散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新春小樽(3)

2020年01月11日 21時29分41秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽に来たら、もちろんこちらで締めて帰ることにする。いつものバー「A」へ行くと、先客は無し。カウンター席の真ん中辺りに座らせてもらう。1杯目はバックバーにあり、色が気になったグレンリベット12年。箱に「ダブルオーク」とあったので、スタンダード以外の種類かと思ったが、去年の末にボトルデザインを変更したようである。



いや、ちょっと騙されていたせいかも知れないが、ソーダで割ってもしっかりしたウイスキーの味がする。グレンリベットはやっぱり美味いね。なかなか気にいったので、2杯目はそのままグレンリベット12年を使ったマンハッタンにしてもらう。ベルモットも控えめにして、ウイスキーらしい味わいだ。



3杯目は今年のテーマ、コアントローを使ったXYZを飲む。さすがにスタンダード、隙の無い完成された味わいだ。



この後、リンゴを頂いて、バス時間調整でもう一杯グレンリベットソーダ割りを飲んだ。



少し早めにやって来たママにも新年のあいさつをして、バス停へ。



バスではちょっとウトウトしてしまったが、高速を降りる辺りで自然に目が覚め、焦ることなく予定の停留所で降りることができた。結構飲みすぎたので、早く帰って寝よう。

新春小樽(2)

2020年01月11日 18時35分11秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽の1軒目はいつも同じみ、郷土料理の「O」へ。ここは地元の人が多く来る店なので、新年会などで混雑しているのではないかと思ったが、幸いにして席に座ることができた。但し、最終的にはほぼ満員の混雑になった。地元の人の新年初飲みという感じが多く、小樽の人びとの距離感の近さがうかがえる。札幌だと街が広いせいか、休みの日に寄り合いで新年会をやるって感覚が少ないと思うなあ。

まずは燗酒と刺身でスタート。刺身は赤貝、白身(平目か?)、カンパチ?、帆立、ホッキ、イカ、ゲソ、マグロ、海老という品ぞろえ。赤貝の味が非常にすっきりしていてよかった。海老は頭を取ろうとすると、胴体に頭の身も形を保ったままくっついてくる新鮮さであった。



続いてミックス酢の物。多少、刺身と同じものも入っているが、タコ(酢味噌かけ)、カニ(黄身酢かけ)と変化もあって美味い。



本日のおすすめからサロマ産牡蠣を使った牡蠣フライ。牡蠣を食べているのだろうかと思うくらい、スッキリした癖のない味。醤油、ソース、タルタルの3種味付で食べる。飲み物は店の名前が入ったラベルをつけた千歳鶴生酒。怖いくらいにスッと飲める日本酒だ。





最後は銀ダラかま焼き。味付けが全体にしっとりまわっており、焼いて程よくなった脂が美味しい。



冒頭に書いたように2階では宴会が、カウンター席でも近所のご老人が集まって慌ただしくなってきた。この辺で勘定をしてもらうことにしよう。締めの巻物を食べたかった気もするが、今日はここまでで腹がいっぱいだ。


新春小樽(1)

2020年01月11日 17時00分45秒 | ART
小樽に到着。小樽駅では「GLASS ART GALLARY」が開催されている。



木村直樹「こおりゆきだるま」。



新渡戸悠介「ゆきだるもんすたー」。



川田由香里「まちがいさがし」。ひとつだけ違う雪だるまがいるそうだ。



廣川雅恵「雪だるまのチェス」。



■産業会館「文化庁メディア芸術祭小樽展」。昔はこの建物に産業会館という掲示があったような気がするんだけどなあ。



1階から建物に入ると、展覧会をやっているという掲示の類はまったく見当たらない。小樽の名産などが展示されているが、ここに人は集まるのだろうか?(ちょっと広いスペースで麻雀教室か大会のようなものをやっており、そこは満員だった)。



どうやら会場は2階らしいのだが、階段にも案内などは何もない。



趣のある照明を見ながら階段を昇る。



どうやら歩道橋直結の2階入口には、会場案内があるようだ。



近森基「KAGE-table」:テーブルにある影は実は映像で、左下のトゲの影がちょっと歪んでいるのが分かると思う。



近森基「In The Woods」:影絵で作った森の風景。自分もこの影絵に参加すると、センサーが人を検知して、木の枝や動物などを登場させるインタラクティブ作品。キリギリスか?



猪がこっちにやって来た。



映像作品が多いので、その手のものを苦手とする私は程々で会場を出た。もう少しちゃんと展覧会をやっていることを分かるようにしてほしいものである。あまつさえ、1階の入口には4月から2階ホールの貸し出しが休止になるという張り紙さえあるではないか。



商店街を通り、次の会場へ。途中の喫茶店には「モヤモヤさまあ~ず2」の番組に登場したという張り紙があった。そういえば札幌・小樽訪問の回を録画してまだ見ていない。



■三番庫会場「文化庁メディア芸術祭小樽展」。いわゆる運河プラザである。
チームラボ「百年海図巻アニメーションのジオラマ」。海の一日と満ち引きを表現した作品。

まさしく琳派である。



画面右手から岩が現れる。



やがて潮が満ち、暗くなってきた。



朝焼けの光だろうか。



児玉幸子「モルフォタワー」:磁力を帯びた流体が形作る造形にはかなり引き込まれる。おそらく塔の形をした部分に小さな穴があり、そこから磁性流体(液状)が押し出され、磁力と重力、粘性でいろいろな形をとるのだと思う。



