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作詞家特集

2007年10月26日 15時27分19秒 | 香港芸能
 香港では一人の作詞家の作品を集めたコンピレーションがときどき出る。これまでに林夕黄偉文、亡くなった林振強(リチャード・ラム)などの作品集がリリースされているが、このほど周禮茂の作品45曲3枚組「20/20+」が発売される。
 Wikipediaによると、ちょうど作詞を始めて20年になるらしい。蘇永康(ウィリアム・ソー)も「生命色彩」「情來自有方」など、数多く書いてもらっている。
 タイトルを見ると、80~90年代、カバー曲が多かった時代の広東語詞も多く手がけていることがわかる。劉徳華(アンディ・ラウ)「長夜多浪漫」(稲垣潤一「夏のクラクション」)、張學友(ジャッキー・チョン)「李香蘭」(玉置浩二「行かないで」)等。印象的な王菲(フェイ・ウォン)「夢中人」や張智霖(ジュリアン・チョン)「祝君好」もこの人の詞だったか~。古巨基(レオ・クー)の初期の作品なんかもある。
 最近あまり名前を見ないような気がしてたが(同じ周でも周耀輝はよく見るが^^;)、張學友の新曲「淹没」を北京語で書いている。(話題の映画「ラスト、コーション/色、戒」OSTに収録)
 懐かしいのは「滔滔千里心」、91年に起きた中国華東地域の大水害のとき、復興支援キャンペーンソングとして、当時活躍中の歌手たちが歌った曲だ。サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」に広東語詞をつけたもの。Wikipediaのリンクから、当時の録音風景や、ステージでみんなで歌うところが見られた。当たり前だが、梅艶芳(アニタ・ムイ)が、羅文(ローマン・タム)が元気に歌っている。BEYONDが4人そろっている。懐かしい・・・。(蘇永康もけっこう目立つところで歌わせてもらってる、若い
 最近、香港の音楽シーンでは、香港ポップスの伝統をきちんと残そう、伝えようという流れがあるような気がする。こういう作品集が出ることで、若手たちに刺激になったり、ベテランたちがまた新たな動きを起こすきっかけになったりすると、ますます香港ポップスが元気になっていくと思う。
コメント
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