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ジュニアグランプリファイナル進出あれこれ

2012年10月15日 04時26分45秒 | スポーツ

 ジュニアグランプリシリーズ全7大会が終了、各種目のファイナル進出選手6人/組が決まった。
 ポイント一覧はこちら→ 男子 女子 ペア アイスダンス
 予想通りのような、そうでないような、、、思うのは、「フィギュアスケートって運も実力のうち」ってこと

 男子では、欠場も棄権もしてないのに、昨季の世界ジュニアチャンピオン、閆涵が進出できず、補欠2番手となった。しかし、2大会で上げた得点の合計は全体の3番目。進出6番手の田中刑事より29点も多い。毎年、誰かしら似たような状況の選手が出るけど、1大会あたり14点以上の差は、納得しきれないだろうなぁ・・・
 5位7ポイント+2位13ポイント=20ポイントだったが、5位になったスロベニア大会で、4位田中刑事との差がわずか0.08。1回転になったジャンプが2回転してたら、回転不足が取られなければ、スピンのレベルが1つ上がったって、超えられたはずの差だった。せめて4位になってれば、クロアチア大会で2位でも総得点の差でぎりぎり田中刑事の上に入れたはずだった。
 このとき200点台の争いで閆涵を抑えて優勝したコフトゥン、ドイツ大会では190点台。閆涵としては、クロアチア大会とドイツ大会の得点を逆にしてほしかった 2位13ポイント+1位15ポイント=28ポイントでファイナルに行けるんだから、同じじゃないか~~~
 中国からJGPデビューの金博洋がファイナルに進出するが、中国チームとしては閆涵にソチの会場を経験させておきたかったところではないだろうか。世界選手権2013は1枠しかないが、10位以内に入れればソチ五輪は2枠。宋楠と閆涵の2人が出場したら、そこそこいけそうな感じだし、、、
 一方で、2年連続ファイナル進出となった日野龍樹と田中刑事は、2大会合計360点台。かろうじて補欠1番手のサマリンは上回ったが、平均180点台では世界ジュニアでも上位は厳しい。4回転が入らなくても、200点に近づくことは可能なはずだから、ファイナルではベストを出してほしい
 やはり男子は、4回転やトリプルアクセルなど大技が決まるかどうかで、10点20点簡単に上下する。一方でわずかな差で順位が決まるから、ジェイソン・ブラウンのように難度が低めでも全部の要素をきっちりこなすことで勝つ可能性もある。まあ、だから面白いんだけど^^;

 女子はラディオノワの一人勝ちで、2大会合計で40点以上も他の選手より高い得点 2番手から5番手までが26ポイントというのは、2大会同じような得点をそろえるのがなかなか難しいということだ。女子はSPであまり差がつかないし、ジャンプ1本で10点を超えるような大技もない。回転不足が重なるだけでどんどん基礎点が下がり、大きなミスがなくても順位が下がってしまう。
 1大会は表彰台に乗りながらもう1大会でポイントを稼げず、補欠にも届かなかった選手が、本郷理華やパク・ソユン(韓国)など数人。なぜか実力があるのに1大会しかエントリーしない選手が毎年いるアメリカは、今年もバービー・ロングがトルコ大会2位。こういう選手の存在が、実は進出決定に影響しちゃうんだけど、そんなことかまっちゃいられないし^^;
 それでも6人中5人が得点合計300点以上、6番手も297点というのはまずまずの水準。ファイナルの興味は、ラディオノワ以外の選手がどんな演技をするか(笑) 表彰台は160点が目安かな。

 ペアは4大会しかないので、そもそも波乱が起きにくいというか^^; 国別でみると、アメリカが1組もなしは惜しいところか。ペア強国・中国が于小雨/金揚組のみ。今季がジュニア最終年の李美儀/蒋博組が伸び悩んでいるのは、シニアのペアが高年齢化しているだけに、気になる。
 アイスダンスはさらに序列がはっきり^^; なにしろ、進出6組は全部最低でも2位 シングルによくある1位+3位がない。しかしよく見ると、補欠にも入れなかったハウェイク/ベイカー組の総得点が5番目だったりするので、組み合わせ運は存在しているわけだ。そして6組中4組がロシア、、、今年はロシアの表彰台独占を阻止できるか

 ジュニアグランプリファイナルに出場した選手が、世界ジュニアに出られるかというとそうでもない。
 14歳以上でシニアのグランプリシリーズに出場する選手が、世界ジュニアに派遣されることも多いからだ。たとえば女子のポゴリラヤは、ロシア国内で3番以内に入れるかどうか^^; アメリカは例年、全米選手権のシニアクラス上位でジュニア年齢の選手を送りこんでくる。
 2013年は世界ジュニア(2/25~3/3)と世界選手権(3/10~3/17)の間隔が1週間ちょっとしかなく、開催地がイタリア(ミラノ)とカナダ(オンタリオ州ロンドン)と離れている。両方の大会に出場することは年齢やスコアをクリアしていれば可能だが、今季はちょっと条件的に厳しい。五輪の枠も考えると、世界ジュニアは少し顔ぶれが変わるかもしれない。(そうでなくても、年齢制限を超えて“卒業”する選手が毎年いるわけだし^^;)
 日本のジュニアたちは、まず11月の全日本ジュニアで上位に入り、さらに全日本選手権で好成績をあげないといけない。今季は世界ジュニアの枠が男女とも2枠。シビアな戦いが続く

コメント
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