14日午前7時半ごろ、東京都、千葉、神奈川の一部で大規模な停電が発生した。
計140万戸が停電し、鉄道がストップ、信号機が点灯せず、エレベーター内閉じこめなど
大混乱だった。停電は約3時間後に復旧した。原因は旧江戸川にかかる基幹送電線を
クレーン船が傷つけたためである。
99年にも、狭山市の入間川河川敷に、航空自衛隊のジェット機が墜落し、送電線を切
断した。このときも、東京都・埼玉の計約80万戸が停電し、復旧に3時間余かかった。
今回は、予備の送電線も同じ鉄塔を通していたので同時に故障になった。何故、復旧
に3時間もかかるのか? どこで安全装置が働いたのかを自動的に検知し、別の場所の
予備ルートに自動切替えすることくらいはできそうに思うのだが。
東京を3時間混乱させるのには、どの鉄塔を破壊すれば良いのかわかってしまったのは
怖い。おそらく、別の発電所からの基幹送電線も同時に止めれば、復旧に何日もかかる
のではないだろうか。
北朝鮮の基地を先制攻撃するかどうか、など議論する以前に、東京の脆弱性を総点検し
て、二重構成、早期復旧策を立ててもらいたい。