hiyamizu's blog

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内舘牧子『男の不作法』を読む

2019年05月18日 | 読書2

内舘牧子著『男の不作法』(幻冬舎新書522、2018年11月30日幻冬舎発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

本人はごく普通に取った行動が、他人を不愉快な気持ちにさせることがある。上司の前では低姿勢だが部下には横柄な男、忖度し過ぎて自分の意見をはっきりと言わない男、もはや自分の時代ではないのに後進に道を譲らない男など。それらは本人の価値を大きく下げる行為で、いつしか取り返しがつかない事態を招く。本書で紹介するのは、著者の経験や、多くの男女から聞き集めた不作法譚をもとに、知らないと致命傷になる男性ならではの不作法の数々。

 

『女の不作法』を同時刊行。

 

以下、30項目の男の不作法を切る

上に弱く下に強い/真面目をバカにする/時間を守らない/過剰に自慢話する/間接的に自慢する/ジジバカを垂れ流する/自分の意見を言わない/薀蓄(うんちく)を傾ける/公衆道徳を守らない/家族を守る覚悟がない/食べ方のマナーが悪い/過剰にプライドが高い/マザコンを隠さない/妻や恋人以外の女性をほめる/「〇〇に似てる」と言う/カッチリと割り勘にする/得意げに下ネタを言う/ダジャレを連発する/若い者に譲らない/プレゼントの意味をくめない/無記名で強くでる/空疎な言葉を並べる/「まずい」のタイミングをくめない/(笑)などを乱用する/「らしくなさ」を演出する/「事実をいってるだけ」/××じゃないからわからない/思い出話に燃える/ドレスコードを無視する/相手の地元を悪く言う。

30年近く経って「上に弱く下に強い」人は消えていない。中には人気を博している人もいる。どちらを取るか、不作法か、世間は勧善懲悪ばかりでないと覚悟するか、己が決めるしかない。

 

 

私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの?)(最大は五つ星)

 

実際にこんなひどい男がいるか?と思う例が並ぶ。年上の私が言うのもなんだが、著者は時代からずれかけている。例えば、今どきあからさまな自慢話を長々とする男性はほとんどいないだろう。はっきり言う人にズバッと言われておしまいになるのでは? 著者の住む社会では、それほどあからさまに押しが強くないと生き残れないのだろうか。

 

私も気を付けなければと思ったのは、「ジジババを垂れ流す」かな? 笑い話として孫の話しをすることがあるが、孫自慢に聞こえているのだろう。

「食べ方のマナーが悪い」で、「バイキングで皿一杯に、和洋中をテンコ盛りにする」は、やるかな。だって、3回に分けて取りに行くのは面倒だもの。このぐらい許して欲しい。

「カッチリと割り勘にする」も相手にもよるが、ありだと思う。無理に来てもらった場合でなければ、女性や年下の人におごるというのも、現代では微妙ではある

 

 

内館牧子(うちだて・まきこ)
1948年秋田県生まれ。脚本家。武蔵野美術大学卒業。東北大学大学院修士課程修了。

1993年第一回橋田賞、2011年モンテカルロ・テレビ祭で三冠を受賞。

2000年より女性初の横綱審議委員会審議委員に就任し、10年に任期満了により退任。

2011年4月東日本大震災復興構想会議委員に就任

著書『義務と演技』、『終わった人』、『すぐ死ぬんだから』、『女の不作法』、本書『男の不作法』など。

 

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