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メダリスト・オン・アイス2010

2011年01月06日 04時13分22秒 | スポーツ

 全日本フィギュアスケート選手権の上位入賞者によって行われるエキシビション。これ自体はショーなんだけど、競技会に付随してるからカテゴリーはスポーツになるのかな。
 12月27日に地上波で放送されたが、1月3日にBSフジでノーカット(?!)らしきバージョンが放送されたのを録画できた。今日あらためてチェック
 トップバッターは地上波でも放送した、ジュニア4位の宇野昌磨くん。使ってる曲の歌手は誰だろう? 変声期前の男の子みたいな声に聴こえるんだけど…気になる♪
 続いて同じくジュニア4位の宮原知子(さとこ)ちゃん。可愛らしく一生懸命踊ってる。中1で12歳、宇野くん同様ノービス年齢なのでシニアの全日本には出場できなかった。ちなみに先日のジュニアグランプリファイナルで優勝したロシアのソトニコワ選手は、08/09シーズン、12歳のときロシア選手権を制した(今季も優勝)。ノービス年齢でもシニアの国内選手権に出場させてしまう、そういう方針の国もあるわけだ。ロシアはソチ五輪に向けて、すごい勢いで強化しているらしい^^; って慌てても仕方ないから、今のうちに基本をみっちりやって、大きく育ってね
 サングラスで登場の日野龍樹(ジュニア3位)「太陽にほえろ!」に、八木沼純子が「知ってる世代にはたまりません」と大興奮。荒川静香は「私でもぎりぎりです」年の差が^^; 走ったり格闘したりの振付で盛り上がる。木原龍一(ジュニア2位)は「宇宙戦艦ヤマト」、タイムリーなナンバー(?!)。客席に入って握手、面白い。中村健人(ジュニア1位)はSPの曲だが、膝上ズボンに帽子を使ってコミカルな振付。ソース顔ですらっと背も高くて、成績がついてきたら人気出そうなイケメンだ シニア11位で世界ジュニア代表になった田中刑事、高くていいジャンプを跳ぶ。競技は放送されなかったから、ここで見られてよかった。
 ジュニア2位友滝佳子、きれいなゴールドの衣装に、ベールを持って踊る。どこかのブログで「(競技の)演技中にこりともしなかった。採点競技は笑顔も大事」と書かれてたのを読んだが、まだまだ緊張のほうが先になってしまうんだろう。ジュニア3位大庭雅は映画「王様と私」の「Shall we dance?」。のびのびと滑るのがいい。このくらいの年頃の子たちに表情を作らせるには、音に合わせてポーズをとるタイミングで表情を出しやすい振付をしてあげるといいんじゃないかな
 地上波でも放送されたジュニア1位・シニア5位の庄司理紗、表情も品があって愛らしいが、技術的にも安定しているのがよくわかる。シニア6位で世界ジュニア代表の西野友毬、SPの「私のお父さん」だったが、スポットライトの中で少し滑りにくそう^^;でもスケーティングがとてもきれい。
 全日本ジュニアで4位以上のメンバーは、その時点で出演が決定したのか、エキシビションを用意してあったようだ。全日本の成績で世界ジュニア代表に選ばれた田中刑事と西野友毬は用意がなかったらしく、SPを滑ったと思われる。
 ペアの高橋成美/マーヴィン・トラン組、「恋のサバイバル」はもうおなじみ。いったん止まった状態からのリフト(競技ではあまり見かけない)とか、女性の腕と脚を持って振り回す(競技では禁止されてる)とか、ペアの魅力をばっちり見せてくれる。アンコールのSP「Feelin' Good」のステップからデス・スパイラルも息ぴったり。(追記:アナが二人の年齢を「17歳と19歳」と紹介したが、この時点で18歳と20歳。間違えないで
 アイスダンス、世界ジュニア代表の小松原美里/水谷心組の演技を初めて見ることができた! コーチはトリノ五輪代表だった木戸章之さんだそうだ。世界のトップとはまだまだ差があるだろうけど、頑張ってほしい キャシー&クリス・リードは、白を基調にしたシンプルな衣装で、すっかり大人っぽくなった
 羽生結弦の華奢な体つきは、いかにも少年と青年の間という感じ。去年とほとんど同じ顔なのに、背ばかり伸びて(笑) 競技とは違うロックなナンバーに、八木沼純子と荒川静香が「大人っぽくなった」「いろいろな曲ができる」と大盛り上がり。途中、腰を回す振付のところでカメラが上半身に寄ったのは、教育的配慮?(爆) 最後のエアギターポーズ、決まったぜ
