも冒頭の4回転トウループで転倒した以外は、トリプルアクセル2本などをきっちり跳んで、ISUパーソナルベスト更新のトータル203.42で6位に入る。
 優勝はフリーで4回転2本を決めたメンショフ。フリーでは4回転を回避したリッポンがステップのレベル4や演技構成点など総合力の高さを見せて2位。SPの貯金でヴォロノフが3位^^; 4回転は跳ばないティモシー・ドレンスキー(アメリカ)が4位と健闘、今季の成長株かも。

 何が面白かったって、会場のノリのよさが
 シーズンまだ序盤だから、どの選手のプログラムもあまり知られていない。今季初お目見えのプログラムも多かったはずなのに、しばしば手拍子が起こって盛り上る。いい感じに選手をのせていくような、音楽にちゃんと合った手拍子なのだ。
 会場に足を運ぶファンがフィギュアスケートをよくわかっているからなのか、いい演技は手拍子で盛り上げるのがお国柄なのか。いずれにしても、会場全体が温かくて、選手も観客も楽しそうだった。
 なんだか、フィンランドに行ってみたくなったかも

<追記>
 BS朝日で17日(土)13:00~15:00、フィンランド杯の模様とグランプリシリーズ直前スペシャルが放送予定。録画予約しなくちゃ

コメント
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