語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】デュアルタスク ~認知症対策のポイント~

2018年05月13日 | 医療・保健・福祉・介護
 認知症の予防や進行を遅らせるための体操や脳トレ、筋トレ、手足遊びなどが雑誌やテレビで次々と紹介される。
 何が一番効果的かよりも、楽しくできて、終わった後にすっきり気分転換になるものがいいのではないか。
 いくつかの体操や脳トレに共通するのは、「デュアルタスク」。つまり二つのことを同時に行う「ながら行動」だ。
 例えば、右手でボールをお手玉のように投げ上げながら、左手ではタオルを振り回す。または、左手を2拍子で上下に動かしながら、右手は3拍子で三角に動かす。
 他にも軽いスクワットをしながら、都道府県の名前を全部言う。散歩中に、「100引く7」の引き算を繰り返すなど、運動、計算、記憶という、まるで違った脳の2分野を意識して行う動きもある。
 認知症が心配される人は、脳のいろいろな部分で血流が低下し、それが一因で機能が低下することが分かっている。二つの動作を同時に行うと、脳はさらに混乱する。そこで脳は血流量を上げて機能を活性化しようとするのだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「デュアルタスク ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年5月11日)を引用


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