散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

雪あかりの小樽(4)

2010年02月13日 20時51分02秒 | 飲み歩き・北海道内
焼鳥を食べた後は、いつものバー「A」だ。まずはジンフィズから。そして今日ぜひマスターにお願いしたかったのが、店にあるジュークボックスで、持ち込んだEPレコードをかけてもらうことだ。

マスターから快くOKが出て、かけさせて頂けたのが、これだ。



30年前に買ったレコードを良く持っているよなあ。我々の世代にとっては、何といってもレコードは宝物という感覚が強い。以前、「エコ」と称して、レコードを花瓶敷き等に再利用している展示があったが、ああいうのは許せないよなあ(感覚的に)。

カクテルの2杯目はマッカラン12年を使ったマンハッタン。マスターに「味の分かる方に飲んで頂けると嬉しいです」と御世辞を言われるが、このカクテルが600円で出されているのは驚異的な安価だ。

3杯目もマッカラン12+ドライベルモット+レモン+オレンジキュラソーのカクテル。やや甘味があるが、マッカランの味が全体を支配している。

4杯目はブランデーに切り替え、シャンゼリゼ。最後にマティーニで、もうこれ以上飲めません状態になった。といいつつ、隣席の客が持ってきた沖縄のラム酒をちょっと味見させてもらったりする。



ついでにジュークボックスでは「飛んでイスタンブール」「メリージェーン」等を選曲したりして、堪能。小樽駅前からバスで帰宅する。帰り道の記憶は怪しい。

雪あかりの小樽(3)

2010年02月13日 18時00分13秒 | 食べ歩き
小樽の通りにはロウソクや灯篭に火がともされているのだが、盛大に燃えさかっているのを発見。これは灯篭の木枠に火がついてしまったもの(事故)のようだ。



1軒目は初めての来店となる、焼鳥「K」へ。何が名物か分らないが、ビール小ともつ、かしわを注文。まずはもつ。写真の見た目ほど黒こげというわけではない。



続いて、かしわ。実はネギが美味しい。



うーむ、あまりピンとこないなあ。周りの客(いつの間にか7人もいる)の注文傾向から、次はガツをタレ味でたのんでみよう。



成程、これは独特のタレだ。続いてつくね(写真が激しくボケた)。つくねは軟骨入りで、コリコリした歯触り。かなり美味しい。小樽で食べる刺身は、どの店でも札幌より新鮮な感じがするのだが、焼鳥については札幌に軍配を上げたい気がする。

しかし、どうやらこの店、タレ味が真髄であることと、小樽に根付いた味という意味では、私の評価とは違う評価があって当然だろう。4人組の家族が来ていたのだが、注文のほとんどがタレ味であり、ご飯も頼んで焼肉的な食べ方をしていた。一般に焼鳥屋さんでご飯を注文することは少ないと思う。これはこれで、ありなのだろう。

雪あかりの小樽(2)

2010年02月13日 16時22分33秒 | ART
昼食後、いつもの古本屋さんに立ち寄ってから、美術館・文学館方面へ。



金融資料館に立ち寄ってから(しまった! 何もやっていないと思ったら、アートプロジェクトは旧三井銀行か!)、市立小樽美術館へ。常設展は「個人所蔵者寄託作品による「中村善策風景画展」」。他に客はいない。

2階では「写真と絵画による小樽今昔物語」。まずは絵画コーナーから見ていこう。
宮川魏「みち潮」:微妙な色合いとタッチで海を表現した作品。
伊藤正「岩山(小樽赤岩)」:ダイナミックな黒の曲線で岩場の感じを出している。
白江正夫「稲穂1丁目」:強い黒の線でスクエアな表現。稲穂湯が描かれている。
佐藤善勇「冬の街」:足元ぐじゃぐじゃな北海道の冬。

途中から写真コーナーに変わるが、割と小樽のイメージそのままのようなものが多かった。もう一捻り欲しい気がする。市民ギャラリー「第93回白潮会展」を見てから、小樽文学館へ。

小樽文学館の1つ目の展示は「写真展 手宮線のある風景」。考えてみると、あの線路を電車が走っていた上に、文学館の横に駅があったんだものなあ。

もう一つの展示は「小林豊絵本原画展」。絵本なんてなあと思っていたが、これがなかなか感動的な作品である。小さな兄弟が戦争のため疎開する物語は、悲しくも、けなげに頑張る2人に少し感動である。また、マンガコーナーにあった「YAWARA」を久しぶりに読んだら、こっちも感動的だった。



コーヒーを飲んだりゆるゆるしながら、16時半ころ夜の街へ。

雪あかりの小樽(1)

2010年02月13日 13時11分59秒 | 食べ歩き
去年の11月以来、久々の小樽である。ちなみに「雪あかりの路」には何の興味もない。まずは昼食だ。実は行ってみたい店があったのだが、大混雑で断念。何度か訪れたことのある中華食堂「K」へ。



もっともオーソドックスな醤油ラーメンを注文。通常でも野菜多めで、豚バラと合わせて、甘みが良く出ている。麺は柔らかめだが、そこは追及するまい。


20100213最近読んだ本

2010年02月13日 11時26分13秒 | 読書
■「有機戦士バイオム」梶尾真治
特に短い作品が多く、ショートショート集と言えるかな。最近のSF界で短篇、ショートショートを主に書いている人はいるのだろうか。草上仁は活動しているのだろうか(再読)。

■「恐竜ラウレンティスの幻視」梶尾真治
知能を獲得した恐竜が1億年の歴史に見るものは何か? 壮大なアイディアをコンパクトに収めた名作である(再読)。

■「未踏惑星キーラーゴ」梶尾真治
惑星の鑑定ミスのため、植民惑星が破壊され1億2千万人の移民が死んでしまう。鑑定をした主人公は失意と共に一人、未開発の惑星にたどり着くが…(再読)。

■「楽園 上下」宮部みゆき
交通事故で死んだ少年は、過去の事件を透視したかのような画を残していた。その事件に深く関わっていた主人公は、少年が実際に透視能力があるのかどうか背景を探る。登場人物が完全な悪とも善とも言いきれない、難しい話(実際の世界はこうなのだろうが)である。

以下、図書館の2冊。
■「スーパーマンからバットマンまで科学すると」ロイス・グレッシュ、ロバート・ワインバーグ
やはりどこの国でも同じようなアイディアの本は生まれるものだ。内容に関しては、日本の方がはるかに深い(というか細かい)。

■「お江戸でござる」杉浦日向子、深笛義也
意外と住みやすそうな江戸中期以降。貸本屋に浮世絵、居酒屋もあるしなあ。