hiyamizu's blog

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東野圭吾『雪煙チェイス』を読む

2018年05月08日 | 読書2

 

東野圭吾著『雪煙(せつえん)チェイス』(実業之日本社文庫 ひ13、2016年12月6日実業之日本社発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

無実の証人を捜せ!  追跡者が来る前に

殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物――正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる! どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。

 

開明大学4年生の脇坂竜実は、身に覚えのない強盗殺人の容疑をかけられていた。竜実が犬を散歩させるアルバイトで通っていた三鷹市に住む80歳の福丸陣吉が殺されたのだ。

竜実は犯行時刻には遠く離れた新月高原スキー場にいたのだが、そのアリバイを証明できるのは、スキー場で出会った美人の女性スノーボーダーだけだったが、その素性や名前も分からず、手掛かりは、「明日以降は里沢温泉スキー場に行く」彼女の言葉だけだった。彼女を探し出さなければ、竜実は無実の罪で捕まることになる。竜実は親友の波川とともに後輩の藤岡の車を借りて、正体不明の美人スノーボーダーを探すべく、広大な里沢温泉スキー場に向かった。
 

事件の所轄署は、竜実が里沢温泉スキー場に向かったという情報を掴んだ。本庁の同期の花菱係長に対抗意識を持つ所轄署の大和田刑事課長は本庁一課が乗り込んでくる前に犯人逮捕の目処をつけろと、南原係長にはっぱをかける。南原は得た情報を本庁には伝えずに、部下の刑事・小杉白井だけを里沢温泉スキー場へ向かわせ、竜実を確保しようする。

スキー場のパトロール隊長は根津昇平。二日後には、後輩パトロールの長岡と老舗旅館の娘・成宮葉月がスキー場で結婚式を挙げる。プロデュースは葉月の妹の成宮莉央、ゲレンデ・パフォーマンスの演出は瀬利千晶

正体不明の美人スノーボーダーを追いかける竜実波川それを追いかける二人の刑事。スキー場を舞台にしたチェイスの幕が切って落とされた。

 

「白銀ジャック」と「疾風ロンド」に登場した根津千晶が結局どうなったかが描かれている。

 

本書は書き下ろし

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

 

東野作品は相変わらず楽しく、スイスイ読める。途中、スキー場での追跡劇が続き、スキー場の地図も提示されないので、この部分はだらけるが。

 

真犯人は誰かという話は付け足しで、疑われた竜実のアリバイとなる女性をゲレンデで探す話がメインのミステリーだ。

 

東野圭吾の履歴&既読本リスト

 

コメント
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