よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

約束の旅

2009年11月22日 | 自転車/アウトドア
30年前に、インドとネパールを自転車で駆け抜けた大学時代の3人の仲間が久しぶりに集まって呑んだ。大いに盛り上がる。持つべきものは自転車の友。

カトマンズで確信した、次はアメリカに行くと。そしてそうなった。3人それぞれビジョンを共有しニューデリーからカトマンズまで走りぬけ、旅の終わりにはそれぞれのつぎなるビジョンを持つに至ったのだ。

卒業後、3人はまったく別の方向へ走りだした。今、H君は自転車を製造販売する大手メーカーのエグゼキュティブとして活躍中。E君は日本学術振興会で学術振興のプロとなり、米国科学技術政策のアナリストでもあり、現在は東工大でマネジメント担当教授という要職にある。

このメンバーの一人であることを密やかに誇りに思う。


          ***

同じ釜の飯を食い、同じ道を走った

風の日

灼熱の日

嵐の日

自転車で参入した圧倒的異文化

時々刻々、リアリティの境界がとけるような

自転車から眺める風景には豊穣な意味に満ちて

その、たゆたゆしい意味のなかを

3人で走って

苦しみ

もがき

泣き

笑い

語り合った

自転車の旅は、変成意識のフロー

そう、それが自転車で走る意味

走る意味のすぐそばに

「生きる意味」があるのさ

3人で辿り着いたカトマンズ

その後、3人が駆け抜けた道は分かれた

それをキャリアパスというのなら

それ以後の3人それぞれの道程には

いろんな峠が立ちはだかり

でも、それぞれが

幾多の峠を乗り越えて

世をシノぎ

今日まで生きてきたのだ

だから俺たちは祝福するのだ

俺たちが共有した時間を

駆け抜けた道を

身体を晒した風を

登りきった幾多の峠を

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