よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

国際標準化、技術インテリジェンス、時局放談

2010年12月14日 | 講演放浪記
今日は藤沢にある(株)山武の技術開発本部によばれて講演。「技術インテリジェンスの動向:~日本では議論されないIT産業の競争の裏側」をお話させていただきました。

このところ、ヘルスケア系の講演が続いていたこともあり、技術経営系のテーマなので、講演させていただく立場としても新鮮です。

今年の夏あたりに日本規格協会でお話させていただいたおり、聴衆のおひとりが山武の技術開発本部の方で、是非ということで招待いただきました。

上場企業の記述開発本部レベルであっても技術インテリジェンス・リテラシーは限定的です。日本国家のMOT(技術経営)を再構築し、対米、対中国・亜細亜太平洋地域のビジネスを戦略的に有利に展開するためには、技術インテリジェンスの素養は必須です。

国際標準の現場はまさに、技術インテリジェンスの火花が散っている場です。ここをいかに押さえるのか、そこにいかにうまくポジションできるのかによって中長期的な企業群の位置づけは根本的に変わってきます。国家は市場に対して不介入などという自由主義的な言説はこの分野ではナンセンスです。むしろ、新しい産官学連携、そしてindustrial policyが要請されているのが国際標準化の領域です。

さて会場を一瞥すると、なんと大学の先輩のA川さんが鎮座しています。A川さんは自由奔放で無軌道な放浪系の自分とは異なり、秀才の誉れ高く、若くして既に山武の要職に就き、以来ご活躍です。

講演といっても、大学の講義とは異なり「時局放談」という趣旨だったので、インテリジェンスに端を発して、一党独裁国家中国の状況など尖閣事件の背後関係などまで話題は及びます。

講演が終わってからA川先輩と藤沢駅近くの飲み屋で一杯やりながら、近況やら昔話やらで話に花が咲きました。持つべきは面倒見がよく、腹を割って話せる先輩ということでしょうか。

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