語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】関節リウマチの新しい薬

2018年07月08日 | 医療・保健・福祉・介護
 痛みの伴う関節の腫れやこわばりで、変形や破壊へと進行する関節リウマチ。関節だけでなく、発熱やだるさ、筋肉痛、皮膚疾患、神経炎など全身に起こる症状で、QOL(生活の質)が脅かされる。
 抗リウマチ薬や生物的製剤など、治療方法の開発で、発症者全体の3分の2は症状や破壊の進行を抑制できるようになったとされるが、それでもつらい状況に置かれている患者が多いという。
 今年7月に承認された「オルミエント(一般名バリシチニブ、日本イーライリリー株式会社発売)」は既存治療での効果が不十分な場合に適応となるリウマチ治療薬だ。体内のJAK(ジャック)という酵素を阻害して、免疫反応に関わるサイトカインの動きを抑え関節リウマチの症状を和らげる阻害剤である。
 生物学的製剤が皮下注射や点滴で投与されるのに対して、本剤は飲み薬となる。1日1回の服用で、状態に応じて投与量を調整できることなどが、患者の治療継続にとってメリットと考えられる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「関節リウマチの新しい薬 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年8月24日)を引用


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