次の作品は作品名・作家名の記録を漏らしてしまった。回転するリングに光を当てると人物像が浮き上がる仕組みだ。



これは作品ではなく、運河プラザのワイングラスタワー。



■市立小樽美術館「小樽・芸術家の現在シリーズ 風土」。
Kit-A「Phoenix~不死鳥」:ガラスケース内のインスタレーション展示。未来文明の生命体が滅び去った文明(我々の事)の遺物を発見したという設定で、融けたロードコーンが展示されている。展示解説も未来の言葉ということで読めないのだが、ロードコーンには原子力マークがついており、おそらく、原子力発電所の暴走でロードコーンが融けたということのようだ。未来文明の主たちはどうやらこれを「神殿跡」だと勘違いをしているようで、これから発掘調査をするべきだといったことが記載されている。

阿部典英「ユキミザケ・サカサツララ」:木の枝の上に帽子のような雪が乗っているものと、地面から生える透明の棒(サカサツララ)が展示されている。初回発表は1983年の北海道立近代美術館「北方のイメージ-北海道の美術'83」とのことだが、北海道の風土を的確に表現した作品だ。
渡辺行夫「Power of Plant I」:オオイタドリを使って作った作品。人が頭に壁をつけて前のめりになっているような造形が面白い。



美術館3階の一原有徳記念ホール前には渡辺行夫「鼎立する形態・小」が展示されていた。



■市立小樽文学館「没後20年 井尻正二展」。いったい誰なのと思って展示を見てみたが、小樽市出身の古生物学者、地理学者だそうだ。彼の全著作物(論文以外)が展示されるなど、充実した展示だった。



この後、喫茶コーナーで烏龍茶を頂いて休憩してから夜の街に繰り出す。

20200111ギャラリー巡り

2020年01月11日 14時59分46秒 | ART
本日は大通→富士フイルム→三越→スカイホール→さいとう→道新→SCARTS→大丸→小樽に向かい、小樽駅→小樽市産業会館→三番庫→小樽美術館→小樽文学館の13か所。

■大通美術館「楢原武正展」。ド迫力の展示が新年一発目の楽しみである。美術館の右奥の壁には黒く塗った木などを立てかけた展示。正面奥の壁には黒い段ボールなどの隙間から赤い下地が見える。印象としては炭鉱住宅を思わせるような感じか。私が子供の頃はまだ、外側が単なる板張りの家も結構あったことを思い出す。

会場にいた楢原さんに「毎年、新年楽しみにうかがっています」とご挨拶して、美術館を出た。大通の雪祭り会場は雪像作成が始まっている。今年は雪が少ないので、運んでくるのに手間がかかるだろう。



札幌市の中心部の通りには雪もほとんどなく、日が差すと春のようにすら感じられる。



■スカイホール「第25回みなもの会新春展 CO-OP中央文化教室日本画40周年 みなもの会帯広25周年」。
岡崎岩雄「夷酋列像イコトイ」:エレベータ前に展示されていた作品。かなり上手い。



■SCARTS「乙女電芸部と札幌の冬を考えよう!展」。
「雪量カウンター」:積極的に雪かきをしたくなるようにスコップにカウンターを取り付け、ポイント化を考えたもの。さらにGPSで雪かきする区画を判別し、場所によって(ご老人の住む家の前など)、ポイントが加重されるというアイディアである。きっとこのスコップだけを振ってポイントをかせぐヤツがいるので、雪がのっていることを判断するための重量センサーか何かが必要になってくるだろう。



これまで気が付いていなかったのだが、市民プラザの一角に「「旧王子サーモン館」のレンガ」というのが展示されていた。



■大丸画廊「大丸絵画市」。
一原有徳「無題」:そこそこ大きなモノタイプが33万円で販売されていた。ちょっと欲しい。

この後、いしかりライナーで小樽へと向かう。手稲までは結構な混雑。海が見えてくると、観光客らしい人が写真を撮って盛り上がっていた。小樽については別項で。

あのとんかつをもう一度

2020年01月11日 11時40分41秒 | 食べ歩き
昨年の11月末に行ったとんかつ屋さん。いくつかの課題を感じたので、その2号店を訪問して、感触を確認することにした。店内に入ると、少人数の客用にロングカウンターがある。2階にはテーブル席があるらしい。ここは1号店のメニューに加えてカツカレーがあるのが特徴で、私の隣席の人は、両方カツカレーを食べていた。カレーはかなりいい香りがするね。

私もかなりのカレー好きなのだが、今回は前回との比較のために上ロースかつ定食を注文することにした。かつの厚みがあるので、そこそこ時間がかかったが、イライラするほどではなく定食が到着。ご飯と味噌汁、卓上に自由に取ることができるつぼ漬けが置いてある。



まずはこの店お勧めの塩で食べることにしよう。続いて醤油をかけて食べる。前回300gのかつが多すぎたので、今回は200gの上ロースにしたのだが、一番端はともかく、肉汁の多さはそんなに変わりがないと思う。量が少なくなると揚がり具合が心配だったのだが、それは杞憂だった。

その後は塩(全部で3種類)、ソース、辛子などを適宜使い美味しく食べることができた。

もう一つの問題、店の雰囲気だが、私の感覚ではこちらのスタッフの方が好感が持てるね。但しちょっと気になったのが、座席であった。私はL字カウンターの角席になったのだが、その90度横にいる人が少々近い。他人とこの距離感というのはちょっとなあと思ってしまった(向こうも思っていただろう)。

やっぱり素材にコストをかけているので、その辺は割り切って下さいねということか。この角席を使わなければ、そんなに狭くない普通のカウンター席だと思うんだけどなあ。