hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

吉祥寺伊勢丹閉店

2010年03月16日 | 日記

3月14日、吉祥寺の伊勢丹が閉店した。だいぶ前から連日閉店セール中だったが、今日こそ最後だ。近くへ行ったので1階を通り抜けようと思っただけなのだが、すごい人ごみの中、連れはスイスイと2階へ上がっていく。あわててついていくと、2階も大売出しで大混雑だ。ただ、どこにでもある普通の大売出しと違うのは、ぎゅうぎゅう詰めのお客に負けないくらいの店員さんがいることだ。

スーパーなどでは商品について聞こうとしても、店員さんが見つからないことが多い。これにくらべ、デパートはお客さんより店員さんが多いくらいだ。ブランド毎に売場が細かく分かれていて、ブランドからの派遣店員は、自分の島にお客の望むものがなくても、すぐとなりの島の他のブランド商品を勧めることはけしてしない。結局、お客は店員の人件費をたっぷりのせた高額商品を買うことになる。

かってデパートは、外商部に担当者がいて、行くと望みのいくつかの売場を案内してくれるようなお大尽のお客が年間数億円も買い物していたと聞いた。今や、メーカやブランドからの派遣店員だらけのデパートは自壊への道を走っていると思う。

近鉄、その後に入った三越もすぐ撤退し、今はヨドバシカメラとユニクロになっている。これで伊勢丹が撤退したら、吉祥寺に残るデパートは東急と駅南側のちいさな丸井だけだ。サンロードの三浦屋も撤退し、住みたい街と言われても、地元の人の危機感は強い。
伊勢丹の土地の賃借権と建物は武蔵野市の所有のようで、跡利用はどうなるかと思っていたが、どうやらファッションなどの複合店になるようだ。南北通路をすっきりさせるために、駅ビルが立て直し中で、ロンロンも名前は変っても再び出店し、ユザワヤもここを基幹店にするようなので、一息つくと思いたい。

井の頭公園、量販店、駅前のハーモニカ横丁、仲道・大正・昭和通りの小さな趣味の店と遊びにくる若い人には面白い街でも、その周りに広がる高齢者度の高い住宅群の人々にはけして暮らしやすくない。異なる世代、訪れる人と住む人がほどよく共存する街が吉祥寺ではなかったのか。やり手の女性市長のいる三鷹市に比べ、武蔵野市にダイナミズムは感じられない。早稲田の都市計画出身で元都市計画コンサルタントの武蔵野市長には、街づくりのビジョンを語るなどもっと頑張って欲しい。




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