hiyamizu's blog

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「地球の歩き方」編集部『御朱印でめぐる関東の百寺』を読む

2020年06月12日 | 読書2

 

図書館閉館が長く続き、ようやく既予約本の受取だけ可能になった。

さっそく駆け付けると、窓口以降は進入禁止で、新たの予約もできなければ、書庫にも入れない。傍らにテーマだけ書いてあって具体的な題名がわからない数冊の本を入れた袋が置いてあった。まるで福袋だが、貸し出しできるようだった。私の興味を引きそうなテーマの袋はなかったのだが、本への飢えが「お寺を巡ろう(?)」とかいう袋を取り上げさせた。その中にあった3冊の本の内の一つがこの本なのだ。

 

「地球の歩き方」編集部著『御朱印でめぐる関東の百寺 坂東三十三観音と古寺』(2017年11月22日ダイヤモンド・ビッグ社発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

御朱印をご存じですか? 寺院の参拝や納経の証として、その場で書いて頂ける御朱印は、単なる記念スタンプではありません。そこには深い世界が広がっているのです。御朱印は読み解けばお寺のことがよくわかります。書いた人の参拝者への思いも込められています。そこで御朱印の基礎知識や正しい頂き方を詳しく紹介。さらにはさまざまな仏像の解説や坂東三十三観音霊場めぐりや著名人インタビューなどの情報まで、徹底取材でぎっしり詰めこみました。すでに行ったことのある寺院でも、これを読めばまた新たな発見があるはず。まさに目からウロコ! の関東の寺院めぐりが楽しめるというわけです。

 

多くの1ページがお寺の写真、御朱印の写真、アクセス地図で埋まるお寺と御朱印の案内書。

 

日本ではじめて御朱印をテーマにした『地球の歩き方御朱印シリーズ』は、鎌倉、京都、奈良、東京、高野山、秩父などの古寺を中心とした「エリアシリーズ」、全国の変わった御朱印だけを集めた「凄いシリーズ」、全国版、関東版、関西版、コミックエッセイ版の「神社シリーズ」が発行済。シリーズ11がこの「関東百寺の御朱印本」だ。

 

目次   
●巻頭インタビュー~私の御朱印の歩き方 モデルはなさん
●御朱印とは/さまざまな仏様/仏像の種類/御朱印の基礎知識/御朱印コレクション①/
●関東の凄い! 御朱印を頂こう!:宝徳寺、総持寺ほか
●御朱印でめぐる坂東三十三観音
●御朱印でめぐる関東の名刹:一都六県の古寺を中心に紹介

 

御朱印の読み方(P11)

右上の墨蹟と朱印は、奉拝と俗称。 真中の朱印は、本尊を梵字で表した印など。字体は篆書が多い。

中央には大きく本尊名など。 左下には寺院の御朱印。

 

坂東三十三観音の一番札所は鎌倉最古の寺・杉本寺で、発願印が頂けるのはここだけ。

鎌倉エリアには、2番岩殿寺(がんでんじ)、3番安養寺、4番長谷寺と続く。東京都には13番浅草の浅草寺が唯一つ。

 

中禅寺は、日光開山の勝道上人が782年に(中禅寺)湖を発見し、湖畔に祀った神宮寺が起源。

 

大谷寺(おおやじ)は、背後に聳える御止山の大谷石の岩肌をくりぬいた中にお堂が収まっている。その中の本尊は高さ4mの岸壁に掘られた千手観音。アフガニスタン出身の鑑真和上の弟子が彫ったと考えられていて、バーミヤンの石仏と似ているところがあるという。宇都宮駅からバス30分と不便だが行ってみたい。

 

成田山新勝寺は、平将門の乱を鎮めるために朱雀天皇が寛朝大僧正をつかわし、乱を調伏(じ(ち)ょうぶく)するため護持したのが本尊の不動明王。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

一部の若い女性の間でブーム(御朱印女子?)だと聞いたことがある御朱印に一番早く着目して出版されたシリーズだ。

確かに、力感あふれる墨書の御朱印は美術的センスを感じるとともに、梵字混じりなど不可思議さの世界にも誘われる。まあ、年寄には実際に御朱印集めをする体力はないので、この本でまとめて味わうのが良い。

 

「地球の歩き方」がこんな本を出しているとは気が付かなかった。

 

コメント
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