 鈴木明子のベリーダンス・・・何度見てもカッコいい 「この衣装でよくわかりますが、鍛えられた体ですね。腹筋が割れてますよね」と八木沼。大人だから引き立つ衣装、アラブ風の振付は若手もやるけど、ここまで徹底したのはなかなかできない。
 高橋大輔が早々と(?!)登場する。「アメリ」はすっかり自分のもの。アンコールのSPマンボメドレーのステップ、「これだけで一つの作品ですね」と実況アナ。楽しそうに切れよく滑っていて、嬉しい(^^) 村上佳菜子の「Be Italian」、グランプリファイナルでは調子が出てなかったが、今回は出来がよかった。
 織田信成の「踊り明かそう」、字幕では「一晩中踊れたら」になってたが、“定訳”のほうがわかりやすいと思う。グランプリシリーズでは渋い水玉のシャツだったが、ゴールドラメきらきらで派手にしてみました(笑) 「男の色気が出てきましたね~」と言われるだけのことはあったかな?
 純白のシンプルな衣装が似合いすぎる浅田真央。ショパン「バラード1番」ピアノの音に乗って、“バレリーナの練習のイメージ”が氷上に描かれる。スパイラル、ツイズル、ただの滑走、「フィギュアスケートの基本技術だけで見せるのはとても難しい」という演技を、いとも簡単に、混じりっけなしの純粋な美しさで魅せる。「チューリップの花のような」姿勢が理想とされるビールマンスピン、理想の形。ぴたりと止める最後のポーズ アンコールの「愛の夢」ステップ、最後にジャンプまで入って、このプログラムの成熟した姿を四大陸や世界選手権できっと見られる、予感がする。
 そしてお待ちかね!のステファン・ランビエール! 昨季の「椿姫」を堂々と滑ってくれた。3回転ジャンプもしっかり決めてくれるし、、、今でもレベル4どころか5か10くらいのスピン どうして足を換えても姿勢を変えても全然スピードが落ちないんだ~。凄すぎる。4回転ジャンプ時代にならなければ、引退する必要なんかなかったんじゃないかしら、、、アンコールの「ウィリアム・テル」のあと、ゆっくりと名残惜しそうに去って行った。
 ・・・と、かなり盛り上がったところで小塚崇彦登場。地味の代名詞みたいな小塚がランビエールの直後では…と、ランビエールが地上波でカットされたのもわかる気がする^^; なにしろ、黒パンツに白のランニング、白シャツを羽織るだけ。アップで映ると、ランニングはどう見てもただのアンダーウェアのランニング(ブランド物の高いやつかもしれないけど)。
 しかし、佐藤有香振付の「Free Fallin'」は、これまたほとんどスケーティング技術だけで魅せる。吸いつくイーグル、まっすぐ片足に乗っていくところ、小さい円から少しずつ大きい円を描いてスピードを上げていく部分、、、もし規定が復活しても高得点が出せるんじゃないかと思うくらい、スケート靴の軌跡自体が絵になっている。
 アンコールの「ソウルマン・メドレー」、「パラッパ、パラッパ」と口ずさんでからステップに入る。躍動感あふれるステップの最後は、胸を引っ張って“どや顔”。チャンピオンだもんね
 安藤美姫「Why do people fall in love?」この人はストーリー性のある詞の歌で滑るのが好きらしく、雰囲気が出る。白の衣装でナチュラルメイク、派手にするよりずっときれい
 フィナーレで、それぞれ得意なスピンやジャンプ、スパイラルを披露していく。きちんとお約束どおりに動くのが偉い(笑)

 フェンスの前に一列特別席が作られ、通常よりリンクが狭くなっていた。エキシビションではときどきあることだが…。上位陣は慣れているのか、スピードを出し過ぎないようにしていた感じ。SPをそのまま使ったジュニア選手たちは、ちょっと難しかったかも。
 出演メンバー全員が放送されたのだとすると、出演の基準は実にはっきりしていた。「選手権の代表」または「全日本ジュニア4位以上」。今大会の順位からいえば、5位無良崇人、6位町田樹、7位村上大介が入っていてもおかしくないんだけど、彼らは冬季アジア大会やユニバーシアードの代表だからか。アイスダンスの平井絵巳/水谷太洋組(ユニバーシアード代表)も見当たらなかった。全日本2位なんだけど。どこかでまた、彼らの演技が見られることを期待しよう(日本のテレビ局じゃなくても^^;)。
 次の楽しみは、、、四大陸かな、、、(ちょっと先)

コメント
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