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GPS2014スケートアメリカ男子フリー

2014年10月28日 14時19分51秒 | スポーツ

 順番が後先になっちゃったけど^^;
 フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)第1戦スケートアメリカ男子フリージャッジスコア)。まっちー、別次元

ヨリック・ヘンドリックス(ベルギー) SP:55.99(12) FS:121.44(11) 合計:177.43(12)
 ラベル「左手のためのピアノ協奏曲ニ長調」♪ 紺のVネックに金をあしらった衣装はシンブルで品がある。SPに比べると頑張ってジャンプを跳んでまとめた印象だが、後半ルッツとループが2回転になったのが得点としては響いた。もう少しエッジにのってぐ~んと滑るところが見たかったような^^;

アレクセイ・ビシェンコ(イスラエル) SP:64.54(11) FS:121.44(12) 合計:185.98(11)
 「ノストラダムス」♪ 昨季と同じ曲。冒頭にトリプルアクセル、4回転トウループ、3-1-3と大技が決まったが、後半ループとルッツが2回転に。コンビネーションジャンプが2つしか跳べなかったのももったいない 中国杯でもう少し安定したところが見られるといいな。
 ヘンドリックス選手とフリーの得点が同点。順位は減点のある方(減点前の得点が高い方)が上ということなのか、ヘンドリックスがフリー11位、ビシェンコがフリー12位とされている。

ダグラス・ラザノ(アメリカ) SP:66.23(10) FS:138.25(5) 合計:204.48(8)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ SPのマルティネス選手に続いてこの曲。前に見たときよりスケーティングが滑らかになって、滑走姿勢がきれいになったと思う。トリプルアクセル2本と4回転がきちんと入るようになれば、全米でもいいところまでいけるかも

マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン) SP:72.81(9) FS:124.77(9) 合計:197.58(10)
 「オペラ座の怪人」♪ 今年の課題曲か(笑) 黒ジャケットにフリルシャツ、カマーバンドはなかなか似合う。トリプルアクセル1本は転倒したが、もう1本はコンビネーションで入った。もう少しジャンプの着氷に流れが出たら、加点が多くなるんじゃないかな^^; 解説・織田信成氏が褒めてたステップはレベル4。コレオシークエンスの変形イーグルやビールマンスピンなど、観客を沸かせる技がたっぷり

シャフィック・ベセギエ(フランス) SP:73.57(8) FS:135.13(8) 合計:208.70(7)
 「Road Game」「You and Me」♪ 前半に4回転2本、後半にトリプルアクセル2本を入れる構成。4回転は1本が3回転になったが、1本は根性で3連続 曲の選び方が独特で面白い。

ナム・ニューエン(グエン)(カナダ) SP:73.71(7) FS:158.53(2) 合計:232.24(3)
 「道」♪ バンクーバー五輪のエキシビションでコミカルに踊ってた少年スケーターが、こんなに立派になって 4回転サルコウ、トリプルアクセル2本、ジャンプはノーミス。ルッツのエッジに!がついたが、GOEはマイナスにならずにすんだ。スピン、ステップまでレベル4を揃えてるのはたいしたものだ。
 ジャンプ前の準備動作(トリプルアクセルなど)がまだ少し長く、いかにも“これから跳びます”って感じ^^; そのへんに余裕が出てきたらジュニアっぽさが消えていくと思う。

アルトゥール・ガチンスキー(ロシア) SP:75.71(6) FS:124.42(10) 合計:200.13(9)
 ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」♪ 転倒はなかったけど、予定通りには遠かったジャンプ 4回転が2回転に、トリプルアクセルがダブルやシングルに、こういうミスのほうが得点としては痛い。
 3回転したように見え、解説・織田信成氏も「トリプルフリップ」と言っていたジャンプが2回転と判定された。「ちゃんと3回転してるのに?」とネットで取り沙汰されてたが、、、そのままなのかしら

