よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

大阪から嵐山嵯峨野へ

2010年12月05日 | 講演放浪記
金曜の遅くに大阪へ。

土曜日の午前中、日本助産師会でお話させていただいた後、東北大学の佐藤喜根子先生、神奈川県立保健福祉大学の村上明美先生、ウパウパハウスの岡本登美子先生とお弁当を頂きながらしばし歓談。

伊達藩の時代から「山の神講」という相互扶助の共同体が300講ほど存続していて、その中には「若妻会」があり、出産後のケアや神社仏閣への参拝を相互扶助しながら行っているそうです。

特別な日があって、その日は旦那連中が食事を作り、子供を産んだ母親たちをもてなすそうです。

ほほえましい風習です。

ちなみに、山の神講以外にも、田の神講、水待神講、日待講や月待講など、自然信仰( 精霊信仰 )に基ずくものも日本全国にあります。また、氏神、産土や鎮守という、神道の系譜で祭祀集団もあります。神仏が習合している講も多数あります。無尽講は主として経済的目的の講です。

近年は活動がやや下降しているそうですが、市場原理によらない共同体的な相互扶助、信頼関係の絆が仙台周辺の地域にはあるそうです。Social capitalですね。

そういう地域にターゲットを絞って出生率、自殺率の変化を経年的に調べてみようか!?という話に花が咲きました。

                ***

いい天気。

当初の予定を変更して、在来線で京都へ。

そして山陰本線に乗り継いで嵐山嵯峨野へ。



大覚寺の北をかすめながら

小径は嵯峨野へ。



鬱蒼としながらも、

凛としたたたずまいの嵯峨野独特の竹林。



大河内傳次郎が映画で稼いだ資金の大半を費やして造営した大河内山荘。

移ろいやすい映像での自己表現ではなく、未来の果てまで残る山荘、庭園づくりに傳次郎の表現欲求は収斂していった。

いつ来てもこの庭はいい。

傳次郎のcreativityが庭園に表出され、forwardabilityに転写され横溢し、おとづれる人の五感を奥深いところで刺激してやまないのだ。

お抹茶をいただいてからお庭を歩く。

実はお抹茶には集中力や感受性を高める、ある種の向精神性的なサービス効果がある。庭を歩く前に抹茶をいただくというのは、forwardabilityを受け入れて庭園となにかを共創してゆくInitiationみなたいなものか。

飲んで歩くのは、夜の街だけの話ではない。抹茶を飲んで=いただいて庭園を歩く、というのは日本ならではのspiritualな文化。



裏を見せ

表を見せて

散るもみじ。



仁和寺の塔や、遠く比叡山の山並み。



夕暮れ時の渡月橋。

和歌のうら

芦辺の田鶴の鳴声に

夜わたる月の

影そさひしき

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