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<ヒョウタン沼から仰ぐ雄阿寒岳>
楽しくも色々な出会いに満ちた鶴居での滞在も終わり、カヌーから自転車へとモードが切り替わる。
みなさんと簡単に挨拶をしてから、おもむろに鶴居丹頂サンクチュアリ脇の地道を走り始める。
自転車の旅は、Expedition on my own risk(自己リスクによる探検)である以上、ここからはなにがあっても自己責任の世界。
旅の終わりには、札幌市立大学での講義があるので、札幌にまで辿りつくことがこの旅の唯一にして明快な目標となる。
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<釧路湿原と自転車>
今回の装備は、ここ数年、北海道定番となっているアルプス・パスハンターベースの機動的テント泊仕様。
1週間くらいのキャンピング・ツーリングにパスハンターを使うのは「邪道」なのかもしれないが、パスハンターは、ホイールベースが長く直進安定性が強い設計。アスプスの萩原さんと相談して、僕流の走りの目的をよく理解してもらい、特注でリアにダボを設えてもらいダブルバテットのパイプも太めにしてもらったのは10年前。
パスハンターはリアの泥除けとシートチューブの間にインフレーターを納めているため、前三角にはボトル・ゲージ2つの取り付けることができる。
フロントバックに、オーストリッチの特大パニアバック。74Lという大容量はサイドバック4個よりも遥かに使い勝手がいい。テント、寝袋、エアマット、North Faceゴア・マウンテン・パーカー、各種衣類、ガソリン・ストーブ(Optimus 123)などが一式余裕で搭載できる。自転車からディスパッチした時も、肩に乗せて運べるのもいい。
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恋間海岸の道の駅にて。なんともロマンチックな名前。
白糠の恋の間に間にひとやすみ。
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道の傍らには、こんな綺麗な花々が。
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海岸線を左に眺めながら、右には大小の湿原、丘陵が続く。
緩いアップダウンが続く。
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今日はこの直別という小さな町で寝ることにする。ところがこの町には、適当なキャンプサイトがない。
直別の駅はけっこう新しくいい感じ。ここで寝ることも一瞬頭をよぎったが、学生でもあるまいし、『ミッキー』というライダーハウスへ。
ネット情報では素泊まり1000円となっていたが、なんと1800円に値上がりしていた。
こりゃ、高いわっ。
ミッキーのおばさんから「あんた、トホダーでしょ?」と言われる。
こんなおばあちゃんでも「トホダー」(ライダー:バイク乗り、チャリダー:自転車乗り、トホダー:歩きの人)という特殊用語を使うことに新鮮な驚きを感じる。
ライダーハウスという特殊業界にこのおばあちゃんがいるからか?
それにしても、僕は「歩き」や「トホダー」ではない。いやはや。
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今日の走行距離75.71km(eメーター)
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