箕面里山のブログ part2

 里山歩きと山野草のことなど_猪名川町大日山よりみる北西の山やま

恐竜時代から生きる化石植物の銀杏

2022年02月20日 | 公園寺社の樹木・街路樹
街路樹・公園樹で多いのは、1番イチョウ、2番サクラ、3番ケヤキです。
(地域、年度で異なる) (2013.02.15記)
銀杏といえば、銀杏並木の黄葉、茶椀蒸しのギンナン、御堂筋のギンナン拾いの
イメージしかありませんでした。
しかしもう少し細かく見たり植物図鑑を眺めていると、謎の植物の様子が少し
垣間見えてきました。調べるほどに謎が深まる生きた化石植物です。
 

樹名板、原始的で環境に強い樹木ですが、日本に自生木はありません。
銀杏科銀杏属の1科1属1種で、仲間はなく恐竜時代から続く生きた化石
植物だそうです。

樹皮は灰色の厚いコルク質で縦に裂け目が入った、裸子植物の落葉高木です。
雄の木と雌の木があり雄木が圧倒的に多いようで、樹高は 10~25m、最大
 40m、樹齢は最大で 800~1000年だそうです。

冬芽(2013.01.22) 

葉の芽吹き(2012.04.13) 

雄花が垂れた房状花序(2012.04.21)、雌花は小さく見つけにくいようです。
雌花の中を精子が泳いで卵子にたどり着くという非常に神秘的な生態です。 
受精の仕組みについては、NHKの「ミクロワールド」が公開されています。

新しい葉をびっしり付けていました。
葉の形ですが、葉脈をよく見ると主脈・側脈がなく、二又に分枝して広がった、
おなじみの姿です。原始的な形態とのことです。  

青いギンナン(2012.08.23) 

ギンナンはペアーですが、なぜ2個なのか調べたのですが分かりません。
樹の雄雌を見分ける方法は諸説あるようですが、定かではないようです。
①ギンナンの面数 2面:雄、 3面:雌
②葉に裂け目あり:雄、 なし:雌
③樹形傾向縦に向く:雄、 横に向く:雌
確実な方法はなく、10数年後の花を見るしかないそうです。

箕面市西小路、光明寺の乳銀杏(ちちいちょう)
垂れ下がった乳柱は、老木ではちょくちょく見かけます。
乳柱には澱粉質が多く含まれるそうですが、なぜ生成するかは不明とのこと。
よく「気根」という記事を見かけますが、落羽松にいう地面から立ち上がる
気根(呼吸根)ではありません 。

同上光明寺のイチョウの説明板



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