語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】ウド ~漢方的効果~

2018年03月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 山ウドは、野山や雑木林に自生する旬の山菜だが、市場に出回っているのは、暗所で柔らかく栽培された白いウドがほとんど。
 皮をむき、短冊切りにして、酢水につけてアクを抜き、さっとゆでる。するとシャキシャキしたさわやかな歯ごたえが、少しの苦みとともに味わえる。くせがないので、酢みそもいいが、みそとマヨネーズをあえてサラダにするのも良い。
 食品成分表で見ると、カリウムは含まれているが、マグネシウム、カルシウム、葉酸は若干量で、あとはほとんどが水分だ。その分、エネルギーも少ないので、ダイエット中でも気にしないで食べられる。また、香り成分であるジテルペンアルデヒドに血液循環を良くする作用があるといわれている。
 一方、漢方ではウドの根の部分は「独活(どっかつ)」といって、血液循環を良くして肩凝りなどの痛みを和らげる漢方薬の素材として使われている。市販薬では、「独活葛根湯」や「独活寄生丸」がある。「独活葛根湯」は、マウスでの研究では関節リウマチへの効果が確認されている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ウド ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年3月16日)を引用


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