hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

南仏(8)

2014年05月01日 | 海外

コート・ダジュールからプロヴァンスを経て、今回は、アルルに近いサン・レミ・ド・プロヴァンスへ。

ドーデの短編小説集『風車小屋だより』に出てくる?)ドーデの風車小屋



この小説の中にでてくる「アルルの女」がもとになってあの戯曲ができたという。

遠くに、現代の風車、風力発電機が見える。



アルビーユの山の麓のローマの遺跡に寄った。
ひとつは霊廟。



もう一つは紀元前49年のマルセイユ降伏を記念する凱旋門。



レリーフなどもくっきりとして、保存状態が良い。




ゴッホが心を病んで入院していたサン・ポール・ド・モーゾール修道院。



修道院への道の途中にオリーブ畑があり、



例によって、ここで(?)ゴッホが描いた模写がかかげられていた。



ゴッホの病室(再現)は、



窓には鉄格子。



100年前の精神病院はもっともっと厳しいもので、ここは当時としては精神病の先端的治療を行っていたという。
でも、こんな環境で、ゴッホは1年間で150点以上の絵画を描いたのだ。聞くも涙だが、150点も描いたなら1点くらいなんとかもらえなかっただろうか。

当時使っていた風呂。



禁欲生活で知られるセナンク修道院。
ここは、写真手前のラベンダー畑でも有名だ。



現在も祈りと労働だけの生活をおくる修道僧がいる。スターウォーズのジュダイのようなマントを翻した修道僧を見かけた。

教会も飾りはいっさいなく、清楚ですがすがしい。



食堂には窯があるが、このほかに暖房はもう一か所だけという。



しかし、回廊は美しい。



運営事項はすべて会議で民主的に決められた。



しかし、ここも、100年ほど(?)で、院長は別の場所で暮らすようになり、堕落が始まった。
もともと良家の次男坊で充分な教育を受けた僧と、貧しい家出身の高度な教育を受けていない僧など、階級はあり、ラベンダー畑で働くのは修道院で雇われた周辺の農民だったという。




次回は、フランスの美しい村で鷲巣村のゴルド、カミユの愛した美しい村ルールマラン。
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