(1)自然界では起こり得ない遺伝子改変を作物などに行う「遺伝子組み換え(GM)」本場の米国で、非GM食品市場の急成長している。
3月12日、印鑰智哉(いんやく・ともや)・オルター・トレード・ジャパン政策室長が、カフェスロー(東京都国分寺市)で、「非GM食品市場の急成長」を主題に講演した。
講演の企画は、「たねと食とひと@フォーラム」。
(2)GMは、ベトナム戦争で枯葉剤を製造したダウ・ケミカルやモンサントなどの化学企業が主導する。除草剤にも枯れない大豆、害虫を殺す毒素を生成する綿などが実用化されている。
(3)GM食品に起因する健康影響は立証されていない。
ところが、近年、米国で、GMと癌など健康影響との関連を示唆する情報が広まっている、と印鑰氏は指摘。20の州で食品にGM表示義務を求める運動が起きている【注】。
(4)こうした中、
ゼネラル・ミルズのシリアル「チェリオス」
ベン&ジェリーズのアイスクリーム
など非GM食品が登場した。
キャンベル・スープ
も非GM表示を自主的に始めるという。
「非GM食品市場はこの5年間で4倍になった」【印鑰氏】
(5)日本では、大手ビール各社が発泡酒などの原料に使う糖類を相次いでGMに転換。
GM作物の承認数が世界最多の日本は、GMの「吹きだまり」になることも予想される。
【注】
「【食】GM鮭をきっかけに盛り上がる米国の表示運動」
「【食】GM食品表示 ~厳格化(アジア)vs.表示妨害(米国)~」
□斉藤円華(ジャーナリスト)「「米国で非GM食品市場が急成長」 印鑰氏が講演」(「週刊金曜日」2016年3月25日号)
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3月12日、印鑰智哉(いんやく・ともや)・オルター・トレード・ジャパン政策室長が、カフェスロー(東京都国分寺市)で、「非GM食品市場の急成長」を主題に講演した。
講演の企画は、「たねと食とひと@フォーラム」。
(2)GMは、ベトナム戦争で枯葉剤を製造したダウ・ケミカルやモンサントなどの化学企業が主導する。除草剤にも枯れない大豆、害虫を殺す毒素を生成する綿などが実用化されている。
(3)GM食品に起因する健康影響は立証されていない。
ところが、近年、米国で、GMと癌など健康影響との関連を示唆する情報が広まっている、と印鑰氏は指摘。20の州で食品にGM表示義務を求める運動が起きている【注】。
(4)こうした中、
ゼネラル・ミルズのシリアル「チェリオス」
ベン&ジェリーズのアイスクリーム
など非GM食品が登場した。
キャンベル・スープ
も非GM表示を自主的に始めるという。
「非GM食品市場はこの5年間で4倍になった」【印鑰氏】
(5)日本では、大手ビール各社が発泡酒などの原料に使う糖類を相次いでGMに転換。
GM作物の承認数が世界最多の日本は、GMの「吹きだまり」になることも予想される。
【注】
「【食】GM鮭をきっかけに盛り上がる米国の表示運動」
「【食】GM食品表示 ~厳格化(アジア)vs.表示妨害(米国)~」
□斉藤円華(ジャーナリスト)「「米国で非GM食品市場が急成長」 印鑰氏が講演」(「週刊金曜日」2016年3月25日号)
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