アディアン・ピトキーエフ(ロシア) SP:76.13(5) FS:135.94(7) 合計:212.07(6)
 「エクソジェネシス交響曲第3部」♪ ジェレミー・アボットのプログラムとはまた違うパートで。トリプルアクセル2本はすごく良かったが、ほとんど下りそうだった4回転トウループの転倒、後半のルッツ1回転が惜しい。滑走中、なんとなくだけど下を向いてる時間が長いような でもレベル4のスピンは姿勢がきれい。3連続コンビネーションでは「2回転トウループを2度跳んでるので、1回転にしました。計算しています」(解説・織田信成氏談)。よしよし
 同い年のライバル(誕生日4日違い)、グエン(ニューエン)が目の前で見事な演技をしたので、少し気負ったかな

デニス・テン(カザフスタン) SP:77.18(4) FS:147.56(4) 合計:224.74(4)
 「十面埋伏」「ヴォーカッション」♪ ヨーヨー・マ&シルクロード・アンサンブルの曲で、中国琵琶や中国笙などが使われている。4回転で転倒、次が2回転、3-1-3が3-1-2になったら舌を出していた 今季から先にやってもいいことになったコレオシークエンスを中盤に、ゆったりと見せる。終盤のステップシークエンスは一旦音楽が終わったようなところから、一気にテンポアップ、カッコいい
 シーズン後半にはもっといいプログラムになると信じよう。

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:79.75(3) FS:154.42(3) 合計:234.17(2)
 「トリスタンとイゾルデ」♪ 「中世の騎士と王妃の悲恋の物語」なのだそうで…初めて知った^^; 革っぽい衣装に納得。冒頭のトリプルアクセル、片手上げルッツからの3-1-3と鮮やか スローパートのステップはレベル4と加点1.20。
 ジャンプの前にいろいろやるので、解説・織田信成氏も「チョクトーから」「ホップから」など説明に忙しい。4回転がなくても、これだけ密度の濃いプログラムが滑れるんだ。

ジェレミー・アボット(アメリカ) SP:81.82(2) FS:137.51(6) 合計:219.33(5)
 バーバー「弦楽のためのアダージョ」♪ シンプルな臙脂の衣装が、首から肩の線を引き立てる。ただずっと見ていたいスケーティング・・・伸ばした指の先に送る視線まで、音楽と一体になっている。
 ジャンプは2回転や1回転が続出して点を伸ばせなかった。NHK杯に期待

町田樹 SP:93.39(1) FS:175.70(1) 合計:269.09(1)
 ベートーベン「交響曲第九番」♪ 曲が始まってから20秒近く静止したまま 動き出すと激しく、4回転2本にトリプルアクセル+3回転トウループと素晴らしいジャンプ。あの「歓喜の歌」のメロディは合唱でなくオーケストラのパートで、柔らかな表情のステップ(レベル4でGOE1.40)。終盤の合唱にのって、どんどん加速していく。両手を大きく広げて天を仰ぐポーズからの3回転ルッツ、見事
 「新しい技の開発は難しかったが、ジャンプの前後に動きを入れることで進化させた」と語っていた町田樹、ここまでやるとは そしてこれでも、後半のトリプルアクセルをダブルにしたり、コンビネーションを一つ抜かしたりしているのだ。完璧に跳んだら、、、羽生結弦にも勝てる
 スケートアメリカ2連覇、おめでとう

 結果、優勝は町田樹、2位ジェイソン・ブラウン、3位ナム・ニューエン(グエン)、4位デニス・テン。ジェレミー・アボットは5位だった。ナムくんはシニアのGPSデビュー戦で表彰台。
 ・・・ナムくん、グエンとするべきかニューエンとするべきか、、、ルーツのベトナム発音に倣えばグエンだけど、カナダではニューエンとみんなに呼ばれて自分でも名乗ってるかも。本人としてはどうなのか、確認したい~~~

 来週はスケートカナダ。小塚崇彦、無良崇人、宮原知子、本郷理華が出場する。楽しみ

コメント
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