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GPS2014スケートアメリカ男子SP

2014年10月25日 20時32分37秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2014、開幕
 前のシーズンのランキング・成績・スコアで上位の選手が出場できる6つの大会からなるシリーズ。アメリカ、カナダ、中国、ロシア、フランス、日本で順に開催される。
 各選手は2つの大会に出場することができる。順位に1位=15ポイント、2位=13ポイント、、、とポイントが与えられ、ポイント上位6人/組がグランプリファイナルに進出する。
 グランプリファイナル優勝は、世界選手権に次いで価値のあるタイトルといえる。
 男女シングルは各大会12名、ペアとアイスダンスは8組。直前の欠場の場合は補充されずに少ない人数のまま行われる。
 SP/SD滑走順は大会時点の世界ランク下位から、フリー滑走順はSP/SDの下位から逆順。

 第1戦スケートアメリカ、初日はアイスダンス・ショートダンスと男子ショートプログラムが行われた。まずはテレビ朝日&BS朝日で放送した男子ショートプログラムジャッジスコア)から見てみよう。
<前半>
ダグラス・ラザノ(アメリカ) 66.23(10)
 「Ameska」♪ 全身黒にクリスタルのシンプルな衣装。以前より髪を短く刈り、身体が絞れてシャープになっている。ギターのリズムで刻むステップがなかなかいい。4回転トウループとトリプルアクセルで転倒、3-3がトウループなのであまり点は伸びなかったが、全米でまた見たい。

アルトゥール・ガチンスキー(ロシア) 75.71(6)
 マイケル・ブーブレ「Cry Me a River」♪ ゴールドと黒が似合う。4回転トウループ(転倒)のあとから男性ボーカルが始まった。後半トリプルアクセルが入り、ステップの動きはいい。開始遅れの減点1がもったいない

アレクセイ・ビシェンコ(イスラエル) 64.54(11)
 「椿姫」♪ ブルーのシャツと黒ベスト風、ピンクのスカーフの組み合わせ。冒頭に見事なトリプルアクセル、4回転トウループはやや乱れたが大丈夫。コンビネーションが3回転フリップのあとにステップアウト、2回転トウループをつけたが認められず+COMBO(1つだけのコンビネーション)扱いになってしまった。「乾杯の歌」アリアでステップが見せどころのプログラム。

ヨリク・ヘンドリクッス(ベルギー) 55.99(12)
 映画「1900年」♪ 白から水色へグラデーションのシャツ。映画音楽らしいロマンチックな曲。トリプルアクセル転倒、コンビネーションが2回転ルッツ+3回転トウループになり、ループも安定しなかった。彼らしい伸びやかさがもう少し見たかった^^;

ナム・グエン(カナダ) 73.71(7)
 「シナーマン」♪ スーツのベストにタイ。また背が伸びてる~ アップテンポの男性ボーカルにのって、スピード感たっぷりに滑る。カウンターからのトリプルアクセル、ユヅル(羽生結弦)みたい パーカッションに合わせた軽妙な表情のステップは楽しい。「課題としては、リンクを大きく使えるようになること」(解説・織田信成氏談)。

アディアン・ピトキーエフ(ロシア) 76.13(5)
 ラフマニノフ「パガニーニの主題により狂詩曲」♪ 真っ赤なジャケット。こちらも背が伸びた 中盤エレキやドラムの入るモダンアレンジなのがロシアっぽい。4回転トウループをなんとかこらえ、後半にトリプルアクセルと3回転ルッツ+3回転トウループが入る。ジャンプの高さを褒められていた。

<後半>
シャフィク・ベセギエ(フランス) 73.57(8)
 「Heat」「Clozee Mountain Legend」♪ 背中と肩に落書きアートみたいな字の衣装。4回転トウループ+3回転トウループ、トリプルアクセルと空中で少しかしいだけどしっかり着氷。ステップもなかなかシャープだった。

マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン) 72.81(9)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 臙脂に金をあしらった衣装は品がある。昨年よりさらに背が伸びたか、動きが大きく見える。まだ17歳だけど、ジュニアの選手たちとは一線を画す洗練が感じられる。
 トリプルアクセルは転倒したが、見事なビールマンスピン、クライマックスを盛り上げるステップ。「経済的な理由で練習できていない」という噂を少し前に聞いてたので、しっかりした演技を見て安心した。

ジェレミー・アボット(アメリカ) 81.82(2)
 「Lay Me Down」♪ 髭をはやして、シャツにネクタイで登場、男性の語りかけるようなボーカル。少しふっくらしたかも 4回転は跳ばず、トリプルアクセルでややオーバーターン。しかし全体に安定感と、曲を楽しみながら滑る心地よさ。振付には自身も参加しているそうな。

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) 79.75(3)
 「Juke」♪ ブルーのシャツにキラキララのスペンダー。カントリーロック調の曲でノリノリのステップ。「つなぎがこんなに沢山入ってるのになぜスピードが落ちないのかと思う」(解説・織田信成氏談)。トリプルアクセルは転倒したが、ルッツは片手上げで余裕。

デニス・テン(カザフスタン) 77.18(4)
 「カルーソ」♪ 白のフリルシャツに黒のパンツとクラシックな雰囲気。曲は男性ボーカルのポッペラ。情熱的なステップが素敵 4回転トウループの転倒、トリプルアクセルで少しステップアウト。スピンが3つともレベル2というのが意外だけど…次は修正してきてくれるだろう。

町田樹 93.39(1)
 「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」♪ かつて浅田真央も滑った曲。白のシャツで一部透けている部分にストーンをあしらっている。4-3トウループ、スリーターンからトリプルアクセル、ルッツとジャンプはノーミス。ジャンプ前後の振付や動きが美しい。ステップは引き込まれて見入った 芸術家・町田樹の新作、素晴らしいお披露目

 町田樹が当然のようにトップに立ち、アボット、ブラウンと地元アメリカ勢が続いた。フリーも楽しみ

コメント
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