語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【食】【米国】で非・遺伝子組み換え食品の市場が急成長

2016年04月02日 | 生活
 (1)自然界では起こり得ない遺伝子改変を作物などに行う「遺伝子組み換え(GM)」本場の米国で、非GM食品市場の急成長している。
 3月12日、印鑰智哉(いんやく・ともや)・オルター・トレード・ジャパン政策室長が、カフェスロー(東京都国分寺市)で、「非GM食品市場の急成長」を主題に講演した。
 講演の企画は、「たねと食とひと@フォーラム」。

 (2)GMは、ベトナム戦争で枯葉剤を製造したダウ・ケミカルやモンサントなどの化学企業が主導する。除草剤にも枯れない大豆、害虫を殺す毒素を生成する綿などが実用化されている。

 (3)GM食品に起因する健康影響は立証されていない。
 ところが、近年、米国で、GMと癌など健康影響との関連を示唆する情報が広まっている、と印鑰氏は指摘。20の州で食品にGM表示義務を求める運動が起きている【注】。

 (4)こうした中、
   ゼネラル・ミルズのシリアル「チェリオス」
   ベン&ジェリーズのアイスクリーム
など非GM食品が登場した。
   キャンベル・スープ
も非GM表示を自主的に始めるという。
 「非GM食品市場はこの5年間で4倍になった」【印鑰氏】

 (5)日本では、大手ビール各社が発泡酒などの原料に使う糖類を相次いでGMに転換。
 GM作物の承認数が世界最多の日本は、GMの「吹きだまり」になることも予想される。  

 【注】
【食】GM鮭をきっかけに盛り上がる米国の表示運動
【食】GM食品表示 ~厳格化(アジア)vs.表示妨害(米国)~

□斉藤円華(ジャーナリスト)「「米国で非GM食品市場が急成長」 印鑰氏が講演」(「週刊金曜日」2016年3月25日号)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする